クラウンクロスオーバーで、伊豆半島を下田まで走って来ました。

まず良い点を挙げると、ハイブリッドシステムによる駆動系の制御は素晴らしいです。
エンジンスタートのショックや違和感はありません。
アクセルを踏み込むと、ターボラグくらいの感じでエンジンでの加速が加わり怒涛の加速が始まり(そうになり)ました。
お〜と言う感じの加速に、「よしもっと踏んでやれ〜!」と思ったら、すでにペダルを床まで踏み込んでいました。
はっきり言って、2500のエンジンはしょぼいです。
エンジンのスタートを感覚的に捉えるのは難しいですが、モーター駆動が静かだったため、エンジンのザワザワしたサウンドが不快に感じます。
逆に、エンジンブレーキはものすごく出来がいいです。
下り坂のカーブで、ブレーキを踏みたいかな、と思ったと同時に車が勝手に減速してくれます。
この絶妙なタイミングは、日産のe-POWERのようなアクセルペダルのギクシャク感は皆無です。
四輪の切り替えは、前輪モーター、四輪モーター、前輪エンジン・モーターアシスト、前輪エンジン・四輪モーターの組み合わせです。

スピードメーターの内側に駆動系を表示してくれます。
あらゆる路面で、四輪を的確に制御してくれるのは良くできた車です。
ただし、FFのプジョー、FRのジャガー、4WDのデリカを運転している身としては、駆動系がコロコロ変わっていく違和感が残ります。
エンジンは、前輪の車軸よりもやや前方に設置され、前輪によりトルクを伝えるので、フルスロットルの加速はアウディのクワトロシステムに近いです。

ガソリン車だったらバッテリーがある位置にモーターが設置されています。
タイヤは、扁平率45%の21インチを履いてますが、このタイヤは重くて低速でバタバタした印象があり、とても高級車に乗っているとは言えません。

ステアリングからのインフォメーションも皆無で、中立付近でのダルさが目立ちます。
車を運転しているという実感が薄く、マリオカートを運転しているような気分です。
ただし、雑な運転には許容範囲が広いです。

この車で一番誉めたいのはレーンアシストが見事だと言うことです。
軽自動車についているような白線を逸脱したら、ピーピーうるさいだけの警告装置ではありません。
自分が故意に白線を逸脱しても車は知らんぷりですが、ステアリングの操作をしないまま白線を越えようとすると、車が自動的にタイヤの向きを変えてコーナーを曲がっていきます。
右カーブではガードレールが怖いですが、左カーブではハンドルを操作しないで(ドキドキしながら)車が曲がっていくのを楽しみます。
ナビのモニターは、必要以上に横長ですが、横方向の道がかなり遠くまで確認できるのは便利です。

ヘッドアップディスプレイは、やや邪魔ですが、慣れればあまり気にならなくなります。

(画面の中央に速度が表示されています)
バックのカメラ誘導はとても親切です。

止まっていてもカメラのスイッチで車体全体の状態を確認できます。

さらに、ゆっくりと車体を一周してくれます。

車に乗り込む際に、ジャガーだったらエンジンを始動したらステアリングが降りてきます。

クラウンの場合は、後方にあったシートがライビングポジションまで移動します。
40年ほど前に、逆輸入のブルーバード3000ccに乗ったら、シートベルトが自動で装着されるのに感激したけど、現在ではこんな演出はいらないように思います。
バックミラーは、鏡ではなくモニターです。

かなりハッキリと映し出すのですが、たまに運転中に姿見としてバックミラーを覗き込んでも自分の顔は映りません。

カメラのAI機能が進んだ現在、どうせなら後ろに白バイや覆面パトカーがついたら、赤で警告表示を出してくれたらありがたいです。
運転席の座面は広く、腹の出た親父が雑なドライビングポジションとってもあぐらをかいて運転することもできそうです。

リヤシートも十分な広さがあります。
ただしトランクは、セダンと同じ独立した空間で、大きな荷物を運べるような車ではありません。

クロスオーバーという名前ですが、オフロードを走る車ではなく、なんちゃってクロスオーバー風セダンですね。
さて、1週間ほど乗っていたクラウンクロスオーバー、欲しいかと言われれば「ま、いらないかな」というのが答えです。

先進的な機能は素晴らしいですが、車本来の運転する楽しさはありません。
この車で楽しかったのは、下り坂のカーブで我慢してブレーキを踏まず車の減速と自分の我慢のチキンレースをしたり、それはコーナーでの白線を超えない自動制御のチキンレースも楽しめました。
そして、この車のキャラには似つかない高速域での超安定したコーナーリング、こんなハイレベルにセッティングして何が楽しいいんだ。
もう少しゆっくりと流すくらいの運転で、豊かな高級感を感じさせてくれるような車であって欲しい「いつかはクラウン」とはかけ離れている感じがします。
この辺り、ゆっくりと走らせてジワーと喜びを感じさせるプジョー508のネコサス、ぐわーと踏み込んだ時の5000ccのV8を楽しませてくれるジャガーXKクーペとは異なる方向へと進化する日本車じゃないかと思いました。

まず良い点を挙げると、ハイブリッドシステムによる駆動系の制御は素晴らしいです。
エンジンスタートのショックや違和感はありません。
アクセルを踏み込むと、ターボラグくらいの感じでエンジンでの加速が加わり怒涛の加速が始まり(そうになり)ました。
お〜と言う感じの加速に、「よしもっと踏んでやれ〜!」と思ったら、すでにペダルを床まで踏み込んでいました。
はっきり言って、2500のエンジンはしょぼいです。
エンジンのスタートを感覚的に捉えるのは難しいですが、モーター駆動が静かだったため、エンジンのザワザワしたサウンドが不快に感じます。
逆に、エンジンブレーキはものすごく出来がいいです。
下り坂のカーブで、ブレーキを踏みたいかな、と思ったと同時に車が勝手に減速してくれます。
この絶妙なタイミングは、日産のe-POWERのようなアクセルペダルのギクシャク感は皆無です。
四輪の切り替えは、前輪モーター、四輪モーター、前輪エンジン・モーターアシスト、前輪エンジン・四輪モーターの組み合わせです。

スピードメーターの内側に駆動系を表示してくれます。
あらゆる路面で、四輪を的確に制御してくれるのは良くできた車です。
ただし、FFのプジョー、FRのジャガー、4WDのデリカを運転している身としては、駆動系がコロコロ変わっていく違和感が残ります。
エンジンは、前輪の車軸よりもやや前方に設置され、前輪によりトルクを伝えるので、フルスロットルの加速はアウディのクワトロシステムに近いです。

ガソリン車だったらバッテリーがある位置にモーターが設置されています。
タイヤは、扁平率45%の21インチを履いてますが、このタイヤは重くて低速でバタバタした印象があり、とても高級車に乗っているとは言えません。

ステアリングからのインフォメーションも皆無で、中立付近でのダルさが目立ちます。
車を運転しているという実感が薄く、マリオカートを運転しているような気分です。
ただし、雑な運転には許容範囲が広いです。

この車で一番誉めたいのはレーンアシストが見事だと言うことです。
軽自動車についているような白線を逸脱したら、ピーピーうるさいだけの警告装置ではありません。
自分が故意に白線を逸脱しても車は知らんぷりですが、ステアリングの操作をしないまま白線を越えようとすると、車が自動的にタイヤの向きを変えてコーナーを曲がっていきます。
右カーブではガードレールが怖いですが、左カーブではハンドルを操作しないで(ドキドキしながら)車が曲がっていくのを楽しみます。
ナビのモニターは、必要以上に横長ですが、横方向の道がかなり遠くまで確認できるのは便利です。

ヘッドアップディスプレイは、やや邪魔ですが、慣れればあまり気にならなくなります。

(画面の中央に速度が表示されています)
バックのカメラ誘導はとても親切です。

止まっていてもカメラのスイッチで車体全体の状態を確認できます。

さらに、ゆっくりと車体を一周してくれます。

車に乗り込む際に、ジャガーだったらエンジンを始動したらステアリングが降りてきます。

クラウンの場合は、後方にあったシートがライビングポジションまで移動します。
40年ほど前に、逆輸入のブルーバード3000ccに乗ったら、シートベルトが自動で装着されるのに感激したけど、現在ではこんな演出はいらないように思います。
バックミラーは、鏡ではなくモニターです。

かなりハッキリと映し出すのですが、たまに運転中に姿見としてバックミラーを覗き込んでも自分の顔は映りません。

カメラのAI機能が進んだ現在、どうせなら後ろに白バイや覆面パトカーがついたら、赤で警告表示を出してくれたらありがたいです。
運転席の座面は広く、腹の出た親父が雑なドライビングポジションとってもあぐらをかいて運転することもできそうです。

リヤシートも十分な広さがあります。
ただしトランクは、セダンと同じ独立した空間で、大きな荷物を運べるような車ではありません。

クロスオーバーという名前ですが、オフロードを走る車ではなく、なんちゃってクロスオーバー風セダンですね。
さて、1週間ほど乗っていたクラウンクロスオーバー、欲しいかと言われれば「ま、いらないかな」というのが答えです。

先進的な機能は素晴らしいですが、車本来の運転する楽しさはありません。
この車で楽しかったのは、下り坂のカーブで我慢してブレーキを踏まず車の減速と自分の我慢のチキンレースをしたり、それはコーナーでの白線を超えない自動制御のチキンレースも楽しめました。
そして、この車のキャラには似つかない高速域での超安定したコーナーリング、こんなハイレベルにセッティングして何が楽しいいんだ。
もう少しゆっくりと流すくらいの運転で、豊かな高級感を感じさせてくれるような車であって欲しい「いつかはクラウン」とはかけ離れている感じがします。
この辺り、ゆっくりと走らせてジワーと喜びを感じさせるプジョー508のネコサス、ぐわーと踏み込んだ時の5000ccのV8を楽しませてくれるジャガーXKクーペとは異なる方向へと進化する日本車じゃないかと思いました。