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「クアイアーボーイズ」■敵「ROW」は、はるかかなたから、地球に向け、生命体ミサイルを発射・意思を持つ「生体機雷」が設置・彼らは、[クアイアーボーイズ]と呼ばれ短い一生の物語。

2021年09月14日 | ガーディアンレポ05
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ガーディアンルポ05短編「クアイアーボーイズ」地球は絶滅の縁にあり。敵「ROW」は、生命体ミサイルを発射。意思を持つ地球の「生物機雷」が人類戦士として。敵とであった彼はいかに

■前書き

地球を侵略する敵ROW星人に対する人類戦士達を「ガーディアン」と呼ぶ。

地球は絶滅の縁にあった。この新生・地球人類の前に立ちふさがったのがROWだった。

彼らは新人類に戦いを挑み、戦闘は果てしなく続くように思われた。

ROWは、一つの作戦を発動する。人類の救世主ME抹殺作戦だ。人類の発生より、人類の救世主MEが誕生するまでの、MEにつらなる人々をROWの攻撃よりガードするため、あらゆる時代へと自ら志願した戦士を派遣した。
この人類戦士達を「ガーディアン」と呼ぶ。

現時点では、敵「ROW」は、はるかかなたから、地球に向け、生命体ミサイルを発射していた。敵「ROW」の生体ミサイルを地球の生存圏から守るために、意思を持つ「生体機雷」が設置された。彼らは、[クアイアーボーイズ]と呼ばれた。その短い一生の物語。

 
 

ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

■「7人の友情」というふざけたネーミングの「生物機雷」設置船のブースターの炎が、地球に向かって降っていった。

 

これで、俺 M113-012の定位置も決まりだ。

 

「生物体機雷」設置船の中からアリスママが、俺たちに向かって手を降るのが、内視できた。

俺の今回の仲間は240名だ。効率の良い数らしい。

 

「7人の友情」の地球から上昇中も、「聖歌」は俺たちの聴覚に聞こえていた。

俺たちの仲間の「聖歌」は耳に残り、心を揺さぶる。

 

ようやくおち着いた俺は、視覚装置であたりを見渡す。

周りはすべて闇。

背後には地球光。

 

他の仲間との通信接触は禁じられている。

全くの孤独。

 

自分から言葉を発することもできない。

敵「ROW」に察知されるからだ。

 

敵「ROW」と遭遇するまで、眠るこことも休むこともない、

無限の沈黙が続く。

 

「生物体機雷」設置船「7人の友情」から投げ出された時から、この宇空間から外れることは許されない。

 

意識が継ぎれることなく、宇宙の監視が続く。敵RMが飛ばせる生体ミサイルを防ぐまて。

 

僕たちは[クアイアーボーイズ]と呼ばれた。

地球を守るために選ばれた意識。

僕達の死ぬ瞬間、泣き声ともつかぬ「音」を発する。

 

その音は地球のどこでも聞こえた。人類は、それで俺達の存在と死ぬ瞬間を知る。

その音は、ある種の聖歌を思わせるらしい。その聖歌隊、つまりクアイアーボーイズと

俺たち「生物体機雷」は呼ばれた。

 

 敵「ROW」もはるかかなたから、生命体ミサイルを発射する。

それに対抗すべく地球連邦軍が考えだしたのが、クアイアーボーイズだ。

 

そのROWミサイルをいち早く発見し、処理するのが俺たち、クアイアーボーイズに与えられた任務だった。

生体ミサイルは思考能力をもつ。

 

役割?。

 

それは生命体ミサイルに対抗して、彼らを地球圏内に突入までに処理すること。

いわば相打ちだ。

 

 俺たちクアイアーボーイズは、地球人類の科学が生み出したバイオノイド。

地球人の細胞から生み出された生物機械。

 

俺たちの意識の奥には、君たちが失敗すれば、アリスママをはじめ「親」が死ぬという刷り込みがされている。

親を叔うために自分が犠牲にならなくてはという動機づけだ。

 

 『僕達がいるのは地球を守るためではない。地球人を守るためでもない。

 

そう、アリスーママ、俺たちはあなたを守るために、この宇宙という大いなる暗渠にいるのだ』

アリスーママ、つまり私の生命の源、顔を覚えている!

 

 

俺M113-012は、飛来してくる生体ミサイルをついに認知する。

 

自分の終わりの時がやっと来たのだ。

 

何の恐れもなかった。

あるいは、死ぬことは安らぎかも知れないと想った。

 

この孤独にくらべれば。  

 

 再び、周りを見る。

 

仲間のクアイアーボーイズの亡きがらが、1セット240人の仲間。

240人の仲間が周りに浮遊している。

 

失敗すれば、自動的に監視ステーションが不良品として俺たちの生命抹殺を行う。

 

 俺は待ち構えている。

が、俺は一瞬、この敵「ROW」の生命体ミサイルに近しいものを覚えていた。

 

彼らも思考能力をもっている。

 

「ROW」の生命体ミサイルも、はるか遠い星から雅味を目掛けてくる。

 

ただ破壊のために。母星に帰れることなどなく、

地球を攻撃し、成功した_ところ分栄光があるわけではない。

 

ただ死が待っているだけだ。

 

彼らにとっても死は甘美な瞬間かもしれない。

 

 接触。

なま暖かいものが感じられる。

何かの意識が、俺の意識に呼び掛けてくる。

 

「まさか、君もそうなのか」

俺より、先に、相手の意識が割り込んできた。

 

ああ、俺の同じ生命体がここにいたのだ。

ROWのミサイルも生体ミサイルだ。生きている思想をもつミサイルなのだ。

俺の意識が消え去るまで意識で語ろう。

 

お互いに短い問の生命だ。

 

俺は言う

「なあに、短い間だ、俺と君が、燃え尽きるまで俺の話を聞いてくれ」

 

敵「ROW」の生体ミサイルが答える。

 

「ああ、私も、この地球への長い航海の中で安らぎが欲しからた。語ってくれるか。この私のために地球の話を、、」

 

 俺達は、相手を滅ばすために、抱き合いながら、地球の引力圈へと落ちで行く。

 俺の語りは「高速度コミュニケーション」で、俺と彼の問で行われる。

 

 

そうか。

俺はきづく。

 

聖歌は、、、

このコミュニケーションの瞬間に発する

データ交換の音だったのだ。

 

そして、

ひとつの聖歌は、、やがて終わる。

 

(ガーディアンルポ05短編「クアイアーボーイズ」完)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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