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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第8回 ガーディアン、ヘルムは情報省メモリーマン、シータから目標の人間樹グレイを発見したいが、行方不明だ。同時にナーダ77の奴隷船の部隊が襲ってきた。

2020年12月25日 | ガーディアンルポ02■「人間樹の星」
GRガーディアンルポ02■「人間樹の星」人類指導者MEと、宇宙の敵ROWの戦い。ROWは、過去に遡りMEの家系への攻撃を。過去へ送り込まれた人類戦士「ガーディアン」の戦い
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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第8回 ガーディアン、ヘルムは情報省メモリーマン、シータから目標の人間樹グレイを発見したいが、行方不明だ。同時にナーダ77の奴隷船の部隊が襲ってきた。
 

ガーディアンルポ02「人間樹の星」第8回

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/

 

 

 ガーディアンのヘルムはテレパシーで直接、ナーダ77の情報省メモリーマン、シータのシータの心へ呼びかけた。

 

「お前はエスパーだな。くそっ、わかったぞ。ガーディアンのヘルムだな」

 

『なぜ、それを知っている」

 

 

 

 エスパーとして強力なヘルムの波が、メモリーマン、シータの頭の中で荒れくるっていた。

 

爆発的な精神エネルギーだ。シータはあらがいようがない。

 

 

 

心理技術者であるシータにとって初めての経験だった。このような恐るべきエスパーと対峙したのは。正直に答えざるを得ない。

 

『お前のバディのガーディアン、クリスは我が手にある。彼の心から君の事を読みとったのだ』

 

 

 

『クリスはどこだ』

 

『フライング・キャッスルの中だ」

 

 

 

『よし、あとて、案内してもらかう。先にグレイの所へ連れていってもらかうか。もちろ

 

んダレイを知っているだろう』

 

『グレイの居場所は知らん。私が人間樹を植え替えるように命令したのだ。どこに植えかえたかは知らん」

 

 

 

『くそっ、しかたがない。初めに植えてあった所まで、案内してもらおう』

 

 

 

ヘルムは、シータの後から船の外へ出た。有翼人達はこちらを見ているが、手を出せな

 

い。二人はよりやくエアカーまでたどりつく。突如、メモリーマン、シータの補助足をヘルムはレイガン

 

で焼き切った。

 

 

 

「わっ、何をするんだ。足が改いと私は歩けないんだ」

 

「逃げる禿げないようにしたんだ。これからはこの車がお前の足だ」

 

 エアカーは人間樹園へ向けて走り出す。空には有翼人が、速まきにつけて来ている。

 

おまけにフライング・キャッスルが徐々に、エアカーの上空へ近づいてくる。

 

 

 

 眼前に地虫、スキャッグの地下ステーションで眺めた人間樹が広がっていた。

 

人間樹木は恐ろしい数だ。

 

 

 

見渡す限り、白色の、あるいは黄色の、各なの時期の人間樹がどこまで続くかわから

 

ない程広がって見える。

 

 

 

この中からグレイを見つけださねぱならない。

 

 

 

 エアカーは人間樹園の中に人ってから、かなりの時間走り続けた。ヘルムの前を人間の

 

体が、次なと通りすぎていった。数千、いや伺万体の人間樹……。

 

 

 

 それが等間隔で整然と並べられている姿は何にも例えようが改いのた。二度とこんな経

 

験はしたくないとヘルムは思った。

 

 

 

 急に、メモリーマン、シータがエアカーを止めた。

 

『どうした?」

 

「ここだ。ここか、グレイを植えてあったところだ」

 

 その場所、ISSSN-1909部位だけぽつんと除いていた。

 

「さて、どうするね」

 

 メモリーマン、シータはにやりと笑い、ヘルムの方を見た。

 

その時シータの眼はバル船長遠のエアカーを遠くとらえている。エアカーには誰もいない。

 

助けだ。

 

 

 

ヘルムはISSSN-1909近くの入間樹にグレイの行方を、心で尋ねてみた。心

 

をまったく開かない者もいる。ほとんどが心は空白状態に近い。誰もダレイがどこに檜え

 

かえられたか知らないようだ。

 

 

 

 人間樹との対話に夢中になっているヘルムの背後から、突然、レイ・サーベルが襲って

 

きた。

 

 

 

バル船長と、地獄船の船員遠だった。エアカーの無線で有真人からこの異変を聞き、

 

待ちぶせていたのだ。

 

 

 

 間一髪、ヘルムはレイ・サーベルをかわしたが、片腕に激痛が走った。数インチのとこ

 

ろをレイーサーベルがかすったのだ。

 

 

 

 彼らは人間樹に隠れて、近づいてきたのだ。シータはその瞬間エアカーから勢いよく外

 

へ飛びだしたが、無様にも地面を這っている。歩けないのだ。補助足をヘルムに壊されて

 

いる。

 

 

 

 地獄船の船員は、歴戦の英雄だ。次次と入れかわり立ちかわり鋭いつきをかけてくる。最

 

初人間樹の間を逃げまわっていたヘルムは、ようやく船員の一人を倒し、相手のレイーサーベルを手にした。

 

 

 

 互角に戦い始める。さらに人間樹園上空に飛来したフライング・キャッスルヘテレパシーを

 

先程から送っていたが、どうやらガーディアン相棒のクリスには通じたようだ。

 

いい兆候だ。

 

 

 

 しかし、有翼人も戦列に加わってきた。

 

彼らはハープに似た楽器をかき鳴らし始める。

 

その音に同調し人間樹人間奏かざわめく。

 

 

 

楽器にあやつられ、近接する人間樹入間奏が、ヘルムに向か

 

ってきた。見九だけで気か遠くなる敬だ。片手でレイeサーベルを使い船員達を相手にす

 

る。さらに片手でレイ・ガンを構え、盲撃ちを始める。次にはテレパシーで手近かの人間樹人間

 

奏をあやつり、他の人間樹に対立させる。

 

 

 

 人間樹が動き出したので、動きがとれなくなった船員達は、有翼人の助けを借りて、空

 

へのがれた。

 

「うわっ、助けてくれ」

 

 シータは数体の人間樹に踏みつけられた。

 

有翼人が急いで助けあげたが、虫の息だった。

 

 

 

 番人小屋の中で休んでいたビッグは、時ならぬ楽器の音に驚いた。

 

しかもこの音は、、、

 

 

 

人間樹の監視人、ビッグは自分の任務を果たす時がきたと思った。

 

 

 

 

 

ガーディアンルポ02「人間樹の星」第8回

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/

 



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