2019年春から足かけ2年で「あ」から「ん」までの絵本を紹介したうち、厳選したベスト30冊をお届けします。
番号はわかりやすいように1から30までふってあるだけで、1位。。。とかじゃありません。これまた五十音順なだけです(笑)
詳しいレビューは既に書いたのではぶきますが、選定理由(笑)というか簡単な一言だけ添えておきます。
1
あおのじかん イザベル・シムレール 文・絵 岩津ちひろ 訳 岩波書店

私は青が一番好きな色なので、この絵本でいろんな青を見ているだけで楽しかったです。また読みたいな~というか買って手元に置いて時々眺めたい。
2
ありがとうフクロウじいさん 武鹿悦子 作 中村悦子 絵 教育画劇

ストーリーが良かったです。思わず泣いちゃいました。
3
うさぎたちとふしぎなこうじょう アダム・グリーン さく レナード・ワイスガード え こみや ゆう やく 好学社

絵がかわいい
可愛いうさぎ満載
4
えとえとがっせん 石黒亜矢子 WAVE出版

十二支の動物たちと、十二支に選ばれなかった動物たちの戦いが面白かったです。
5
おばけのてんぷら せな けいこ 作・絵 ポプラ社

有名な作品ですね。「おっちょこちょい」だけど「おおらか」な、うさこが良いキャラクター。
6
貝の火 宮沢賢治 作 おくはらゆめ 絵 ミキハウス

絵が良い
私の中でのホモイはもうこの、おくはらさんが描いたホモイしかない
7
からすのそばやさん かこさとし 偕成社

大好きなかこさとしさんの作品はいろいろ紹介しましたが、代表でこの作品を選びました。どんどんエスカレートして奇想天外な麺メニューまで突き進んでしまうところが最高です(笑)
8
くるぞくるぞ 内田麟太郎 ぶん 長新太 え 童心社

内田麟太郎さんの作品もいろいろ紹介しましたが、代表でこれを選びました。絵が長新太さんという、最強コンビ(笑)
9
けもののにおいがしてきたぞ ミロコマチコ 岩崎書店

この作品で初めてミロコマチコさんのことを知りました。最初はわぁ、癖のある画風だなあと思ったけれど、見ているとだんだん虜になってくるような絵です。
そしてなんと
4月24日から、わが町・刈谷市の美術館で、ミロコマチコさんの展覧会が始まるのです
これは楽しみだ~
絶対行かなくちゃ
市報についていた、刈谷市民なら入場料100円オフのクーポン、早速切り取って財布に入れてあります(せこい(笑))
10
シカのしろちゃん そえじま良子 文 岡田よしたか 絵 学研

動物のドキュメンタリーものに弱い私。。。 つらいことばかりな人生ならぬ鹿生でも、本当に懸命に生きたしろちゃんのこと、忘れたくないです。
11
すてきな三にんぐみ トミー=アンゲラー さく いまえ よしとも やく 偕成社

これも有名な、ベストセラー絵本ですね。ベスト30冊を選ぶのに、30冊のボーダーラインであれにしようかやっぱりこれにしようか、と迷った作品がありましたが、この『すてきな三にんぐみ』は迷うことなく選出(笑)
ストーリーが良い
本来悪者なはずの三にんぐみの魅力、半端ないです(笑) こんなにすてきな三にんぐみをこんなにうまく描く(絵だけじゃなくストーリーとして、ですよ)トミー・アンゲラーさんがすごい。
12
ちへいせんのみえるところ 長新太 ビリケン出版

大好きな長新太さんの作品もこれまたいろいろ紹介しましたが、代表でこれを選びました。良いよぉ~(笑) また読みたい(笑)
13
月とあざらし 小川未明/作 古志野実/絵 小川和美/編 架空社

ものすごく悲しいストーリーなのですが。。。 それだけに印象深かったです。
14
つららのぼうや 青木新門 原作 西舘好子・渡辺あきお 作 新日本出版社

水の循環、という視点からはポール・ギャリコの『雪のひとひら』のようでもあり、みんなのために、という視点からは宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の精神を思わせるようでもある、そんな作品です。
15
とうだい 斎藤倫 文 小池アミイゴ 絵 福音館書店

自分の居場所で自分の役割を果たすこと、それを一生懸命頑張っている人に読んでもらいたいです。
16
どうぶつたちのオーケストラ イーロー・オーリンズ/文 ティボル・ゲルゲイ/絵 小池昌代/訳

絵が良い
演奏者の動物たちも良いけれど、オーディエンスの動物たちの、演奏を聴く前と後の表情の違いが最高です。
17
トキのキンちゃん いもとようこ 岩崎書店

動物のドキュメンタリーに弱い第二弾(笑) この作品を読んで、本物のトキをいつか、見てみたいと思うようになりました。
18
ないたあかおに 作 浜田廣介 絵 野村たかあき 講談社

これも有名な作品ですね。いろんなことを考えさせられました。切ない気持ちになります。
19
ねこになりたい 作・絵 山口哲司 出版ワークス

絵が良い
春の里山の風景を描いた絵に心奪われました。そして「こんなところに住みたい」と思いました。
20
ねこぼん はやしますみ 偕成社

ねこたちが集まって、その鳴き声と踊りとで混沌とも思えるクライマックスに向かっていくのが印象深いです。単なるイベントでなく、死者を迎える行事である「お盆」というのはそういう、どこか異次元的な混沌とした雰囲気がもともとありますから、それを選んだところがうまいなと思います。
21
はるとあき 斎藤倫・うきまる 作 吉田尚令 絵 小学館

季節を擬人化して、春と秋は決して出逢わないからお互いを知らない、という設定にはっとしました。確かにそうだよね~
22
ひだまり 林木林 文 岡田千晶 絵 光村教育図書

永遠の名作『百万回生きたねこ』を思わせる、切なくて優しくて美しいストーリーです。
23
星につたえて 安東みきえ 文 吉田尚令 絵 アリス館

ストーリーが良い
地球の生命の歴史という壮大なスケールを持つ時間枠でありながら、読者自身や周りの人たちの心という「今」にもつながっています。
24
みずならのいのち 手島圭三郎 リブリオ出版

北海道の大自然とそこに生きる動物たちを描いた手島さんの作品もいろいろ紹介しましたが、代表でこれを選びました。自然の中のあらゆる命の循環に感動します。
25
めざめる 阿部海太 あかね書房

起承転結のあるストーリーというより、詩のような言葉が印象的でした。私は誰なのだろう、何に「めざめる」のだろう。。。
26
モカと幸せのコーヒー 刀根里衣 NHK出版

私は紅茶党ですが、ほっとさせてくれる温かい飲み物が、人生でどんなに大切なものか、というのはコーヒーでも紅茶でも同じです。
27
やまとうみのゼリー 井上コトリ 小学館

海出身なのに、山のものにほれ込んで山でゼリーのお店を営むタコヤマさんが良い(笑)
28
山はしっている リビー・ウォルデン 作 リチャード・ジョーンズ 絵 横山和江 訳 鈴木出版

この作品で紹介されているたくさんの動物たちを見て、改めて「森の動物たちとしてぱっと思い浮かぶ典型的な・親しみのある動物たちの他に、実に様々な動物たちがいるんだなあ」と思いました。
29
ライオンはかせのはなやさん え・ぶん かつらこ BL出版

スローライフ礼賛(笑) 実はこの作品は30冊選ぶにあたって、ボーダーラインだったのですが、私の好きな植物・うさぎ。。。という要素が入っていたので見事選ばれました
(笑)
30
わたし、お月さま 文 青山七恵 絵 刀根里衣 NHK出版

「ん」を除いたら最後の「わ」で素敵な作品に出会えました。美しい~
30冊の内訳で、日本人作家さんは25冊、外国人作家さんは5冊。圧倒的に日本人の作品が多くなりました
外国人作家さんのは、絵はものすごく可愛いのだけれどね。。。やはりストーリーは、私が日本人だから、日本人が作ったもののほうが感性に響くのかもしれません。
図書館の貸し出し期間が二週間ですから、二週間で5冊のレビューを書くと言うのはなんだか定期的にレポートを提出しているようなものでもありましたが(笑)、絵本は好きなのにどういうのを読んだら良いかわからない、だったらいっそ「あ」から五十音、片っ端から読んでしまえ、と始めたこの企画?のおかげで本当にたくさんの、素晴らしい絵本を知ることができました。
これで終わりではなく、これからも、たくさんの絵本を読みたいなと思います。
時々はレビューも書くかもしれません(笑)
最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました
