【甲斐駒ケ岳(仙丈ケ岳稜線より)】
前日は仙丈ケ岳より下り、仙水小屋まで移動していましたので
この日は仙水小屋からの出発です。
昨日までは、
朝食はおにぎりにしてもらおうと思ったのですが
「朝は温かいものを食べていった方がいいですよ」という
小屋主さんのアドバイスに従います。
夜の間トタン屋根にあたる雨音が続き、
中止という選択肢は無いようだったので^^;
停滞か?と思ってました。
ところが4時過ぎに起き、外に出ると
少し星空が広がっています。
5時少し前に食事の用意が整っていました。
朝食もまた気持ちのこもったメニューで、
美味しく戴きました。小屋主さんの仰る通り、
温かいお味噌汁、お茶は喉ごしよく有難かったです。
食事中に小屋主さんの的確な情報は、
「今日という良い日を引き当てましたね」という
言葉から始まりました♪
「雨上がりで展望は良いです。
稜線に出ると紅葉もきれいでしょう。
ただ、昨日までの雨の水蒸気が上がって
ガスがかかってきますから、
食事が済んだらすぐに出発してください。
ゆっくりしていてはだめですよ」と。
そのお話に期待が膨らみます♪
この小屋で二泊停滞していた爽やかな礼儀正しい若者は
大きな荷物を預け、空身で早々に出発。
(駒津峰の先ですれ違いましたが初日に夜叉神から鳳凰小屋で一泊。
鳳凰からアサヨ峰を通過して仙水小屋まで来たというツワモノ。
この日は甲斐駒の後、おそらく仙丈ケ岳の先まで行くという。
その後塩見岳や間ノ岳、農鳥岳まで行き北岳から下るということでした。
無事に完登できたことと思いますが、凄いバイタリティです^^)
私は帽子が無い無いと捜すのに少々時間を費やし、
出発は結局5:45。
しばらくは樹林帯を仙水峠へと向かいます。
見上げれば今日の好天が広がって!♪
テンションあがります♪
正面に陽に輝いた甲斐駒が目に入り
6:20 仙水峠
仙水峠からは鳳凰のオベリスクがくっきりと。
思わず嬉しくなりました。
一息ついて再び歩き出します。
前日登った仙丈ケ岳
このコースは初めてですが、歩きやすい道でした。
青空が広がって紅葉も良い感じ♪
登るほどに周囲の展望が広がってきます。
仙丈ケ岳
太陽が昇って。
鳳凰オベリスクと雲海が印象的
黄葉の中に甲斐駒ケ岳。
一見人を寄せ付けないような姿ですが・・
何度も振り返って背後には
中央手前に栗沢山からその奥にアサヨ峰、そして
その先に続く鳳凰三山が左奥に。
鳳凰三山の右端には日本一の富士山が見えてきました。
そして反対側の右には標高二位の北岳、その隣に三位の間ノ岳。
素晴らしい展望が山頂まで続きました。
北岳、間ノ岳。そして谷を挟んで右に仙丈ケ岳。
コバノコゴメグサ
イワインチン
黄葉と甲斐駒ケ岳
駒津峰に近づいたところで。
甲斐駒ケ岳、右に摩利支天。
仙丈ケ岳の右奥に中央アルプス。
手前の小ピークは双児山。
見飽きない日本の1,2,3
左から順番に並んでいます(^^ゞ
昨日登った仙丈ケ岳をバックに。
姉は今回、大菩薩嶺、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳と百名山三つ目に。
中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの稜線。
この時はこの展望がただただ喜びでした。
駒津峰 8:08-16
駒津峰より仙丈ケ岳と中央アルプス
駒津峰より鋸岳。奥には乗鞍岳、北アルプス
駒津峰より北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳。
駒津峰より左に鳳凰三山、富士山。右に北岳、間ノ岳。
駒津峰でも十分満足な展望が広がってましたが
やはり先に進みます^^;
これだけの青空の下、風もなく穏やかな陽気でしたし
荷物を軽くしたお蔭で今日は私も足並み揃えて進めました。
とても気持ちの良い山歩き日和でした。
御嶽山。
青空の中くっきりと静かにそこにありました。
トシちゃんの故郷愛知県在住の姉には近い場所ですから、
ことさら身近な存在の御嶽山。
信仰の山ですからかつてはトシちゃんのお祖父さんも
何度か登ったことがあったそうです。
普段登山をしていない人も
大勢登っていたことでしょう。
そんなお祖父さんのことを思い出しながら
歩いていきました。
この時はまだ噴火するなど思いもせずに。
翌日大噴火を起こすなどと誰が思ったことでしょう。
直登コースとの分岐
以前はここで直登コースを行って
大きな岩場で四苦八苦しながら
登った覚えがあります。
今回は迷うことなく周回ルートへ。
一旦下ってもったいないと思いますが
この方が安全。
ただし花崗岩のガレ場はガスが出ると迷いやすそうです。
通れるかな?
摩利支天は今回もパス
摩利支天の左に鳳凰三山と富士山、右に北岳、間ノ岳。
北東に秩父方面と
八ヶ岳
鳳凰三山から甲斐駒ケ岳の入り江には雲海
近いように見えて遠い山頂へ
絵になる鳳凰と富士山
黒戸尾根の分岐より八ヶ岳
いつか歩きたいと思っていた黒戸尾根ですが、
我等にはもはや無理な領域です^^;
ところが山頂に着いて間もなく、
その黒戸尾根を日帰りで登ってきたソロの男性が
やってきました。登り7~8時間くらいだったかな?と
改めてコースタイムを見ると登り9-30、下り5-40。
往復なんと15時間10分!
登りは半分以下の4時間で登ったそうで、もう驚異です
伺えば北アルプスでレスキューをされていた方だとか(@_@;)
現在、入笠山のマナスル山荘の方でした。
山頂で(9:50-11:00)
ここではうっかり三人一緒の写真を撮り忘れました(^^ゞ
お姉さん、初登頂おめでとうございます♪
山頂にはほぼコースタイムで到着。
(黒戸尾根の方と同じくらい^^;)
ザックを軽くしたのと好天の気持ち良さで
きついコースながらも順調に歩けました♪
私は相変わらず体調イマイチでしたけど^^;
暖かかったため上着を着ることもなく
のんびりと1時間以上山頂展望を楽しみました。
山頂からの展望
富士山、北岳、間ノ岳
北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳。
仙丈ケ岳。手前に駒津峰とその先に双児山、下山コースです。
八ヶ岳
北アルプスも後ろ立山まで一望
ズームで後ろ立山、鹿島槍から白馬三山方面
ズームで奥穂高岳や槍ヶ岳♪
2400m台の火打山や妙高山も!
中央アルプスなど360度の展望を
1時間以上楽しんで下山しました。
鋸岳に続く尾根
少し前までいた甲斐駒ケ岳。
カッコいいです♪
大変でしたが登って良かった(^^ゞ
駒津峰へ
駒津峰(12:08-20?)より仙丈ケ岳と
これから下る双児山方面。
登り返しに気持ちが引きます^^;
仙水小屋の方から下りようよ~という私の提案は却下されました^^;
駒津峰は人がいっぱいでしたが山頂に着く頃展望は残念だったかもしれません。
駒津峰の下り
振り返って駒津峰、その奥に甲斐駒ですが、
以前こちらから登った苦しさを思い出しました(^^ゞ
双児山(12:58-13:10?)に着く頃には
仙水小屋の小屋主さんが言われていた通り
ガスが上がってきました。
さすがだな~と思いましたよ(^^ゞ
アキノキリンソウ
イワインチン
ナナカマド
紅葉、黄葉を楽しみながらの下山。
長い下山路でしたが無理せずゆっくり下りて、
バス時間(15:30発)の約一時間前には下山(14:38)
お疲れ様でした~\(^o^)/
体調イマイチの私でしたが無事に下山出来てホッ!
胃が痛くて珍しく食事(パン)も食べられなかったので
こもれび山荘に預けた荷物を受け取りながら
うどんでも食べようと思っていたらこちらは時間切れ。
早々に終了でした(T_T)
少し早目に臨時便バスが出て広河原へ。
下山しながらこの日も宿に泊まりたいね~なんて
話しになりまして、急遽広河原で近くの民宿に予約しました。
既に16時近くて食事つきでお願いすると一つ目は断られましたが
次に電話した「なとり屋さん」は何とかしますと快く受け付けてくれました。
その宿のなんと快かったこと!
急でしたが料理はおいしく、
広いお部屋にのびのびゆったり出来ました。
感謝です。
ここで〆の打ち上げとなりそうですがこの日は金曜日。
どうせなら土日も行こうとなり、
クールダウンの山を選んで行くことにしたのでした(^^ゞ
(当初は蓼科山という案もあったのですが、そのエネルギーは消滅^^;)
風邪気味の私でしたがなんとか復活!
呑んで食べれば元気も出ようというものです(^_-)
晴れているとこんな眺望が得られるのですね。
私なんぞは雨予報の時点で行くことを諦めるのですが、前日の雨上がりだからこその眺めなのですね。う~ん、勉強になりました。
山頂では雪も降ってきて、とても寒かったのを覚えています。もちろん展望もありませんでしたし。
今回はラッキーでした。
台風で不安定でしたから心配もありましたが停滞も想定内でしたから思い切って行って良かったです。
小屋泊ならではの安心感もありました(^^ゞ
本当は不安だったの… トシちゃんのゆとり歩きが、とても良かった~!
二人に感謝ですm(_ _)m 来年もヨロシク *\(^o^)/*
前に行った時は雪は降るし、寒くて、展望もダメだったしで散々でしたから、ただただ辛いだけの山で・・・^^;
お姉さん、ホントに不安だったの?(笑)
不安だったのは私たちの方だったのだから^^;
次はお手柔らかにお願いします(^^ゞ
本などを読んで室内にいますが影響はほとんど感じ
ません。
甲斐駒のレポート拝見しました、懐かしくて思わずコメ
ントを書いています、甲斐駒は黒戸尾根から3回ほど、
仙水峠からも3回ほど登っています、やはり初めて登
った時には雨の中で、仙水峠に降りたのですが、頂上
から巻き道に入るのが解らず、適当なふみ跡に入り、
最後は花崗岩の一枚岩を、滑り降りる様にして巻き
道に出たことを思い出しました。
仙水小屋には、1978年10月に、単独テント泊で夜叉神から鳳凰、早川尾根を越えて入り、テント泊のつもりが
小屋番の矢葺さんと面識があった(所属山岳会と
懇意にしていただいていた)ので、小屋に泊まるよう
言われ、次の日雨の予想だったので、それを理由に、
その夜宿泊者全員で、大パーティーをして、小屋の酒
を飲みほした事がありました、翌朝、矢葺さんが隠し
ておいた酒も無いとぼやいていました。
結局、宿泊費も受け取ってもらえず、雨の林道を
二日酔いで、広河原まで歩きました、当時は小屋番
も、登山者も大らかで、仲間意識が強かったのでこん
な羽目を外す事も出来たのだと思います。
当時は北沢小屋だったのですが、レポでは、仙水
小屋に宿泊とななっていたので、オーナーが代わ
ったかと思い、ネットで確認しましたが、矢葺さんで
変わりなく、大昔の一夜を思い出した次第です。
今日は読書日和でしたね。
コチラはお昼前には明るくなってきました。
大雨でしたが風がそれほどでなかったのが幸いでした。
黒戸尾根から3回も!
もう少し若い時に挑戦してみたかったです(^^ゞ
仙水小屋の小屋番さんは矢葺さんと仰るのですか。
初めてでしたが必要なことを的確に話してくださって
信頼できる方だと思いましたよ。
長いこと続けていらっしゃるのですね。
以前夜叉神からテント泊で鳳凰、早川尾根を歩いた時が
H10年でしたからもう16年前で、その当時から
仙水小屋のお刺身というのが気になってました(^^ゞ
今回初めて泊まり、今度は山に登らず
仙水小屋だけ泊まりに行ってもいいね、なんて
冗談で?話していました。
小屋番さんは冗談を言う訳でもなく、必要なことだけ話して
すぐに引き上げてしまいましたが何となく温かくて
また行きたくなりますね。
深沢さんの思い出話を拝見してなるほど~と感じ入っています。
北沢小屋という名は知りませんから随分前の事のようで、
古き良き時代だったのですね。
若い時はそれほど山歩きをしていませんでしたから
当時は登山ブームだったにもかかわらず理解できずにいました(笑)
それが今ではどっぷりつかって、変わるものです。
深沢さんと比べたら経験は浅いですし、
さすがに最近はすっかりテント泊から離れてしまいましたが^^;