xina-shinのぷちレビュー?

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「ミスト」劇場にて

2008年05月11日 | cinema

土曜日のナイトショーで『ミスト THE MIST』を観てきました。

今週の土曜日は『隠し砦の三悪人』や『最高の人生の見つけ方』など話題作が目白押しで、どの作品を見ようか迷ったんですが、予告編でなんとなく気になっていた『ミスト』にしました。

主演は「トーマス・ジェーン」。『パニッシャー』をDVDで見たことがあります。監督・脚本が『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』の「フランク・ダラボン」、原作が『シークレット・ウィンドウ』『スタンド・バイ・ミー』の「スティーヴン・キング」。








のどかな田舎町、湖のほとりに住む『デヴィッド・ドレイトン』の家は前日の嵐により被害を受けていた。ニューヨークの弁護士である隣人の『ブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)』と息子の『ビリ(ネイサン・ギャンブル)』の三人で町中にあるスーパーマーケットに買出しに行く。
嵐の被害を受けた住民が集まる中、店の中へ鼻血を流した『ダン』が飛び込んでくる。「霧の中に何かいる!!」と叫びながら。
町の中が霧に包まれる中、長い恐怖の時間が迫っていた…



見終わった後、気分が重くなってしまいます。

公開が始まったばかりの作品なのでネタバレに繋がることはあまり書けませんが、予告編でもバグや触手らしきものが出てきているのでモンスターパニック映画であるということは書いても問題ないと思います。ただし主人公はモンスターではなくあくまで人間たちです。

自分がもしこの立場に陥ったとき、どう行動するか考えさせられる作品でした。

偶然立ち寄った先のスーパーマーケットで、突然の災厄に閉じ込められた時、疑心暗鬼に陥った人々は真実らしき事を語るものにすがっていきます。その一方で理性的に行動しようとするものたちは生き残るための努力を始めていきます。二つのグループに分かれてしまった彼らはやがてカタストロフィを迎えます。

ある意味カルトが生まれる過程を描いていたのかもしれません。作品では破滅的状況を集約した環境での、狂信的な集団の発生を描いていましたが、精神的に追い込まれた状況にさえ置かれれば人はカンタンにカルトに引きずり込まれるかもしれませんね。

かといって理性的な行動が必ずしも正しい行動とは限らないことも描いています。最初の犠牲者はともかく、後半霧に呑み込まれていく者たちは行動の上の結果の犠牲者であることになんともいえない感覚を覚えます。

印象に残ったのはやはり狂信おばさん『Mrs.カーモディ』でしょう。演じていたのは「マーシャ・ゲイ・ハーデン」。日頃変人扱いされるほどの信心深さを鬼気迫る演技で物語をつむいでいきます。絶望的状況ではそれが光に見えるのかも知れません。
そしてスーパーの副店長 メガネデブ小男の『オリー・ウィークス(トビー・ジョーンズ)』。見た目頼りにならない男がガンマンよろしく一番活躍していた気がします。

ラスト近くどうオチを付けるのか考えていて、そうなったら嫌な気分だろうな、と思った展開になっていきました。あのバスに乗っていたのが店に残った連中にしておけばもっと落ち込む感覚になってしまったでしょうね。



評価 星 よっつ



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1 コメント

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こんにちは♪ (なぎさ)
2008-05-12 08:56:27
xina-shinさん たくさんTBを頂きましてありがとうございました。

>あのバスに乗っていたのが店に残った連中にしておけばもっと落ち込む感覚になってしまったでしょうね。
あぁ~これだったらもっと衝撃受けたでしょうねぇ~。

それにしてもこの作品、こんなに見ごたえがあったとは思ってもいませんでした。
傑作でしたね。
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