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fleurs et lapins(フルーレラパン)yukitake日記

お花とうさぎと、お出かけの記録など

「こ」からはじまる絵本2巡目

2021-12-03 | 読書

「こ」の絵本の二巡目は、背表紙のタイトルを見て良さそうと思っても表紙の絵があんまり好みでなく、というのが多かったかな~

 

ことりとねこのものがたり なかえ よしを・作 上野紀子・絵 金の星社

やさしい世界。猫と言ってももちろん性格は色々ですよね。

「よわむし」と言われ他の猫たちから仲間外れにされているくろねこ(と言うか「ハチワレ」かな?)

とある家の窓辺にいる、鳥かごの中の白い鳥が友達。

この、ハチワレ猫と白い鳥によるストーリー展開がせつない。

勇気、だけでも大きなテーマだけれど、それに加えて「自由」「友情」さらには「死」まで加わって、それにしては簡潔で長ったらしくない文も良いです。

 

こだわりやのホーリー さく・え なごしかおり 文芸社

タイトルにもある「こだわり」というのは考えてみると4パターンあると思う。

①有形のものに対する良いこだわり ②有形のものに対する悪いこだわり

③無形のものに対する良いこだわり ④無形のものに対する悪いこだわり

ふくろうのホーリーは、よりすぐりの、こだわりのモノ(家や、シーツや、テーブルなど)に囲まれて暮らしています。

でも友達の、ニードルという名前のはりねずみからプレゼントされた植木鉢を割ってしまってからは、その嫌な出来事を忘れようとしてあれこれ試みます。お風呂に入る、寝る、など。。。

このホーリーの姿には、いろんなストレスを抱えてあれこれと気分転換しようと試みる現代人も痛いほど共感できると思います。

でもネガティブな気持ち(こだわり)を切り替えるきっかけとなったのは何も考えずに体を動かすことだったのですね。

そしてハッピーエンド。とても良いストーリーだと思いました。

 

これなんなん? くりはら たかし くもん出版

仰向けに寝たタヌキの形をしたような島で暮らすタヌキたち。

海鳥や海の生き物以外は、タヌキばっかりかと思いきや、物陰からそっとのぞいているうさぎが1,2匹だけいるのが面白い(笑)

島にいろんな物が流れ着いて、タヌキたちは「これなんなん?」と思案します。

一応、長老タヌキが答えを出してくれて島のタヌキたちは納得しますが、読者である人間からすると思わず「タヌキたちはばかだなあ」と笑ってしまいたくなります(笑)

でも、一度に4つも流れ着いたへんてこなモノは一体何なのか。。。さすがに読者にもこれはわからない。

さて「これなんなん?」の答えは。。。最後のオチも面白いです。

次は「さ」の二巡目です












「く」と「け」からはじまる絵本2巡目

2021-11-04 | 読書

「く」だけで3冊借りようと思ったのですが、次の「け」は少ないので、「く」を2冊、「け」を1冊にしました。

2巡目なので「必ず3冊」なんてこだわらずにどんどん先へ行きます(笑)

 

クマと少年 あべ弘士 ブロンズ新社

あべ弘士さんによるアイヌの物語。

実際に、アイヌのおばあさんから聞いた「イオマンテ」のクマのことが題材になっている。

近代科学で言えば人間こそがもっとも知能の発達した、その他の動物すべての頂点に立つ生き物だということになるけれど、アイヌの人々がヒグマを神だと敬ったり、インドでも牛が神様だと言われていたりする、そういう考え方は素晴らしいと思う。

 

クマとオオカミ ダニエル・サルミエリ さく やまぐちふみお やく 評論社

冬の森でであうクマとオオカミ。

絶え間なく降ってくる雪の静かさと、白一色の森の世界、そこにぽっかり開けた凍った湖などがとても美しい。

途中、空を飛ぶ鳥からの視点になったり、凍った湖の水中から氷の上のクマとオオカミの顔が見える視点になったりするのも面白い。

冬の森も美しいけれど、やっぱり春のほうが良いなあ。

冬を越えて、再会するクマとオオカミ。

冬に出会ったときは、きっと静けさの中でただお互いの存在を感じながら静かにひと時を過ごしただけだったろう。

春に再会した時、そこでストーリーは終わっているけれど、今度はきっと笑ったりあれこれおしゃべりしたりするのではないだろうか。そんな、この先のストーリーにも思いをはせたくなる。

 

けしごむぽん いぬがわん ほりかわ りまこ さく 株式会社ひさかたチャイルド

消しゴムやキャップの先、フォークなどをぺたぺたスタンプして、いろんな創造が広がる。

こどもは、こうやって遊んだら楽しいだろうなあ。

色遣いが黄色、赤、茶、グレーだけに限られていますが、緑や青やピンクも加わったらまた印象が違ってくるでしょうね。

次回は「こ」を3冊です。












「き」からはじまる絵本2巡目

2021-10-01 | 読書

たった3冊なのに、「き」の2巡目はちょっと迷ってしまった。。。

うーんやっぱりこっちにしようかな、とか、あと1冊というところで迷うことが多いです(笑)

 

きもち 谷川俊太郎 ぶん 長新太 え 福音館書店

谷川俊太郎さんと長新太さんの最強コンビ。これはもう借りるしかない! なので3冊のうちこれはすぐに決まりました(笑)

ページをめくっていっても、全然文が出て来ない。あれっ、言葉のない絵本なのかなあ?

でも確かに「谷川俊太郎 ぶん」と表紙に書いてある。。。と、最後のほうで文が出てきました。

なんだか、イントロがとても長い曲のよう。

考えてみるとイントロの長い曲というのも、歌詞のある「歌」の部分が出てくるまでのその長いイントロを楽しむのが良かったりするのと同じように、この絵本も谷川さんのことばが出てくるまでは長さんの絵をじっくりとながめつつ、いろんな「きもち」を考えてみるのも良さそう。

 

きつねうどんたぬきうどん 古内ヨシ 大日本図書

とあるところにポツンとあるうどん屋さん。なんだか「ノラネコぐんだん」シリーズの、ワンワンちゃんのお店(お寿司屋さんとかお団子屋さん)を思い出してしまいます。

お店のうどんが気に入ったきつねとたぬきが、自分たちがうどんを作るほうになる、というのもノラネコぐんだんっぽい。

でも似ているのはそこまで。

きつねとたぬきはノラネコぐんだんみたいにこっそりお店に忍び込んで、というのではなく、店主のおじいさん公認(?)でうどんを作ります。

そして「どっかーん」ももちろんなし(笑)

ラストはほのぼのとしています。

 

きょうはちょうどよいひより こいでやすこ・さく 福音館書店

まんまるやまのふもとに住む三人のおばあさん。おそらく姉妹なのだろう。

「まだまだ」と言うちいばあちゃんを残してきいちご摘みに行くあねばあちゃんとなかばあちゃん。

子熊は可愛いけれど母ぐまにはびっくり。

それにしてもこうやって野生のきいちごを摘んでジャムやお菓子を作る、というのはよっぽど田舎に住んでいる人でなければ、夢のような物語の世界だなあと思う。。。

「寝室の窓から抜け出して冒険に出る」ほどではないにしても、「野生のきいちご摘み」なんて現実では経験することのない、自分とは関係のないお話の中のイメージだなあと。。。

 

次の「く」の二巡目はぱっと3冊選べるかな?


「か」からはじまる絵本2巡目

2021-09-10 | 読書

「か」もたくさんあったな~ 選ぶのに苦労します。。。

 

かべのむこうになにがある? ブリッタ・テッケントラップ作 風木一人訳 BL出版

こわがりのねこ、くまのおじいさん、おちょうしもののきつね、くたびれたらいおんなどと違い、赤い壁の向こうに何があるのかを知りたいねずみ。

体の小さなネズミこそが、外の広い世界に興味を持ち、あこがれる、というのはルーマー・ゴッテンの『ねずみ女房』を思い出しました。

勇気を出して壁を乗り越えれば、すばらしい世界が待っている、というメッセージがクリアすぎてそんなに好きでないかも。。。

らいおんだけ壁の中から出て来なかったのに、最後には出てきた、というのはらいおんにどんな心境の変化があってそうなったのか、その辺もよくわからないのが残念。

 

カマキリさんどうしたの 澤口たまみ 文 あべ弘士 絵 福音館書店

あべ弘士さんの太い、それでいて優しいタッチの絵が好き。

つゆが葉っぱにたくさんついている見開きの絵などは一粒一粒のつゆのきらめきまで感じます。

ストーリーは、主人公であるはずのカマキリさんが一言も話さないのが面白い。

本来、自分にとって天敵であるカマキリの脱皮の様子などを、こわごわと見守るミツバチ。

ミツバチの大きな目の輝きがとても可愛いなあ。

好奇心旺盛なミツバチに注意しなさいと世話を焼くクマバチおばさんも良い味を出しています。

 

漢字はうたう 杉本深由起 詩 吉田尚令 絵 あかね書房

「字」という漢字は確かにベレー帽をかぶった子供そのものですね。

他にもいろんな漢字から自由に発送した詩がたのしい。

吉田尚令さんは『星につたえて』の絵を描いた人だというのは気づかなかった~ 素朴だけれど温かい絵が良い。

ひっそりと五十音絵本レビューの2巡目、続けていきます。。。

 

 

 

 

 


「お」からはじまる絵本2巡目

2021-08-15 | 読書

1巡目の時よりも、「え」の絵本が多かった

なので「え」も借りようと思ったのですが、「お」の絵本がこれまた多くて~

でも1巡目のときみたいにがっつりやる気がないので、あっさり「え」は飛ばして「お」も3冊だけ借りてきました。

 

おしゃべりなたまごやき 寺村輝夫 作 長新太 画 福音館書店

長新太さんの出世作。長さんのプロフィールの説明には必ず言及されている作品ですね。

でも私は読んだことがなかったので、借りました。

寺村さんによるストーリーはなかなか凝っていて面白い。おちゃめな王さまのキャラクターが良いです。

 

おきなぐさ 宮沢賢治・作 陣崎草子・絵 mikihouse

陣崎さんは1977年生まれの絵本作家。私より若いんだー。すごいなあ。

おきなぐさ(うずのしゅげ)の、花の表面にびっしり生えた銀色の柔らかな毛の表現がとても美しく、うっとりしてしまいます。

アリが、下から見上げるとおきなぐさの花のいろが真っ赤だ、という絵も蟻の視点がよくわかります。

最初の見開きと、ひばりが鉄砲玉のように空へ飛びあがった、というシーンの見開きに描かれている岩手山。そして最後の見開きに星空を背景にして描かれている賢治さんのような人の姿。

どのページの絵も、賢治さんが歩き回っておきなぐさを愛でていたイーハトーブの世界そのもの。

ストーリーは、植物のタネがいよいよその時が来たら旅立つ、というのは『いちょうの実』とも共通のテーマですが、このお話のほうは、やはり最後の、ひばりがうずのしゅげの魂のために短い別れの歌をうたった、というシーンが最も切なくて悲しくて、涙が出そうになります。

 

おひさまとおつきさまのけんか せなけいこ ポプラ社

お月さまがのぼってくるのに遅刻したことから、太陽と月はけんかに。

月に味方する星々。太陽に味方する雲たち。太陽と月のけんかで迷惑をこうむったのは。。。

これは遠いよその宇宙の話、と言われても、実際の私たちの地球を取り巻く世界でもこんなことが起きたらどうなるんだろうと思ってしまう。

そもそもどうして月は遅刻したのかな?

 

1巡目と比べて、「一度に3冊の紹介、更新は4週に一度の頻度」にしたのでかなりラクです(笑)

このゆるいペースで行くと50音の2巡目が終わるのはまる4年かかるけど、ぼちぼちやっていきます~


「う」からはじまる絵本2巡目と、再読『たのしい川べ』

2021-07-18 | 読書

「う」は、なんてったって「うさぎ」関連が多いので、5冊借りてきてしまいました(笑)

でもまずは、内田麟太郎さんの作品からどうぞ。

 

うみのしっぽ 内田麟太郎 さく 長新太 え 童心社

内田麟太郎さん、長新太さんの鉄板コンビ。

いきなり、追いかけ・追いかけられるシーンから始まるのが意表を突かれました。

犬やクマやタヌキに追われた、2匹の捨て猫がやっとたどり着いたとある川の最上流部。

2匹に生きる糧を与えてくれるようになったその川は「うみのしっぽ」だった。。。

なるほど、上空から見たらひょろんとした形がしっぽに見えるかもしれないですね。

それにしても、後書きを読むと、内田麟太郎さんのような人気絵本作家でもヒマなことがあったのだなあと驚きました。

 

うさぎがいっぱい さく リチャード・スキャリー やく 木坂涼 好学社

「あ」で紹介した『あかちゃんウサギとパパ』の絵を担当した、リチャード・スキャリーさんの作品。

訳者さんも、出版社も同じです。

これといったストーリー展開はなく、とにかくいろんなウサギが出てきて、ウサギ好きにはたまらない(笑)

草むらに、大家族のうさぎたちがたくさん描かれた見開きの絵が最高。このうさぎたちの中でもみくちゃにされたい(笑)

そして、子供の頃「うさぎとカメ」のお話でウサギがカメに負けるなんて納得できない気持ちでいた私には、うれしい最後のページが待っていました(笑)

 

うさぎのニコラス リチャード・スキャリー え オーレ・リソム さく 木坂涼 やく 好学社

またまた、同じスキャリーさんの作品で、訳者さんも出版社も同じ。

表紙をぱっと見てかわいい~と思って借りたのですが、スキャリーさんの作品、1巡目の「あ」や「い」の絵本の時にどうして借りなかったんだろう?たまたま、誰かが借りていたのかな??

この『うさぎのニコラス』という作品は、縦長で小さめの可愛い本。開くと、ちょうど正方形の形に。

どの季節でも、その季節ならではの楽しみ方をするうさぎのニコラス君。

続けて読んだ3冊のスキャリーさんのうさぎ絵本のうち、これが一番好き この絵本は購入検討

 

うさぎになったゆめがみたいの おくはらゆめ BL出版

2020年4月第一刷の絵本なので、「あ」の絵本の1巡目のときには図書館の棚になかった絵本です。

おくはらさんが描くうさぎは、宮沢賢治の『貝の火』のホモイですっかり好きになりました。

この『うさぎに~』の絵本のストーリーは単純ですが、ほのぼのとしていて、うさぎ以外の前歯がにゅっとした動物たち(モルモット、カピバラ、リス)もかわいい。

 

うみのいろのバケツ 文 立原えりか 絵 永田萌 講談社

女の子が海に持って行ったうみのいろのバケツを、カニやヤドカリやさかなに貸してあげる、というところから、その次に最初は姿が見えない「なみのむすめ」が登場してくるのが予想外の展開。

自然の生き物たちでなく、この「なみのむすめ」によって一気にファンタジックなストーリーに。

でも最後に少し触れられているように、この「なみのむすめ」は、女の子が未来の自分の姿を見ていた、というようにも思えます。

永田萌さんが描いた、昼間の明るくて青い海、夕方の紫やオレンジの海、天気が悪い日の灰色の海。。。などどれも素敵。海への郷愁を誘います。

以上、「う」の絵本2巡目は海、うさぎ、うさぎ、うさぎ、海、でした(笑)

 

今回は絵本ではないけれど最近再読した本のレビューも載せます。

THE WIND IN THE WILLOWS KENNETH GRAHAME Penguin Books

はい、『たのしい川べ』です。実は、岩波書店から出ているものは、私の本棚にありません。

でも1983年、9歳の頃から続いている読書記録によると、1986年2月3日に学校図書で借りたのを読了、とあります。

そして画像のペンギン・ブックスの原著は、文通していたイギリスのエレンという女の子から1995年2月にもらったものです。

何度も再読しているけど、やっぱり良いねえ。文句なしの名作。

川ネズミ、モグラ、アナグマ、そしてヒキガエルの4人の友達たち。彼らの個性のなんと豊かなことか。

前にも書いたことがあるけど、結局、心に残る物語というのは、あらすじにもまして登場人物たちがどれだけ魅力的か、で決まると思うんですよね。

詩人肌で知的な感じの川ネズミ、優しくておっとりしたモグラ、親分・兄貴肌でちょっと近寄りがたい存在だけど後半からは頼れるリーダーとしてずっと出てくるアナグマ、そして。。。

とにかく「憎めない」という表現がぴったりのヒキガエル。

めっちゃ悪いことやらかして、うぬぼれ屋で。。。でも笑っちゃうんですよね、そのキャラクターに。

ペーパーバックで表紙以外は全然挿絵がないのに、読んでいて鮮やかにイメージできるシーンがたくさんあって、ヒキガエルの言動には何度もくすっとしてしまいました。

岩波書店のも買っちゃおうかな。。。E. H. シェパードさんの挿絵でこののどかな、動物たちの暮らすイギリスの田舎の世界にもっと浸りたいです(ちなみにエレンからもらったペーパーバックの表紙の絵はアーサー・ラッカムによるもの)

 

1巡目でも「え」は少なかったので、ひょっとすると2巡目はナシ、かも。。。?

「え」を1冊、「お」を2~3冊、借りられると良いんですけどね。

コメント欄閉じています。読んでくださってありがとうございました


復活! 50音絵本レビュー2巡目「あ」と「い」からはじまる絵本

2021-06-29 | 読書

50音絵本レビューを3月初めに「ん」の絵本で終えてから。。。

結局、絵本を読まないとなんだか寂しくって、でもどれを読んだら良いかわからないので、また図書館の「あ」の棚に足が向かいました(笑)

実はこないだの日曜日に「う」の絵本を借りてきたので、「あ」と「い」は既に返してしまったのですけど、せっかくなので50音絵本レビュー2巡目、スタートさせようと思います。。。

1巡目でたまたま他の人が借りていて棚になかった絵本もあるだろうし、図書館でも定期的に蔵書の入れ替えを行っているので、1巡目とは違う絵本との出会いがあると思います。

ただ、1巡目のようにがっつりやっていくのはちょっとしんどいので、

更新頻度は2週に一度ではなく、基本的に4週に一度

一度に5冊でなく、3冊程度

レビューの文章も、ごく簡単に1~3行程度

になります。

 

では早速、「あ」と「い」、それぞれ3冊ずつです。自分のデジカメで撮影していないので、画像は拝借したものです。

あかちゃんうさぎとパパ さく パッツィ・スキャリー え リチャード・スキャリー やく 木坂涼 好学社

絵がかわいい。茶色いうさぎ一家。

原題は「うさぎの本」ですが、最後のオチからして日本語のタイトルは良いと思う。

最後の数ページを見るとうさぎ7兄弟のようですね。どの子もただただ可愛くていつまでも見ていたいです。

 

あかいありのぼうけんえんそく かこさとし 偕成社

「ぼたもちやま」を目指して遠足に出かけるあかあり(赤蟻)学校の生徒たちと先生たち。

ぼたもち、という名前から、甘いものにアリが群がるイメージをしてしまいましたが、ぼたもちやまはごく普通の砂山でした(笑)

でもそこへ着くまでにムカデやナメクジに遭遇し、そのたびにみんなで力を合わせて乗り越える。ありたちの行進の掛け声ほか、擬音語がたのしい。

 

青いヌプキナの沼 かこさとし 復刊ドットコム

悲しいアイヌの伝説。なんて理不尽なんだろう。なんて切ないんだろう。

初めに、かこさんからの「読んでくださるみなさんへのおねがい」が書いてあって、かこさんの、この物語をさらっと読んで終わりにしてほしくない、という気持ちが伝わります。

 

生きる 谷川俊太郎 詩 岡本よしろう 絵 福音館書店

谷川俊太郎さんの詩はやはり良い。染みる。

絵はどれも夏の風景。いくページかで、続いていることもあって細かいところまで絵を見ると楽しいです。

時計もカレンダーもなく、それらを意識せずに生きるなんて、そんなことは無人島に流されでもしない限り不可能だろうけれど、「今」生きている、この「今」とは何なのだろう。

この、すべての瞬間が切なくて、いとおしい。

 

いのち シンシア・ライラント 文 ブレンダン・ウェンツェル 絵 田中一明 訳 カクイチ研究所 ぷねうま舎

「いのち」になくてはならないものはなにか?いろんな動物にとって、その答えはいろいろ。

小さな命が、大きくなる、という点では、動物だけでなく植物にもいえる。ものすごく小さなタネがどんなに大きく茎をのばし葉をのばし実をつけることか。

命を生きることは簡単ではない。。。それは野生の動物の、単純な生物学的なことだけでなく、この絵本を読む人にとっては「いろんな感情がうごめく、人間のつらい世の中を生きること」とも重なってくるはず。でも人間の世界で生きるのが辛い人間にとっても、野生のウサギやシカやオオカミやカリを信じましょう、というメッセージは決して的外れではないと思う。

 

イタチとみずがみさま 内田麟太郎・作 山本孝・絵 岩崎書店

日本の農村の風景は良いなあ。たんぼと、里山。

でも日照りで、田んぼは乾いていく。

心配そうな人間たちを見ていたイタチは、みずがみさまにお祈りした。

なぜ、イタチがわざわざ神頼みをするのか?イタチがきれいだと思っていたアザミも、日照りで枯れていくのを見て、イタチが悲しむのはわかるけれど、人間が育てている田んぼの稲など、どうなってもイタチには関係ないように思われるが、なぜ、イタチが人間のために雨ごいをしたのか、最後でなるほどとわかりました。

倒れるまで雨ごいの踊りをして祈ったイタチの姿が、起承転結の「転」の部分でとても印象的な盛り上がりのシーンになっています。

 

あ、レビューの文章は簡単に、と言いながら、作品によっては多くなることもあります(笑)

そして一度に3冊、と言いながら、「う」は5冊借りてきてしまいました(笑)

ぼちぼち続けていきますのでよろしく~

興味のない方はどうぞスルーしてくださいね。

コメント欄閉じています。読んでくださってありがとうございました


長新太さんの絵本2冊

2021-03-26 | 読書

五十音絵本レビューを終えて、今後もたまには絵本のレビューを書くかも、と言った矢先に早速です(笑)

河合隼雄先生の著書で紹介されていた絵本を、かねてから借りてみたいと思っていたので借りてきました。

だくちるだくちる 原案 V・ベレストフ 阪田寛夫 文 長新太 絵 福音館書店

はじめてのうた、ということと、「だくちる」という不思議な言葉との組み合わせで、人間の子ども(赤ちゃん)にとってのはじめてのうた、というものかと思っていたらそっちの「はじめて」ではなくて、地球に生きる生き物のレベルでの「はじめて」なのでした。

人間が生まれるずーっと前、火山が噴火する音以外の音がしない世界は、人間が作り出したゴミも全くない、美しい世界だっただろうなあ。。。

でもイグアノドンはさびしかった。

そこへちいさなプチロダクチルスという小さな翼竜が現れ、それが発する「だくちるだくちる」という音はイグアノドンにとってはじめてのうたとなったのです。

「でもイグアノドンはうれしかった だくちるをきくとうれしかった」の次のページ、「うれしくて うれしくて どんどんうれしくて」の見開きで、私まですぅーっと嬉しくなりました。

この不思議さ

これは阪田さんの言葉と長新太さんの絵の力によるものだと思います。

小さなプチロダクチルスは小さくしか描かれていないし、プチロダクチルスのほうがイグアノドンのことをどう思っていたのかもわからない。でも「だくちる だくちる」は地球ではじめてのうただった。それを聴いた嬉しさは、私たちの中にも受け継がれているはずだと思うのです。

 

ふゆめがっしょうだん 冨成忠夫・茂木透=写真 長新太=文 福音館書店

面白いねえ~ 本当に顔みたい。

冬は、当然花も咲いてないし、葉っぱも落ちてしまってひたすら春を待つのみ。。。と思っていたけれど、冬の間は「冬芽」の顔を探すという楽しみがあったとは

どの「顔」も個性豊か。そしてこの作品では長新太さんは文章のほうを担当されていますが、これがまた素敵です。

河合先生もおっしゃっていたように、時々出てくる(同じ写真の)冬芽の軍団?につけられた「パッパッパッパッ」という言葉が良い。

もう春になってしまったけれど、ようし、次の冬にはいろんな冬芽を探そう。。。と思っていましたが、こないだ東浦町の明徳寺川沿いをウォーキングしたとき、まだ蕾の桜並木の中でいろいろ探してみて、最後にようやく出会えた「シロタエ」という品種の桜の冬芽、見てください

ね、顔みたいでしょう~ 私も発見できて嬉しい

ソメイヨシノも良いけど桜って実はいろんな品種がありますから、これからいろんな桜が咲いてワクワクする季節ですね。

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五十音絵本レビュー ベスト30冊

2021-03-21 | 読書

2019年春から足かけ2年で「あ」から「ん」までの絵本を紹介したうち、厳選したベスト30冊をお届けします。

番号はわかりやすいように1から30までふってあるだけで、1位。。。とかじゃありません。これまた五十音順なだけです(笑)

詳しいレビューは既に書いたのではぶきますが、選定理由(笑)というか簡単な一言だけ添えておきます。

 

1 あおのじかん イザベル・シムレール 文・絵 岩津ちひろ 訳 岩波書店

私は青が一番好きな色なので、この絵本でいろんな青を見ているだけで楽しかったです。また読みたいな~というか買って手元に置いて時々眺めたい。

2 ありがとうフクロウじいさん 武鹿悦子 作 中村悦子 絵 教育画劇

ストーリーが良かったです。思わず泣いちゃいました。

3 うさぎたちとふしぎなこうじょう アダム・グリーン さく レナード・ワイスガード え こみや ゆう やく 好学社 

絵がかわいい 可愛いうさぎ満載

4 えとえとがっせん 石黒亜矢子 WAVE出版

十二支の動物たちと、十二支に選ばれなかった動物たちの戦いが面白かったです。

5 おばけのてんぷら せな けいこ 作・絵 ポプラ社

有名な作品ですね。「おっちょこちょい」だけど「おおらか」な、うさこが良いキャラクター。

6 貝の火 宮沢賢治 作 おくはらゆめ 絵 ミキハウス

絵が良い 私の中でのホモイはもうこの、おくはらさんが描いたホモイしかない

7 からすのそばやさん かこさとし 偕成社

大好きなかこさとしさんの作品はいろいろ紹介しましたが、代表でこの作品を選びました。どんどんエスカレートして奇想天外な麺メニューまで突き進んでしまうところが最高です(笑)

8 くるぞくるぞ 内田麟太郎 ぶん 長新太 え 童心社

内田麟太郎さんの作品もいろいろ紹介しましたが、代表でこれを選びました。絵が長新太さんという、最強コンビ(笑)

9 けもののにおいがしてきたぞ ミロコマチコ 岩崎書店

この作品で初めてミロコマチコさんのことを知りました。最初はわぁ、癖のある画風だなあと思ったけれど、見ているとだんだん虜になってくるような絵です。

そしてなんと 4月24日から、わが町・刈谷市の美術館で、ミロコマチコさんの展覧会が始まるのです これは楽しみだ~ 絶対行かなくちゃ 市報についていた、刈谷市民なら入場料100円オフのクーポン、早速切り取って財布に入れてあります(せこい(笑))

10 シカのしろちゃん そえじま良子 文 岡田よしたか 絵 学研

動物のドキュメンタリーものに弱い私。。。 つらいことばかりな人生ならぬ鹿生でも、本当に懸命に生きたしろちゃんのこと、忘れたくないです。

11 すてきな三にんぐみ トミー=アンゲラー さく いまえ よしとも やく 偕成社

これも有名な、ベストセラー絵本ですね。ベスト30冊を選ぶのに、30冊のボーダーラインであれにしようかやっぱりこれにしようか、と迷った作品がありましたが、この『すてきな三にんぐみ』は迷うことなく選出(笑) 

ストーリーが良い 本来悪者なはずの三にんぐみの魅力、半端ないです(笑) こんなにすてきな三にんぐみをこんなにうまく描く(絵だけじゃなくストーリーとして、ですよ)トミー・アンゲラーさんがすごい。

12 ちへいせんのみえるところ 長新太 ビリケン出版

大好きな長新太さんの作品もこれまたいろいろ紹介しましたが、代表でこれを選びました。良いよぉ~(笑) また読みたい(笑)

13 月とあざらし 小川未明/作 古志野実/絵 小川和美/編 架空社

ものすごく悲しいストーリーなのですが。。。 それだけに印象深かったです。

14 つららのぼうや 青木新門 原作 西舘好子・渡辺あきお 作 新日本出版社

水の循環、という視点からはポール・ギャリコの『雪のひとひら』のようでもあり、みんなのために、という視点からは宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の精神を思わせるようでもある、そんな作品です。

15 とうだい 斎藤倫 文 小池アミイゴ 絵 福音館書店

自分の居場所で自分の役割を果たすこと、それを一生懸命頑張っている人に読んでもらいたいです。

16 どうぶつたちのオーケストラ イーロー・オーリンズ/文 ティボル・ゲルゲイ/絵 小池昌代/訳

絵が良い 演奏者の動物たちも良いけれど、オーディエンスの動物たちの、演奏を聴く前と後の表情の違いが最高です。

17 トキのキンちゃん いもとようこ 岩崎書店

動物のドキュメンタリーに弱い第二弾(笑) この作品を読んで、本物のトキをいつか、見てみたいと思うようになりました。

18 ないたあかおに 作 浜田廣介 絵 野村たかあき 講談社

これも有名な作品ですね。いろんなことを考えさせられました。切ない気持ちになります。

19 ねこになりたい 作・絵 山口哲司 出版ワークス

絵が良い 春の里山の風景を描いた絵に心奪われました。そして「こんなところに住みたい」と思いました。

20 ねこぼん はやしますみ 偕成社

ねこたちが集まって、その鳴き声と踊りとで混沌とも思えるクライマックスに向かっていくのが印象深いです。単なるイベントでなく、死者を迎える行事である「お盆」というのはそういう、どこか異次元的な混沌とした雰囲気がもともとありますから、それを選んだところがうまいなと思います。

21 はるとあき 斎藤倫・うきまる 作 吉田尚令 絵 小学館

季節を擬人化して、春と秋は決して出逢わないからお互いを知らない、という設定にはっとしました。確かにそうだよね~

22 ひだまり 林木林 文 岡田千晶 絵 光村教育図書

永遠の名作『百万回生きたねこ』を思わせる、切なくて優しくて美しいストーリーです。

23 星につたえて 安東みきえ 文 吉田尚令 絵 アリス館

ストーリーが良い 地球の生命の歴史という壮大なスケールを持つ時間枠でありながら、読者自身や周りの人たちの心という「今」にもつながっています。

24 みずならのいのち 手島圭三郎 リブリオ出版

北海道の大自然とそこに生きる動物たちを描いた手島さんの作品もいろいろ紹介しましたが、代表でこれを選びました。自然の中のあらゆる命の循環に感動します。

25 めざめる 阿部海太 あかね書房

起承転結のあるストーリーというより、詩のような言葉が印象的でした。私は誰なのだろう、何に「めざめる」のだろう。。。

26 モカと幸せのコーヒー 刀根里衣 NHK出版

私は紅茶党ですが、ほっとさせてくれる温かい飲み物が、人生でどんなに大切なものか、というのはコーヒーでも紅茶でも同じです。

27 やまとうみのゼリー 井上コトリ 小学館

海出身なのに、山のものにほれ込んで山でゼリーのお店を営むタコヤマさんが良い(笑)

28 山はしっている リビー・ウォルデン 作 リチャード・ジョーンズ 絵 横山和江 訳 鈴木出版

この作品で紹介されているたくさんの動物たちを見て、改めて「森の動物たちとしてぱっと思い浮かぶ典型的な・親しみのある動物たちの他に、実に様々な動物たちがいるんだなあ」と思いました。

29 ライオンはかせのはなやさん え・ぶん かつらこ BL出版

スローライフ礼賛(笑) 実はこの作品は30冊選ぶにあたって、ボーダーラインだったのですが、私の好きな植物・うさぎ。。。という要素が入っていたので見事選ばれました(笑)

30 わたし、お月さま 文 青山七恵 絵 刀根里衣 NHK出版

「ん」を除いたら最後の「わ」で素敵な作品に出会えました。美しい~ 

 

30冊の内訳で、日本人作家さんは25冊、外国人作家さんは5冊。圧倒的に日本人の作品が多くなりました

外国人作家さんのは、絵はものすごく可愛いのだけれどね。。。やはりストーリーは、私が日本人だから、日本人が作ったもののほうが感性に響くのかもしれません。

図書館の貸し出し期間が二週間ですから、二週間で5冊のレビューを書くと言うのはなんだか定期的にレポートを提出しているようなものでもありましたが(笑)、絵本は好きなのにどういうのを読んだら良いかわからない、だったらいっそ「あ」から五十音、片っ端から読んでしまえ、と始めたこの企画?のおかげで本当にたくさんの、素晴らしい絵本を知ることができました。

これで終わりではなく、これからも、たくさんの絵本を読みたいなと思います。

時々はレビューも書くかもしれません(笑)

最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました


五十音絵本レビュー最終回 「わ」と「ん」からはじまる絵本

2021-03-08 | 読書

いよいよ五十音絵本レビュー最終回となりました。

 

ワイズ・ブラウンの詩の絵本 マーガレット・ワイズ・ブラウン 詩 レナード・ワイスガード 絵 木坂涼 訳 フレーベル館

マーガレット・ワイズ・ブラウンさんは『おどろいたりす』、『ことりのおそうしき』の作者。

ワイスガードさんは『うさぎたちとふしぎなこうじょう』の絵を担当された方です。

二人のコンビでは『たんじょうびおめでとう!』を紹介しました。

草むらの虫たち、海の魚、動物たちなどを題材にした詩はどれも「滋味」があります。

玉ねぎを剥く人間たちを取り上げた詩があったのが意外でした~

ワイスガードさんのこの絵本での絵は、緑なら緑、茶なら茶、と単純な色使いですが、動物も植物も本当に生き生きとしていてまさにワイズ・ブラウンさんの詩を視覚で表した、というような絵です。

 

わかくさのおかで かじり みな子 さく 偕成社

お父さんお母さん、そしてラビッタちゃんとピョコラッタちゃんの姉妹からなるうさぎ家族。

着ている服がどこかの民族衣装のようなのが印象的。

ベジタリアンらしい食べ物(笑)を持って一家はピクニックへ。。。

いろんな動物たちも釣りや自転車や虫とりなど、思い思いのレジャーをしている様子が楽しい。

お弁当を食べた後、ラビッタちゃんとピョコラッタちゃんの二人だけでのたんけんは思わぬ展開に。。。

楽しかったピクニックに暗雲が差し込めてくるシーンが、ちょうど空模様とシンクロしていますね。さて結末は。。。

妹のピョコラッタちゃんのほうが、まだ小さすぎて実は全然怖い思いなどしていなくて、姉のラビッタちゃんのほうが妹を思いやるがゆえに・そして妹より年上な分、怖さや心配を大いに感じたであろうところが、姉妹の差として感じられて面白いなと思いました。

 

わたし、お月さま 文 青山七恵 絵 刀根里衣 NHK出版

明らかに女性である月が、一人称で語るストーリーです。

ファンタジックなお話かと思いきや、アポロを思わせるスペースシャトルや宇宙飛行士の絵を見ると途端に科学技術の雰囲気が出てきますね。

とはいえ全体的にはやはり優しくて繊細な、でもスケールの大きなファンタジー。

黄色いボールのようになって地球をあちこち冒険するお月さま。。。ひょっとすると私の近くにもいたことがあったんだけれど気づかなかっただけなのかも、とふと思ったのです。

地球でいろんなものを見、いろんな人にも会ったであろうお月さまが、最後に巡り合ったのはとある2人。

そして地球での冒険を終えて(終えるときが来て)お月さまが空へ帰っていくその手段が美しい(読んでのお楽しみ)

刀根里衣さん(『モカと幸せのコーヒー』では絵も文も担当した作者さん)の絵も抜群に美しいけれど、この作品、映像で見てみたいな

 

わたしのものよ えとぶん マルー WAVE出版

マルーさんは、日本人作家さんだと思います。

表紙見返しと遊びの紙がゴールドでおしゃれな感じ。

猫を飼っている人なら共感できる作品だろうな~

雌猫サカナさんにとって、自分の好きなものは全部「わたしのもの」。

ふと、ジャイアンがのび太君に放った名言「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」を思い出した(笑)(笑)

でもサカナさん、別に好きじゃないものは「ほしくない」 

そんなサカナさんは、実は、飼い主リリさんのものなのだろうか?読んでのお楽しみ。。。

同居する犬、ゴマの視点だったらどういう作品ができるのでしょうね~?

 

ん さく 長田弘 え 山村浩二 講談社

出ました 極めて珍しい「ん」の絵本。

「ん」という音は不思議な存在ですねえ。

唯一、しりとりが終わってしまう特別な音。

でも「ん」がないとどんなに不自由だろう。

長田さんの言葉に寄り添う山村さんの絵が、こんなの子供でも描けるのではと思うくらいシンプルな、目と口による表情の絵なのだけれど、でも、一つ一つが他のどれとも違う表情で、すっと入ってきます。

この絵本のおかげで「わ」で終わりでなくてちゃんと五十音最後の「ん」で終わることができて良かったです(笑)

 

それにしても50音全部終わったと思うと感慨深い。

最後のほう(ら行あたりからかな?)は、かこさとしさん、長新太さん、内田麟太郎さんなどの作品がなくてちょっと寂しかったです。

さてさて、ちょっと時間がかかるかも、ですが、番外編としてベスト30冊を選ぶ予定~~

どんな絵本が選ばれるかお楽しみ~ 私自身も、選ぶのが楽しみです(笑)

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