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消滅の光景 第18回 塔を守るガーデイアンの中で復活した地球人の意識は、塔を動かすためのキーを呼び寄せようとした。

2020年11月06日 | 消滅の光景
SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ
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消滅の光景 第18回 塔を守るガーデイアンの中で復活した地球人の意識は、塔を動かすためのキーを呼び寄せようとした。
 

消滅の光景 第18回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

 

 コンピュータデータベースで、古文書のデータに埋もれていた

情報部チヒロ中尉は悲鳴を上げている。

 

『恐るべき事が書かれています、カド博士」

 

目が見えない霊科学者、カド博士は、

チヒロに調査の指示を与えながら、チヒロの子文書の文章の朗読

を聞いていた。

 

「塔は、我々のセクター連邦が成立す&前から、この地球に存在して

いたらしいと書がれています」

 

「という事は、我々のセクター連邦文明が宇宙空間へ歩き始める前に超文明を持

った人々が塔を作りあげためだろうか」

 

 しばらくカド博士は沈黙していた。

 

 「ガーディアンについては古文書どう書かれているのだね」

 

 「ガーディアンロボットも、セクター連邦のロケットが初めて、この星地球へ到

着した時にすでにあったと書かれでいます。そしてセクター人がこ

の星を植民地とした時も、塔に人を寄せつけなかったと記録してあ

ります」

 

 

■ガーディアンロボットの中で5人の意識が活性化してきた。

「ポイド、地球帝国が復活するために、キーに至急、塔に来てもら

 わなければならんな」

 

 「そうだ。ウォーカー。そうしなければ、何も始まらん。キーを呼

 び寄せよう」

 

 「ルーラー、世界の統治者、の言われたようにキーに話しかけねばならん」

 

  今、五人の勇士達の意識を内在したガーディアンは塔の中で、一

 つのスイッチを作動させた。

 

  そのスイッチは、1000年前、ルーラーが作った暗号コードをキーの

心に送り込むためのものだった。

 

■セクター連邦 地球派遣軍司令部の

 資料室の申でガド博士は言った。

 

 「よし、ごれ かラミー(超能力少女)の力を昔けよう。

医療ルームに戻り、彼女の意識が戻るのを待ち、

私と力を合せて、塔に話しかけるのだ。そしてガーディアンにも」

 

 

医務室のベッドの上で、依然としてラミーは眠り続けていた。二人はラミ

ーを起こそうと努力する。

 

 「起きてくれ、ラミー」

 

 カド博士とチヒロ中尉の手が同時にラミーの体に触れた。

 

 その一瞬、3人の心に一体感が生じた。

 

それは拡大され、三人の心はまったく一個体と化したようであった。

 

合体した意識は塔からの声を聞いた。

 

 「聞け、キー達よ。

お前達は私の扉を開けるキーなのだ。

お前たちが今、私ガーディアンの前に立つならば、私の内部へ踏み込める。

 

お前達、キーを生みだす種子は何世紀も前、何世代も前に、ばらまかれていたの

だ。

 

キーたりうる因子は遺伝子に組み込まれ、秘かに何世代にも渡り、

祖先から子孫へ受けつがれできたのだ。

 

お前達は選ばれた者なのだ。

我が前に来たれ、そして新しき世界を生みだすための種子となるの

だ」

 

 声はとぎれた。三人は我に還った。ラミーも意識を取り戻してい

た。

 「私がセクター星にいる時に聞いた声と同じだわ」

 「何だって」

 「私がセクターの超心理研究所で黙想している時に聞いた声とそっ

くりなの」

 

消滅の光景 第18回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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