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ガーディアンルポ01「最終列車」■第7回ベトナム戦争時代の攻撃機が飛びこんできた。しかしコマンドたちは、人類指導者Jのために身を投げ出す。

2020年11月05日 | ガーディアンルポ01「最終列車」
ガーディアンルポ01「最終列車」斉藤はいつものローカル通勤列車に乗り込むが、そこは、人類存亡をかけた戦いの場所だった。
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ガーディアンルポ01「最終列車」■第7回ベトナム戦争時代の攻撃機が飛びこんできた。しかしコマンドたちは、人類指導者Jのために身を投げ出す。
 

 

ガーディアンルポ01「最終列車」■第7回(1979年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/

 

■1979年ベトナム戦の最中

 シュート中尉はペトナム上空で、北ベトナム軍相手に戦っている最中だった。機体がガ

タンと揺れ、急にあたりの光景か一変したのに驚いた。

 

 彼ら三機の編隊はROWの円盤にとらえられたのだ。彼らの頭脳に、列剰隠敵という思

念が送りこまれた。

 

 列車に向かい双胴のプロペラ機は攻撃を開始した。

 

 シュート中尉は急降下を行ない、列車上空を通りすぎる刹那、中央胴体下のJポンソン

に装備されている四丁の七・六二ミリ機銃の発射レバーを押した。手答えがあった。

 

「チーフ、飛行機です」

「伺だと、くそっ、コイン機だ。おまけに三機もか」

 

「爆弾を装着しているよりです」

 列車がかしいだ。

 

 ロックウエルOV-10プロンコ攻撃機の一連射て、車両の一部が被弾した。列車が燃え

あがる。

 ブロンコは再度、攻撃にかかろりとする。

 

「反撃してこないな。よし今度は爆弾をかとすぞ、マロリー少尉」

 彼はプロンコ攻撃機僚機を呼び出した。

 

「か前は列車の前をねらえ」

「了解」

 

「しかし、中尉、この川は一体どうしたんでしょうね。何ともいえたい色ですね」

 後席のマクルーア曹長かシュート中尉に言った。彼らは異次元に飛ばされた事にはきずいていない。

「七色に変化して光を反射しているぞ」

 

「観察はあとにしろ」

 

「列車から何か発射されました。うわっ」

 

 一機が人間爆弾で吹き飛ばされ、時限流へ突っこんでいった。

彼らは第一次大戦下のソンムヘ落下した。

 

「くそっ、チャーリーの機がやられた。いくぞマロリー少尉」

「チーフ、一機体が前へ旋回しました」

 

「くそっ奴ら近よりすぎた」

「人間ミサイルを使えば爆風で列車か橋から落下するぞ」

 

 第二波攻撃が列車を襲った。

 

 二人の人間ミサイル、コマンドが発進した。肉弾攻撃では、操縦不能を目的に。

 一人のスペシ″ルリコマンドは一様とすれ違いざま、ヘリのコックピットめがけ手にしていた

電磁棒を投げ込んだ。

 

 電磁棒は前席のシュート中尉の体を貫いた。

 

 コイン機は、地上からの攻撃を受け易いので、後席の副操縦士が操縦できるダブル操縦

装置が施されている。後席のマクルーア曹長は、爆弾を列車に投下した。ねらいは少しは

ずれ、最後尾の車両か通りすぎたレールに命中し、橋のその部分が消え去った。最後部の

車両が猛火に包まれた。

 

 マロリー少尉のコイン機は超合金の橋げたに爆弾を命中させ、上空へと急上昇を行なっ

た。そこへ追撃してきたものは。

 

「わっ、人間ですぜ。人間が飛びあがってくる」

 後席の軍曹がわめく。

 

「いや、人間じゃない。サイポーグだ」

 

 そのサイボーグは列車に装着されていた消火器を、コックピットめがけ放った。

 

 コイン機は操縦不能となり、時限流に突っこんでいった。

 コマンドは時限流への落下を見届け自爆した。

 

「列車を止めろ、止めるんだ」

 

 

 

 

 乗客たちは車両につめこまれた。

 

「一体、奴ら何をしようというのだ」

 

「橋が吹き飛ばされたようだぜ」

 

「それじゃ、俺達は動けないわけか」

 

「もう、いいかげんに助けてくれ」

 

「何回も死んだような気がするよ」

 

「釦い、みてみろ、奴らを」

 

「体を列車の要所、要所に結びつけているぞ」

 

「ゴー」

 

イヌイの声がひびいた。

 

コマンド全員、発進する。ジェット噴射が始まる。

 

コマンドの体から血が吹き出している。

 

しかし、列車はまだ動かない。

 

一気に飛び出し、そして一瞬に、彼らは体を列車から離さねばならない。

 

 動いた。列車が動き始めた。

 

 全員がショ″クを感じた。ガタッという音がした。

 

 ドシンという音と共に落下した。

 

そのまま列車は基地K向かい慣性の法則で、突進していた。

 

 基地の車止めに列車は激突し、全員、投げだされた。乗客達すぐ列車から飛び出し、空

 

を見上げた。

 

列車が無事に到着したのを確かめたスペシャル=コマンドが空中で自爆していっ

 

た。

 

それはJを祝福する花火、祝砲のようでもあった。ズーン、ズーンと、

 

確かにそれは十五回なった。

 

人々は伺もしゃべらず、それをながめていた。

 

サイトウは誰にも聞こえ々い程、小さな声でつぶやいた。

 

「勇敢な地球人よ、さようなら」

 

 

 

ガーディアンルポ01「最終列車」■第7回■(1979年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/



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