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古今東西のアートのお話をしよう

目白台周辺散策 肥後細川庭園 永青文庫


両岸に桜が咲きほこるとは思えない、ひっそりとした江戸川公園


左が椿山荘

江戸川橋から早稲田方面に神田川を遡ると、肥後細川庭園がある



庭園の背後は関口台地の崖になっており、上った先に永青文庫がある




永青文庫は、江戸時代から戦後にかけて所在した細川家の広大な屋敷跡の一隅にあり、旧細川公爵家の家政所(事務所)として昭和初期に建設され、現在は細川家に伝来する文化財を管理保存し、博物館として一般公開されている。
隣地の男子大学生寮『和敬塾』は、7000坪あった旧細川公爵邸を前川喜作氏(前川製作所創業者)が購入し、昭和30年(1955)に設立された。
旧細川公爵邸洋館は和敬塾本館(一般非公開)となっている。

(ネット画像借用)
旧細川公爵邸洋館
結婚式場として利用されている他、年に数回公開されているらしい


さて、永青文庫では第16代当主細川護立氏の中国陶器コレクションを公開している


展覧会は撮影禁止のため写真はネット画像を借用しました

唐三彩は、唐時代の鉛釉の陶器で、
クリーム色・緑・白や緑・赤褐色・藍の三色の組合せに代表される
主に副葬品として制作された

灰陶加彩馬 北朝時代6世紀


三彩宝相華文三足盤 唐時代7〜8世紀

唐文化は北朝文化(質実剛健の遊牧民文化)と南朝文化(漢文化を継承する華麗な文化)を融合し、シルクロードを通じて、ビザンツ文化、イスラーム文化の影響もある国際色豊かな文化
「三彩宝相華文三足盤」は、緑、赤褐色、白の華やかな盤で、モザイク文様を思わせる


三彩女子 唐時代8世紀


三彩花文四葉形四足盤 唐時代8世紀


三彩花弁文盤 唐時代7〜8世紀

大胆なデザイン性がある三彩盤
まるで、岡本太郎の作品のようだ


【参考】
唐三彩から学んだ奈良三彩

奈良三彩壺 国宝 奈良時代8世紀 
 
奈良三彩は、副葬品ではなく実用品として制作されたようだ


白釉黒花牡丹文瓶 磁州窯 北宋時代11〜12世紀


木葉天目 吉州窯 南宋時代12〜13世紀

宋時代に入ると華麗な色彩から禅文化の影響か渋い好みに

詳しくは


ギリシャ・ローマ文化、オリエント文化の影響もある唐三彩は、陽光きらめく地中海世界を感じさせ、マティスにも通じる

満開の江戸川公園

【参考】
同じエリアの鳩山会館
(ネット画像借用)
鳩山会館(4/2より開園)


江戸川公園、肥後細川庭園、永青文庫、椿山荘、鳩山会館を巡るルートは、お花見、名建築、庭園、美術館、グルメといろいろなバリエーションがありますね😊


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