総天然色日記

映画、怪獣、プリパラなど好きなものについて色々書いていきます。

大学のサークルで広報誌を作りました。

2016-04-13 23:20:03 | 特撮
こんにちは。

2月、3月は引っ越し等で色々とバタバタしておりまして、また新居のインターネットが開通していなかったため、ほとんど更新することができませんでした。
どうでもいいですが、私は普段長めの文章を書くときはパソコンのほうがいいものが書けるとなんとなく感じているので、ブログの更新はパソコンから...というこだわりがあります。

そしてバタバタしていたもうひとつの大きな理由、それが今回の本題。
大学のサークル広報誌、いわゆる部誌を作っていたからです。



私のTwitterを見てくださっている方は既に耳タコかとは思いますが、改めて解説させていただきます。

◆発行の経緯

まず、われわれは何サークルか。それはもう答えはひとつ。特撮サークルです。
団体名は「特撮研究室(ラボ)Q」。でも長いのでだいたいみんないつも「特撮サークル」と呼んでいます。



そんな特撮研究室Q、まだできて3年しか経っていない...とも言えるし、3年も経ったともいえるのですが、大学のサークルの中で歴史は浅いほうかと思われます。
生まれてから2年間、模索していろんなことに手を出して活動し、時には挫折し、時には素晴らしい青春の1ページとなり、紆余曲折を経て現在に至るのですが、なにぶん知名度が低く、また特撮という限定的なジャンルのためメンバーは少なく、部費がおりないので金銭的に余裕もないため、今後の活動に行き詰まっていたのです。

そういった状況で思いついたのが、
「部誌を作ろう!」
というアイデア。

専門的な難しい知識や技術はほとんどいらないし、みんなが普段集まっているときにしゃべっているようなことをそのまま書くだけでも絶対に面白いものになる。形にするのとしないのとでは大きな差がある。
そして、我々は大学入学時にAdobeのソフトを手に入れているので、ページレイアウトソフト「InDesign」が使える...!!
更に、本として形に残すことで自分達の活動を記録として残すことができる。

このような理由から、サークル広報誌「流星キック」の企画がスタートしました。

企画を始めたのが去年の12月頃で、それに伴いクラウドサービスで今までのサークルの写真や議事録などのデータをまとめたりして、タイトルロゴを作ったり、そのために死に物狂いでIllustratorを勉強したり、後輩に表紙のイラストを書いてもらったりして、今年の2月の末に完成いたしました。

◆まさかの需要!



制作段階から私のTwitterやサークルの公式アカウントでリアルタイムで情報を出していたため、発行前から多くの方の目にとまったようで、学外の山形県民の知り合い、また山形県外の顔もしらないTwitterの方からも、沢山の「読んでみたい」という声をいただきました。

顔も名前も知らない、地方の素人学生が趣味でやっている活動に、ここまで興味を持っていただけるなんて、全くの予想外で...。嬉しいという気持ちより先に、驚きのほうが先に出てきました。

そして、なんだかものすごい期待されている...?というのはなんとなく実感できるようになったのですが、これだけ期待させておいて、読者の方にとってつまらないものだったらどうしよう、という不安も。

ここだけの話(ネットに公開しておいてここだけも何もないのですが)、サークル広報誌、部誌と言いながらも内容は7割が私の書いた文章で、更に企画もレイアウトも内容も全て私のセンスなので、この本の制作と一番長い間向き合っていたのは私です。

おそらく、文章を書いたり、何かしらの創作活動などをされている方はわかる感覚かと思うのですが、あまりにも長い間作品と向き合っていると、これが面白いのか面白くないのか。カッコいいのかダサいのかがわからなくなります。
また、自分は面白いとかカッコいいとか思っていても、他の人が見たら全くそう感じないということも考えられます。
私は部誌に限らず、ブログを書くとき、また大学の課題でレポートを書くとき、この感覚がいつもあります。
だから、この「流星キック」創刊号も、実際に読んでいただいた方の感想をいただくまで、とても不安な気持ちは大きかったです。

2週間ほど前に、私のTwitterのフォロワーと身内限定で郵送による先行配布を行ったときなんかは、早くみんなの家に着いてほしい。はやく読んでほしい。感想が聞きたい。と毎日そわそわしていて、一番到着を楽しみにしていたのは私だったんじゃないでしょうか。

私のTwitterのフォロワーはブログをやっている方が多いということもあり、皆さん文章を書くことや読むこと、また自分の好きなものから何かしらの意味を読み取って自分なりの考えをもつことに慣れています。
そして特撮や映画、漫画アニメ等の知識に長けている方が多いです。
そのために、余計にどんな反応がくるかハラハラしていましたし、またとても楽しみでもありました。
この方達だったら、身内だからという理由だけで手放しに褒めるとか、社交辞令だとかそういうことは一切ないだろうから、真剣な感想が聞けるだろうと、信じていました。

◆反響

結果、
「すっごく面白い」「読みごたえがすごい」「内輪感が少なく、広報誌としての機能を果たしている」「歴史的第一号を受け取ることができて嬉しい」
など、沢山のありがたい感想を頂戴いたしました。紹介したのはほんの一部で、本当はもっと沢山のお言葉をいただいています。

更に学内配布では、特撮に特別興味があるわけではないけど持っていってくれたという友人も数人。
「こうして好きなものをかたちにできるというのは良いよね」
という感想はとても印象に残っていて、今もこうして長い文章を書いたり次の企画を考えたりということをやる原動力になっています。
想像を遥かに上回る評価の良さ、感想の数々、本当に感謝しかありません。

私個人の話ですが、今までサークルや大学生活では、何においてもなかなかうまくいかないことが多く、時には強烈に批判されたり人が離れていくということも少なくありませんでした。
勿論私自身が未熟な人間であるというのが原因としては第一ですが、自分の活動が肯定されたり、一定数の人間に愛される(というと語弊があるかもしれませんが)ということが、行動のわりにとても少ない日々を送っていました。
そのために、ここまで沢山の人に自分のやったことを認めてもらって、気持ちを伝えてもらうということに慣れていないので、感想をいただくたびに、読んだという報告をいただくたびに、嬉しさとありがたさが一気にこみ上げてきて、毎回子どもみたいに大喜びして「ありがとう」しか言えなくなってしまいます。
特に「好きなものを形にできる」という、自分にとって今まで当たり前だと思っていたことが、人によってはすごいことに感じられるというのが強烈に印象に残っています。
今まで大変なことも沢山あったけど、ここまで来ることができてよかったと心の底から思います。

◆振り返り

今回の創刊号に関して、仕事の量でいえば確かに一番深く携わっているのは私ですし、本来編集者が担当する以上の仕事をやりましたが、私1人の力だけでできた本ではありません。
個人ページに参加してくれたメンバー、活動記録ページで紹介できる内容の活動をしてくれたメンバーや先輩方、そして一番は、この素晴らしい表紙イラストを描いてくれた後輩。
彼女らがいなければ、この本は完成しませんでした。



この表紙のおかげで、ネット上・学内ともに多くの方に興味をもっていただいて、ここまで評価されるものとなったと言っても決して過言ではないはずです。
冒頭に載せた、私の作ったタイトルロゴとの相性も良く、2016年の特撮サークル広報誌の創刊号の表紙としてこれ以上のものはないと思っています。

また、本文を読めばわかるのですが、こうしてサークルのメンバーで協力して何かをつくるという活動は初めてではありません。まぁ、サークルですし何かしらの活動はしていればそうなりますね。
具体的にいうと、過去にはオリジナルヒーローのスーツを作ったりなんかもしていまして、完成したときの達成感や周囲からの評価はとても嬉しいものでした。
しかし現実的には、詳細は割愛しますが、色々な事情でこの団体には向かない活動かな、という結論になってしまい、大学の特撮サークルでは大体どこもやっている「オリジナルヒーロースーツの制作」は、今後一切やらないことになりました。
本当は、他大学の特撮サークルのように、自分で作ったスーツでヒーローショーやオリジナルドラマの撮影をやってみたいし、怪獣の着ぐるみも作りたい。とは思うのですが、もうこれ以上やるのは無理だね、と判断してしまう程度には、大きなグループ制作には向かない集まりだというのは悲しいけれど事実です。

そういった過去の出来事もあり、こうして部誌が完成し、無事皆様にお届けすることができ、感想をいただけている今、「やっとできた...!」という感動で胸がいっぱいです。
3年目にして、ようやく「自分達に合った」活動を見つけられることができました。

◆流星キックの今後

学業のかたわらで、また人によってはアルバイトもしながらの活動になるので、月刊でやっていくのは難しいと思われます。
しかし次号の企画も既に考えておりますし、これ以上自分達にぴったりの活動もないので、勿論これからも続けていきます。
おそらく1〜3ヶ月に1度の不定期刊行になり、更に学祭では装丁や本文がちょっぴり豪華の特別号を販売したいです。

あとは、フチなし印刷ができていない、表紙のレイアウトがバランス悪い、特集のページが少ない...等々、反省点も相当あるので、それを改善するのが何よりも先ですね。

また、近日中に県外の方のための郵送を10部限定で無料で受け付けます。その際はサークルのTwitterアカウント(@tuad10932)でフォームを公開します。
更にその後はネット上に全ページを無料公開する予定ですので、もっと多くの方に読んでいただきたいですね。

次号以降も県内では無料配布をしますが、外部の方へは100円程度で販売に変えるつもりです。
本当はすべての方に平等に楽しんでいただきたいのですが、部費もおりない団体なのでなかなか難しく...。

少々不謹慎かもしれませんが、自分達のキャパを上回る需要があって沢山の方に楽しみにしていただけているというのは、とても幸せな悩みです。
これからも応援してくださる皆様のご期待にそえるものを、そして自分達が作っていて楽しいものをお届けしていきたいです。

応援よろしくお願い致します。

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