仕事柄香港人と共に過ごすことが多かった。
特殊技術を持って来日し、
日本語が全く話せない彼らが、
例外なく最初に覚える日本語が、
有る と、
無い だった。
その次が”大丈夫”だったろうか。
当事僕はそれが不思議でならなかった、
なぜ彼らが最初に覚えようとする日本語が、
有難う でも無く、
こんにちは でも無く、
有る と無い なのかと。
北京語であれ広東語であれ漢字で書くと、
有、
没有、
没問題。
中国で生活するようになり、
今ではすごーくよく解るような気がします。
ダイジョプ、ダイジョプを連発する彼らの頭の中で、
没問題と言う中国語がイメージされていたのですねぇ。
けれど、大陸にいるごく普通の
日本を知らない中国人が最初に覚える日本語は、
”ミシミシ”って、
なーんか複雑です。
それはそれで。
いやまったく。
彼らの期待している答えは「ミシミシ」なのにこっちが
「ごはん」とか言うから微妙にガッカリした顔になるんですよね。
「ミシミシ」って「もしもし」の事だとおもいますよ。
電話をしていると、よく中国人から、最初に言った「ミシミシ」は何だ??って聞かれます。