ミツバチの社会は、一匹の女王蜂と数万の働き蜂、数百~千匹ほどオス蜂の3種類で構成されています。
オス蜂は交尾に出かける以外は巣の中でブラブラしています。
オス蜂は働き蜂よりも大きく、巣箱には1割ほどのオス蜂がいます。
働き蜂は全員がメスです。実は女王蜂も働き蜂も、もともとはまったく同じメスのミツバチなのです。
オス蜂の役目はただ交尾のためだけに存在すると言っても過言ではありません。
それほど巣の中では何もしません。
オス蜂は他のメス蜂よりも一廻りほど大きく、巣房のサイズも大きめになっています。
卵、幼虫の期間は働き蜂と大差ありませんが、蛹の期間は女王蜂よりも長い14日ほどになります。
およそ1ヶ月~1ヵ月半ほどの生涯のうち、することと言えば交尾場所に行って、女王蜂を追いかけるくらいで、巣箱の中では働き蜂から餌をもらうか、蜜房へ自分でおもむき蜜を吸うほかはうろうろと走り回っているか、
毛づくろいをしてるかと言った具合です。
そんなオス蜂ですから、働き蜂のメスからは疎まれて、羽をかじられたり、追い掛け回されたりとかなりの邪魔者扱いをされています。
その上、結婚の時期を過ぎたオス蜂は、巣箱の中にいる必要はなくなるので、餌をもらえず、働き蜂によって追い出されてしまいます。
また交尾に成功したオス蜂は自分の生殖器官が体から外れてしまい、やはり死んでしまいます。
4月~6月、繁殖時期に入ると彼女、彼たちは結婚相手を探しに巣箱から飛び出します。
女王蜂はいつも働き蜂から与えられているローヤルゼリーから蜂蜜に餌を替えて、身軽になって飛び立っていきます。
またオス蜂たちも、蜂蜜を十分にもらい出かけていきます。
オス蜂と女王蜂の集合場所は決まっています。
地上30メートル前後、直径100メートル前後の空間が彼、彼女たちの結婚場所になるのですが、違う巣箱の蜂同士が同じ集合場所に集い、それは毎年ほとんど変わることはありません。
オス蜂は女王蜂の自ら持つ性ホルモンの一種に誘われ、大挙して彼女を追い掛け回します。
運良く女王蜂に馬乗りになったオス蜂は交尾器を女王蜂の刺針室へ差し込み交尾をします。
交尾器の一部を女王蜂の体に残し、オス蜂は地面に落ちて死んでしまいます。
ふ〜ん、悲しい生き物だね。
オスって。
ここで使用した文面は、下記をコピーしたものです。
http://www.ooba-beekeeping.co.jp/honey_book/
まとわりついてきた雄ミツバチくんでした。
離れたと思ってもまた来てはうろうろと…困りましたよ~!
羽が破れているから、働き蜂にいじめられて巣から追い出されたのかも。
行き場もなく、さまよい、クリームに含まれる成分に誘引されて。
飛び立っても、また戻ってきて。
哀れを感じますね。