とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

父の日(日本酒と炒り豆腐)

2022-06-19 15:00:45 | 日記
父の日、ですね。

姑 とこが以前、「父の日だから、ケーキを注文したの」と届けてくれたことがあった。父の日、といいつつ自分の息子を気遣ってのことだ。

今や就職内定を得たうちの息子がまだ中学生になりたてだった頃。

恥ずかしながら、パパいつもありがとうなんて言葉もなく、
世話になることが当然、とばかりの態度の息子。
ばぁばとしては、本当なら一言、苦言も呈したいところだったろうが、
自らケーキを注文して、足を運び、うちへ届けてくれた。
申し訳なく、有り難く思ったものだ。

ケーキは、父親像となっており、顔は添えられたセットの中のチョコペンで描くことになっていた。
「これね、とこ嫁ちゃん、ちょっと、描いてくださる?」
合点承知の助!
優しい目もとに、眼鏡、小さな口。
似てないかもだけれど、それらしく描いて、皆で父の日を楽しんだ。
当の「パパ」である夫は「ケーキ運ぶの大変だったでしょう、」とため息を漏らしながらも、母の愛情を受け止め、われら息子の反応の薄さを私と共に嘆いた。

あれから10年近く。

いいえ、母の日も夫が祝ってくれるのみで、うちの息子様からは何もない。
父の日だって何もない。
当然、今日も何もない。

いやいや、私だって自分を育ててくれた父に、有難う、と心の中でそっと想うだけで、大して何かしてあげられたこともない。そんな私が何かを言うことはできないけれどもさ。
(私を敬え!と我が子に教える親が存在するのかどうかもわからないが。)

生きてるうちの息子が希薄な反応なので、
我が家では、父の日と言えば、既に亡くなられて久しく、私自身はお会いしたことがないものの、夫の父を語る日なのである。

御位牌のみ、夫のパソコン傍の棚の一番上段に安置して、
そこに毎朝コーヒーかお茶を差し上げている。

今朝はコーヒー。

夫の父は明治生まれであった。
夫は周囲の友達のお父さんより年齢が上なので、意識してしまっていたようだ。もっと話せばよかった、と思っている様子。

尋ねると、コーヒーは焙煎から拘り、コーヒーミルもあったそうで、道具のお手入れもきちんとされる方だったとか。
鰹節も使う直前に削るのだが、幼い頃、夫は手伝おうとして手を切ってかなり流血したとか。(夫の父はケガをさせたと気にしたのではないか?)
料理も上手で炒り豆腐がとても美味しかったそう。ごま油、お砂糖少々、とても香ばしい炒り豆腐だが、レシピはない。夫はまた食べたいなと思う料理として、この炒り豆腐をあげた。

晩酌は決まって松竹梅。

でも節約だったのかな?
今日は日本酒を仕入れてくることとしましょう。


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