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新人類戦記第三章聖域第14 回 ビサゴス空軍マルノ中尉は、近辺のビサゴス軍基地を壊滅させて走る超能力者の2人が乗る戦闘バギーを停車させる。

2021年03月18日 | 新人類戦記第3章
新人類戦記第3章聖域南西アフリカ、紛争地域ビサゴスを抜け、ジョバ川をさかのぼり、悪魔の山アコンカグワを目指す2人の姿があった。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n3341gu/14/

 

新人類戦記第三章聖域第14 回 ビサゴス空軍マルノ中尉は、近辺のビサゴス軍基地を壊滅させて走る超能力者の2人が乗る戦闘バギーを停車させる。
 

新人類戦記 第三章 聖域 第14回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)

 

 ■ビサゴス共和国 上空

 

ビザゴス空軍のフランス人傭兵、マルノ中尉は、草原を首都ボグラヘ向け疾駆十るコンバット・バギーヘブロンコ攻撃機を低空降下する。

 

 190馬力のクライスラーV8エンジンをリアに搭4した高速バギーカーXR331にはまぎれもなく、男と女が乗っていた。幌をはずしている。両人共アフリカ人ではない。アジア人のようだ。女は、かなり年が若い。

 

 XR331バギー・カーは明らかにビザゴス陸軍のマークを付けており、その車は、先刻、マルノ中尉が通過した、破壊されたビザゴス空軍基地所属のもののはずだった。

 

 少なくとも友軍ではあるまい。そして少なくともこのあたり一帯で唯一の生存者であろ

う。この近隣のビザゴス軍基地にはすべて死が舞い降りている。彼らが原因だ。死を撒く奏者だ。

 バギー・カーXR331は永久4×4と高い馬力荷重で軟弱な砂地でもスタツクする事がない。

 

 マルノ中尉はこの戦闘バギーカーを停止させようとした。

 

 マルノ中尉のブロンコ攻撃機の左右のスボンソンから七・六二ミリ臓銃弾がバギー・カーの問辺に叩きこまれた。

土煙があがる。

 

 が、バギーは停止しようとはしない。マルノはバギー・カーを近くにある潅木地帯に迫い込もうとした。バギー・カーも助きがとれまい。

 

さらにブロンコ攻撃機を草原に着陸させ、査問しようとした。

 

アメリカ製コイン機ブロンコ攻撃機は、着陸に200m、離陸に300mの空地があればいい。さらにブロンコ機は最高速度は450キロまだせるが、低速安定性も秀れており、100㎞の低速で操縦できるのだ。

 

 ブロンコ攻撃機体真下のLAU57ポットから小型ミサイールが発射された。

バギー・カー両サイドに火柱があがる。

 

 「あの飛行磯、進行方向を変えさせるつもりらしいな」

 バギーを運転している竜が、ジウに言った。

 

「あのブッシュヘ突き込まそうとしているわ」ジウが叫ぶ。

「ふふん、いいじゃないか。少し驚かせてやるか」

 

「そうね。それにあのブロンコ機なら、私たちの目的地アコンカグワ山まで辿り着くのにこの.バギーカーよりは容易でしょう」  

 

 マルノ中尉マルノが今まで偵寥して発見した、ビザゴス軍の前線基地の壊滅はもちろん、彼らの仕業である。すべて超能力のなせるわざである。

 

 コイン機からの攻撃に耐えきれず、バギーは方向を変えたように見えた。

 

元の進行方向へ必死で車を戻そうとするが、マルノ中尉マルノはそれを許さなかった。

 

車はついにブッシュに突入し、横転ずる。ショックで二人の体は投げ出された。

どうやら気を失なったようだ。

 

それを見届けたマルノ中尉マルノは周辺を旋回し、コイン磯を適当な空地へ着睦させた。コックピ

ットから、コルトM77E2コマンドライフルをとり出し、二人の側へ歩いて行く。コルトM77E2コマンドライフルはM16アサルトライクルをショートレンジにした銃である。

コイン皺の無線磯が、マルノ中尉マルノを呼んでいた。が、十でにマルノ中尉マルノはバギーの釧へ向かい歩い

ていた。

 「マルノ中尉、マルノ中尉、緊急指令だ。聞こえているか。指令だ。そいつらはミサイルで爆死させろ。いいか、即刻、ミサイルで攻痢し、死亡させろ。いいか。近づくな。これはラオメ大杭領から厳命だ……」

 

しかし、マルノ中尉のコイン機体からの返答はなかった。

 

 ブッシュの中に倒れている二人をマルノ中尉は調べていた。

 

男は30半ばの屈強な男だ。女は男物の作業服を着た若い娘だ。

 

 「起きるんだ。立て。二人共」

 

 マルノ中尉は二人がそれ程ショックを受けていない事を見てとった。M177E2コマンドライフル銃

身で軽く頌を叩いた。

 

 ゆっくりと、娘の目が開かれた。その眼にマルノ中尉は思わず、吹い寄せられるようになった。全身に寒感が感じられた。

 

 ブロンコ機が草原を雄陸した。

 

マルノ中尉はそこの草原でぼんやりと立ちつくしていた、

 

新人類戦記 第三章 聖域 第14回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)



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