とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

傷み

2017-11-12 22:28:44 | 日記

こんばんは。

とこの風邪が長引いている。
11月いっぱいは、声を出さないほうがいいといきつけの内科で言われたそうだ。

夫と私は筆談するとこを見て、(自分が一人で過ごすことに)自信がない、というし、うちに来るよう話した。大きな荷物を持ってやってきたとこが言うには、甲状腺の病気が原因ではないか、以前レントゲンを撮ったら、首元に小さな影があり、女子医大で見てもらったら腫瘍だということで穿刺検査をしようということになったが、痛いのは嫌だったので検査には行かなかったのだと。

そんな話を以前言っていたことがあるが、ずいぶん前の話だ。私は困り顔で尋ねた。
それはいつのこと?今からでも女子医大へ行ってみるべきでは?

すると、それは10年くらい前の話だといい(私の記憶とも合致する)、女子医大は遠いからそこではなく、表参道に甲状腺の治療で有名な病院があるから、そこへ行きたいという。
ネットで調べてくれということなので、リビングのパソコンですぐに検索する。
とこの言った病院名が異なっていたが、なんとか探し当てた。しかし、もしがんだとしたらその病院じゃないほうがいいのでは?
他の人から聞いた、何人も治ってる、そう力強く書くとこを見ていると、本当に言いたいことは別にあるのでは?と思った。

話のやりとりを聞いている夫は、よくあることだが、だんだんに機嫌が悪くなっていく。すると、とこはあの人ああやって言うから、居られないと隣の駅近くにあるアパートへ帰っていった。

とこのしたいことが分からないよ、とメールを打つと、
ごめんなさい、私がいけないんです、分かっていますと返信があったが、結局はうちへ来ることはやめたようだ。

嫁の私がいけないのだろうか?
私は自問する。
…青森の実家から、家庭菜園で採れたジャガイモやサツマイモを送ってきたので、少し持って行ってもらった。美味しかったわ、というが、もう少し持っていく?と尋ねると、もういらないという。

昨日になって、●●病院の耳鼻咽喉科へ行きたいから、情報検索してくれというメールが来た。
その病院は老人ホームが併設されていて、5年前、私たちが引っ越しするよりも前に、その施設は入居金が不要だし、いいんじゃないかと思って調べた、申し込みしたいが、条件が合わないのよと、とこが言っていたところだ。その区に居住していることが条件なのだと。
だから私たちの引っ越す先が該当の区で、3部屋あるから、狭いけれども一緒に住めるようになることは、とこにとって良いことだったはずなのだ。

ああ、彼女はここに入りたかったのだ。

そういう痛みに似た感情を、言いたかったのだ。そう、感じた。



さて、先ほど、脱衣所に居る夫の叫び声を聞き、駆けつけてみると、開いた上の戸棚の扉の角に、床を拭いていた夫が頭を打ちつけて流血した。とってもとっても痛そうだった。幸い、今は出血もとまり、量もさほどでなく、扉の角にうっすらと血がついていただけだった。
しかしまだ痛むだろうし、様子も心配である。

人の痛み、とは。 心を揺さぶり、人を動かすのだ。

余談。つい今日のことなのに、私は自分が扉を開け放したままだったのかもしれないと反省を込め、また、床を拭いていたのは、私の後に入浴した息子がいつものように脱衣所の床を濡らしたからであり、「開いていた扉の角にぶつけた」ことと、夫が濡れた床を拭いていたことを伝えた。夫はそれを聞いていて、すぐ息子に「貴方が悪いわけではない」とフォローしていたが、夫が自室へ引き上げたのち、私は息子に「入浴後、床を拭くようにしてね」と、要望した。うん、と返事の後、少し間が空いたが、その後息子はイラッときたのか、乱暴にパソコンをオフにして、リビング隣の部屋の戸を音を立てて閉めた。夫は自室からわざわざ出て「なに?今の?」と聞いてきた。…リビングの隣の部屋からは、今は鼻歌が聞こえる。


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