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遙かなる絆-ランナー第6回

2013年06月14日 | 遙かなる絆-ランナー
遙かなる絆-ランナー第6回
地球防衛機構(EDO)シリーズ
飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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サムナーは「シャトルα」の乗客名簿を急いでチェックし、マコトが乗っていること
を確認した。マコトを守るために何名か乗っているかもしれない。
念のため他の乗客もチェックしてみる。
 それからサムナーはEDOの使用艇を準備するよう、空港本部へ依頼した。
 チェックに時間がかかり、艇を発進させた時、すでに数十時間が経過していた。
 ムーン=ウェイにそって航行し、ルート内をレーザーアイで探査してみるが、
すでに通過したあとである。
その時、急に艇に衝撃がおそった。

 ムーン・ウェイの要所要所には、飛来する小唄石の衝突からムーンウェイを
保護するために、レーザー砲が装備されている。そーのレーザーキャノンがなぜか
自動的に作動したのだ。ルートにそって驀進するサムナーの艇へ、レーザーキャノ
ンが次々に発射される。さらにサムナーの艇は、航続距離は長くは
ない。レーザーキャノンの攻撃によって満身創夷となったサムナーの艇は、ようやく
近くの作業ステーションヘ辿り着く。
 作業ステーションのサブルームに入ったサムナーは、「シャトルα」が一万キロ先
を航行していることを知った。
 サブルームの無線を使い、連絡をとろうとする。
「私はEDOのサムナーだ。「シャトルアルフア」、応答せよ」
 やがて、返事がかえってくる。
「こちら機長のマルチンだ。何の用かな」
「すまん、マルチン機長。ただちに『シャトルα』をもよりの中継ステーションで止めていただきたい」
 「無理だ、サムナー。この停止地点では前後数千キロには中継ステーションがないんだ」
 「何でもいい、早く止めてくれ。これはEDOの命令だぞ」
 「正式な命令を送ってくれ、君の言葉だけを頼りに、私の一存で停止させるわけにはいかん。EDOか
らシャトルル公社へ連絡をとってくれ」
「ええい、くそ、こうしている間にも危険は近づいているのだぞ」
「何、何だって」
「死の天使共が何かを「シャトルα仕掛けたかもしれんのだ」

 「死の天使‘……」
返事は途中でとぎれた。
無線機の故障かと思ったが、そうではない。

点を示す赤い点が、CRT画面から消えていた。
(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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