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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第3回 ヘルムはナーダ77の有翼人の尋問を受けるが、先住民族・地虫に助けられる。地虫リーダーはスキャッグといい、ガーディアン本部から連絡を受けていたと言う。

2020年12月19日 | ガーディアンルポ02■「人間樹の星」
GRガーディアンルポ02■「人間樹の星」人類指導者MEと、宇宙の敵ROWの戦い。ROWは、過去に遡りMEの家系への攻撃を。過去へ送り込まれた人類戦士「ガーディアン」の戦い
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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第3回 ヘルムはナーダ77の有翼人の尋問を受けるが、先住民族・地虫に助けられる。地虫リーダーはスキャッグといい、ガーディアン本部から連絡を受けていたと言う。
 

ガーディアンルポ02「人間樹の星」第3回

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/

 

 ナーダ77の有翼人は、ガーディアンのヘルムに、尋ねる。 

「さあ、はっきりしろ、分前達は密猟者か、それともあの汚らわしい地虫族と取り引きに

  来たのだろう。素直に言った方が身のためだそ」

 

  「違います」

 

  「まだ、しらばくれるのか。よし、とらえる前に少し痛い目に会わしてやろう。俺遠の力

  をみせてやる」

 

   その有翼人は、上空で輸毘なっている有翼人達の群にまじる。

 

彼らはヘルムを見下し々

  がら、力強くはばたき始めた。翼はナーダ77の大気をふるわせ、振動波が二人のガーディ

  アンに襲いかかってきた。

 

ヘルムは地面に這いつくぱった。まるで巨人の足に踏みつけら

  れているようだ。体がきしんだ。耳の鼓膜か破れそうだ。ヘルムの目の前がくらんできた。

 

  その時、ヘルムは自分の体が地中にひきずりこまれていくのを感じた。

意識が混濁した。

 

   気がつくと、ヘルムはスポンジ状のものの上に寝かされている。あたりはひどく暗い。

   「客人、目ざめたかね」

   声がした。

 

ひどく聞きとりにくい発音たが銀河共通語には遠いない。

話しかけたそいつは三対の節足を持ち、薄褐色の粘性の肌をしている。身長は一mくらいだろうか。おまけに胴まわりも1mくらいある。

 

地球の昆虫を思わせる生物遠がヘルム1人をとり囲んでいた。

その中の一入がヘルム

  に話しかけている。

 

  「おっと驚くことはない。ナーダ77に棲んでいるのは奴ら有真人だけじゃないことは、分

  前さんだって知っているだろう」

   彼ら地虫はナーダー77の地中に住む種族なのだ。

 

ナーダ77の歴史をふりかえると地虫遠の方が古くからこの星に生息していたのだ。

 

有翼人達は遅れてこの星に出現した。他の星から渡ってきたらしい。

  「それじゃ、ここはナーダ77の地下トンネルってわけか」

   ヘルムはあたりを見渡した。わずかな光を出す発光体が地下トンネルの壁面に点在して

  いる。ヘルムは1人だった。バディのクリスの姿がない

 

  「クリスはどこだ」

 「か前さんの連れかい。すまない。助けるひまがtかった。地面に脱出口を開け、お前さ

んを地下トンネルヘ引きずりこんだが、あいにく連れの方は、奴ら有翼人に空へ引きずりあげら

  れたんだ」

 

   クリスが奴らに連れ去られたと聞き、ヘルムはなぜか体の半分を切り離されたような気

  がした。

   ヘルムは弱気になった。

  「なぜ、俺を助けてくれたんだね」

 

  「おやおや、聞いてい々いのかい。そいつはおかしな話だな。あんた方のお偉方から助け

  るようにだのまれたんだ」

   ヘルムはそん々話はガーディアン本部では聞かされていない。

  「命令はどこから」

  「地球からガーディアンのクーリエが来たのさ」

  「この星には地獄船しか着陸できないはずだが」

  「そこはそれ、色んなやり方があるってもんさ」

 

 どうやら、今はこの地虫を信用するしかないなとヘルムは思った。しかしガーディアン本部でこの協

  力者のことを聞いた覚えの々いことか気にかかった。記憶欠落をかこしているのだろうか。

  千思議だ。それに地虫達はこの件についてどの程度まで知っているのだろうとヘルムは考

  える。

 

「我々ガーディアンの目標のことたが」

「グレイのことか。それがなちょっとむつかしいんたよ。とにかく、俺について来てくれ。

入間樹木園の現状をみせよう」

 

 ヘルムは、地下トンネルを地虫の首領の男のあとについて歩きだした。

 

「まだ名前を聞いていなかったな」

 薄暗い地下トンネルを歩きなから、ヘルムは尋ねた。

 

「俺はスキャツグだ」

「そうか、俺は」

「わかってるよ。ヘルムだろう」

 どうやら、地球ガーディアン本部からの連絡は確かにきているようだ。

 トンネルは大きな樽造物に通じていた。

 

「我々の指令ステーションだ。ナーダ77の地下のあちこちにこんなのを作ってあるのさ」

 中へ入る。かなり広い。一部屋は地球のガーデづアン支部とみまちかう程、設備がゆき

とどいていた。

 

大きなモニター・スタリーンが装備されている,

「こいつが問題の入間樹だ」

 スキャツグがスイツチをいれた。

 

ガーディアンルポ02「人間樹の星」(1978年作品)第3回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/



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