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新人類戦記 第一章第1回1978年、偵察衛星が、ベトナム戦争終結時に破棄された究極兵器を発見。アメリカ大統領は指令をだす。それが超人、新人類を生み出す。

2021年01月12日 | 新人類戦記第1章(1980年作品)
新人類戦記 第一章 ベトナム戦争時に開発された究極兵器の話です。その兵器が新人類を生み出す。
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新人類戦記 第一章第1回1978年、偵察衛星が、ベトナム戦争終結時に破棄された究極兵器を発見。アメリカ大統領は指令をだす。それが超人、新人類を生み出す。
 

 

新人類戦記第一章(1980年作品)第1回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)

 

 

 

地球上空270キロから160キロの間を周遊してい る衛星がある。

彼女がアメリカの偵察衛星ビックバードだ。

 

 

 

彼女は、アメリカ防衛に貴重な情報を続々と写し取り、地上へ送り出している。

その塔載カメラの解析能力は想像を絶するものであり、二十五センチ平方のものまで

認知しうる。

 

 

 

1978年11月、USAワシントン、アメリカ国防省に所属する衛星追尾セン ターの分析士ピック少尉の目に一枚の写真がくぎづけとなった

 

 

 

それはべトナム上空からとられた写真だ。

米軍がべトナムから手を引い た今となっては無意味なものと思われたが、ヵンボジア

とべトナムの紛争地帯「おうむのくちばし」の拡大写真であった。

 

 

 

三日後に「クチニン虐殺事件 」としてベトナム共産党新聞ニ*ンザンに発表される出来事がその写真に写っていた。

 

ピック少尉は連続写真を上司マックグレラン大佐に提示した。

マックグレラン大佐は顔色を変え、あわてて国防省本庁へ電話をかけた。

 

さらに二十分後、マククレラン大佐は写真をたずさえ、

ボトマック河畔の国防省へ向う。

 

三時間後、ワシントン・ホワィトハウスへ 閣僚が緊急会議で呼びだされた。

ただならぬ雰囲気が建物をおおっているようだった。

 

会議室では、写真が壁のスクリーンに拡大されてい た。

 

やかて、一人の男が立ちあがり発言した。

 

「まだ、あれが生き残って、作動しているのか」

 

「そうだ」

 

「君の話では我々アメリカ軍がペトナ ム撤退の際、

抹殺破棄されたと聞いているぞ」

 

「あれは、それほど危険なものなのかね、長一が々べて抹殺され たと聞いている」。

 

「そうです。まだ大統領あなたはとの頃政界に打ってでておかれなかったから

 

御存知ないと思いますが、我々アメリカ軍がべトナムで開発研究、実験を行った

 

究極兵器の一種なのです」

 

 

 

「あれが究極兵器だって」

 

「そうなのです。しかし手違い が生じました。

 

あれは味方までも殺傷してしまった。実験は失敗したのです」

 

「それでは尋ねるが、あれをそのまま放置しておくとどうなるのかね」

 

「恐らく今の世界の破減へとつながるでしょう。能力性能はとどまることを知らないのです」

 

「確か、前の戦略心理戦研究所のプラックゥッド専士があのプランについては熟知してはずだ」

 

「彼は、ベトナムで戦死しています、残念ながら」 

 

「それに大統領、考慮しなければいけない点が多々あります。

最近我国とベトナムは行方不明米兵問題等交渉が進行中

なのです。現在ペトナムとカンボジアは戦闘状態にあり、さ

らに中国とも華僑問題でこじれています。ベトナム軍があの性能に気づき、利用すればカ

ンボジアはベトナムの軍門にくだるでしょう。

さらに、中国に対してもあれを使用するかもしれません。

中国とベトナムが戦争状態に突入するかもしれません。

またべ卜ナムの後にはソ連の影があるのです。」

 

 

 

 「つまり、あれがぺ卜ナムに存在することは世界情勢に多大な影響を与えるということだ

ね」

 

「そうです。気づかれないうちに抹殺しなければなりません」

 

「我々が戦争中に利用したペトチム人エーエントを使うという手はどうでしょうか」

 

「危険だ。それにあれを破壊できる人間はそう易々とはいないだろう」

 

「もちろん、我々アメリカ人も表だって行動するわけにはいかん」

 

「しかたがない。またあの男に頼まざるを得まい」大統領がつぶやいた。

 

「あの男ですって?」

 

「そう日本人だ。政界の裏にいる男だ」

 

「こんな重大な問題を、黄色人種に」

 

「大統領、それはあまりに危険では」

 

「この際、あの男なら妥当な方法で処理をしてくれるだろう。

他に方法はない」

「ところで国防長官ビーム砲の開発状態はどうなっているのかね」

大統領がたづねる。

 

「はい、第一号が今週じゅうに打合げが可能になると思います」 

 

「急ぎたまえ、日本人だけ任しておくわけにもいくまい。

宇宙からのビーム砲が必要になるかもしれん」

 

「それからCIA長官、君C手先ベトナム人エーゼントチームにも連絡をとりたまえ」

 

「わかりました。大統領」

 

会議は終わり、計画が進み始める。

 

新人類戦記第一章(1980年作品)第1回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)

 

 

 



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