気楽に山歩き

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東北9日目:羽黒山&山寺(8/18)レポ

2013年08月30日 | 山歩き

【写真:出羽三山神社へ至る道路上の鳥居】

山というものの観光ですが(^^ゞ
山の括りで入れてしまいます。
簡単に端折ってのレポです。


9日目(8/18) 山形県(羽黒山414m ・ 山寺)

いよいよ東北の旅と山旅最終日。

月山に登った時からいつかは行かねばと思っていた羽黒山と、
今回の目的の一つ、四寺廻廊の最後の通称「山寺」
宝珠山立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)へ。


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羽黒山(出羽三山神社)奥参り
標高 414m・・・山頂標柱は建てられていないということです。

今回歩いたコース
PH(赤線)


有料の羽黒山道路を使えば簡単に山頂の神社に行けてしまいますが
行くならやはり従来の参道を歩いていきたい。。。

駐車場は意外にも狭く、20台は厳しいかも。
朝8時ごろ着いた時には空いている所が一台分で
どうにか置けました。

駐車場から少し下って参道の入り口


いろいろと建造物がありまして、
小説の舞台にもなっている場所のようです。



参道の案内図


山頂までは約2キロ。
平地ならば30分というところですが
そこは修験道、2,446段の階段が
そうは問屋がおろしませんと、立ちはだかります^^;

鳥居を潜り、こちらの随神門を潜るとまずは下ります。


ちなみにこの門からは神域。
歩き煙草は厳禁です。
(まぁ、公道でもやめてほしいことですが・・・(-_-;))


最初は楽チン。
樹齢300年から600年という杉の木を見上げながら
下りていきます。


実は楽なのではなくて、地獄へ落ちる下り坂を意味し、
山頂から随神門まで駆け抜ける修行では
ここは最後の登りとなり、その苦しみを味わうことで
「生まれ変わり」を体感する坂なのだそうな。



下り切ったところで神社のミニチュア版のようなお社がずらり。


神仏のことはよくわかりませんが、
全国の神社から出張にきているような感じです^^;

三途の川の上にかかる朱塗りの神橋
ここがあの世とこの世の境だそうな。

この世?


あの世?


どっちがどっちか分かりませんが^^;
昔はこの川(祓川)でみそぎをしてから山頂をめざしたそうです。

ちなみに祓川とはそもそも神仏を拝む前に身を清めるための川。
みそぎをする川という意味だそうで、そういえば
前日登った鳥海山も登山口は祓川、山頂にはやはり神社がありますもんね。


側には江戸時代初期に作られたという人工の滝。



雪深い地方ですから石仏なども苔むして良い雰囲気!
静寂な中見ていると気持ちが落ち着きます。
そういえば、ここ羽黒山はパワースポットで
人気があるのだとか。
エネルギーいただけましたかね(^^ゞ





樹齢千年以上という爺杉。
はい、お爺さんもご一緒に(^_-)


天然記念物。
トシちゃんは天然?


爺杉とその隣には五重塔(国宝)






平将門の建立だそうな。
平安時代と言うことは、二日前に行った払田柵跡の時代と被るなぁ・・
調べたら、、この辺りの歴史も面白そうですね。





五重塔の辺りから一ノ坂


ここから階段が続きますが、三ノ坂まであります。
緩やかな登りですが、けっこういい汗かきました。



根元が繋がって大きい!


なんて眺めながら、休みながら登って行きます。



二ノ坂


二ノ坂を登りきったところが二ノ坂茶屋


「帰りはここで氷を食べよう」とトシちゃん
登りは我慢します。まだ開店準備中でしたしね。



芭蕉塚



三ノ坂




全体にお花は少なかったです。



三ノ坂が終わるころ赤い鳥居が目の前に。



立派な建造物が並んでいます。












出羽三山神社の社殿、三神合祭殿




月山、湯殿山、羽黒山三山の神々を祀っています。
ここで三つ目最後の神社のお参りをようやく済ませることができました。

それにしてもさすがに立派な神社です。


社殿の前に鏡池


体力、脚力が落ちるばかりなので
足腰のお守りを戴きました(^^ゞ
もはや神頼み?(^^ゞ






社殿は御屋根を修理中




この屋根の厚みは2.1mもあるのだとか。

消防設備も。



東照宮も祀ってあります。


全国の主な神社が集まっているのでしょうか。


日本は神仏の国ですね。
仏殿もあり、神仏ともに祀られてました。


こういう場所が意外に多いということを、
山歩きを始めて気づいたような気がします(^^ゞ


出羽三山歴史博物館も見学


だんだんと賑わってきた山頂


羽黒山道路(有料)から来れるので
近くには駐車場もあります。



私たちは同じ道を戻り、途中の南谷へ。











「ありがたや雪をかほらす南谷」芭蕉句碑


俳句の投函ボックスもありましたが
思い浮かばなかったのでパス(^^ゞ


参道に戻って二ノ坂茶屋でひとやすみ。


力餅美味しゅうございました(^^♪


かき氷はみぞれのみ。



茶屋でご褒美をいただきました(^^ゞ



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山寺(宝珠山 立石寺)

今回歩いたコース
PH(赤線)


旅の締めくくりは山寺です。
いろいろな願いを込め、旅の思い出にとやってみた四寺廻廊
最後のお参りになりました。





こちらの階段は約1,000段^^;





タイミングよく蝉


そう、こちらは
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」で有名な山寺
言わずと知れた松尾芭蕉の句が1689年にこちらで作られたというわけでして
句碑や、芭蕉と門人の曾良の像などがありました。





立石寺の創建は860年といいますからその800余年後に
詠まれたわけですね。

歴史というのは単に時間の流れと言うのではなく、
人が関わって、こうして残っているのかなと
ふと思ったりしました。

もっとも宇宙の中の地球の誕生も歴史でしょうから
人間、あるいは生物の時代というのは
まだほんのちょっとなのかもしれませんが・・^^;


芭蕉だって私たちからみたら歴史上の人ですが、
そのはるか800年以上前にこのお寺があったのですから
それも気が遠くなるような出来事ですよね。



こちらもまたお寺と神社が共存しています。
日枝神社、五葉山の山頂でもありましたっけ・・


横道にばかりそれました。
先に進みます(^^ゞ

いちおう登山口


ずっと階段





せみ塚
芭蕉が山寺で読んだ句をしたためた短冊をこの地に埋め、
石の塚をたてたものだとか。




蝉の慰霊碑じゃなかったのね^^;


途中には丁寧な説明書きがあるのでそのまま載せまして


両脇には仁王様が怖い顔して見下ろしてました(^^ゞ


途中、ところどころにこうして
目安になるような階段の数を表示



登るほどに、よくぞこんな場所に建てたと思う建物や
彫刻のような岩場があちこちに!










立派な建物もたくさん。



奥の院


この先は行けません。



千数百年を遡り、時間早回しでこの変遷を見られたら
面白いだろうな~とまた夢のようなことを思いました(^^ゞ


今はCGでいろいろできるのでしょうけど
そんな暇な時間はないですよね(笑)






納経堂(左:赤い建物、)と開山堂




五大堂



五大堂からの眺め




五大堂から眼下に山寺駅が見えます。


とんぼ










煩悩消滅・・・は、していないみたいです^^;




下りて売店でずんだのソフトクリーム♪
ずんだ豆の味がしました(^^ゞ
美味しかったですよ。

この後は温泉、食事をすませ、
途中那須SAで仮眠して無事早朝帰宅。


9日間の旅、
レポも長かった・・・^^;


2013夏の東北レポ 完

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