総天然色日記

映画、怪獣、プリパラなど好きなものについて色々書いていきます。

突然だけどロボコンがうちに来た

2015-12-17 23:51:42 | 特撮
近所のホビーオフで平成版ロボコンのおもちゃを買いました。
アンテナ欠け、電池蓋のネジ1本紛失、その他塗装ハゲなどあって箱付き324円。
ものによりますが、中古のおもちゃはある程度の使用感があるほうが好きなので問題なし。
燃えろ!!ロボコン放送当時自分は幼稚園児で、時々見ていたので懐かしくなって買いました。

玩具レビューというほどのものではないですが、写真を撮ったので載せます。

◆バンダイ『DXスロットロイド1 ロボコン』 レビューもどき


ロボコンカーに変形した状態。腕も動かせます。
かわいいしコンパクトなので、この状態が結構お気に入り。


後ろ姿。別売りのガンツ先生と接続して採点遊びができるそうです。
数年前実写化したあの漫画の元ネタは彼ですよね。高校生くらいのときにある日気付きました。


カバー(設定上はエプロンというらしいです。ロボコンはああ見えてお手伝いロボットなので)を上に上げた状態。
電池を入れると、この画面とボタンでミニゲームができるそうです。ガンツ先生の採点もここに表示されるらしく。
地味に作り込みが細かい。


両者にはなんの関係もありませんが、先日お迎えしたトランスフォーマーG1サウンドウェーブ復刻版と一緒に。
なんか段々玩具ブログっぽくなってきた気がする

◆ロボコンと石ノ森先生。コンテンツと表現者

この記事を書く上でちょっと調べていてわかったのですが、ロボコンのデザインをされた石ノ森先生は、今回私が買った玩具では欠けている、アンテナをつけることに抵抗があったそうです。
しかし、TV制作側からどうしてもと言われ、つけさせられたとかなんとか。
ということは私の持っているロボコンは、原作者の理想に近い姿をしているということなのかも...。
しかもこのエピソード、成田亨先生がウルトラマンのカラータイマーや覗き穴をとても嫌がっていたという有名な話にそっくりですね。

お金のかかる特撮ですし、複数の会社が携わる、失敗が許されないビジネスとしてキャラクターという商品を扱っていく以上、どうしても作家個人としては我慢しないといけないこともあるということなのだと思います。
本来自己表現が目的である"作家"と、商業的な目的のある"コンテンツ"が同居することは、簡単なように見えて実はとても難しいことです。
が、この話は長くなりそうなので、またの機会に改めて書こうと思います。

◆私とロボコン

ということで私自身とロボコンに関しての話をいくつか。
といっても見ていたのは幼稚園の頃で、しかも毎週欠かさず見ていたわけでもなく。
今好きなウルトラシリーズや東宝作品ほど濃く語れる知識もエピソードもないのですが。
それでも私にとってロボコンは、中古ショップで見かけたら買って、写真を撮ってブログを書いてしまうくらいの愛着はあります。

なぜかというと、今まで意識していなかったのですが、実は燃えろ!!ロボコンは、私が人生で初めて見た特撮作品なのです。
いやまさか、と思って放送年などを調べましたが、間違いなくそうです。
ちなみに私は、おそらく特撮好きの大人の中では珍しいほうで、幼少期にリアルタイムでヒーローものや怪獣映画を見て育ったわけではなく、それも親に禁止されていたとか学校で馬鹿にされたとかでもなく、単純に興味がなかったのです。ハム太郎だけ見て、GMKが始まる前に帰る小学生でした。当時からゴジラ大好きだったお父さんをがっかりさせる親不孝者でした。
(じゃあなんで今そんなに特撮狂いなのかというと、その理由は以前書いたので気になる方はご覧ください。→特撮との出会い - 総天然色日記
その中で、なぜロボコンだけは見ていたのか明確な理由はわかりませんが。
しかし、燃えろ!!ロボコンは、私が本来の対象年齢のときにリアルタイムで見た、初めてであり、唯一の特撮作品であることは確かです。
全話観ていたわけでもなく、話の内容もほとんど忘れてしまった今でもロボコンというキャラクターが好きなのは、そういう理由です。

あと、ロボコンは単純に、見た目がかわいいです。
赤と黄というヒーローっぽい色の組み合わせでありながら可愛らしさのある顔に、丸みを帯びたフォルム。そして安定感と重みを感じさせる二等辺三角形に収まるシルエット。車輪でコロコロ移動するのもかわいい。一応男の子という設定ですがハートがついているのも良い。
線が少なくシンプルなデザインですが、遠くから見てもロボコンだとわかるのは、キャラクターデザインとしてとても優秀だからなのだと思います。

更に私は大学一年生の秋頃、ゼイラムやガメラ2や仮面ライダー鎧武や怪奇大作戦など、どちらかというと陰鬱で怖くて大人向けな作品ばかり連続で見すぎて(全部面白かったし全然嫌いじゃないのでそういう点では問題ないのですが)、純粋に明るい作品を心が欲していることに気がつき、燃えろ!!ロボコンの1話だけを見て心のバランスをとったことがあります。
そこでロボコンを選んだ理由は、やっぱり自分の原体験だからでしょうね。
そして燃えろ!!ロボコンは、怖い作品ばかり見た後でも、1話だけ見ればバランスを取り戻すのに十分すぎるくらい賑やかな作品でした。
以前地元の先輩が、
「俺は子どもの頃から特撮全般好きだったけどロボコンだけは朝からうるさすぎて無理だった」
と語っていた理由がわかった気がします。なぜ私は大丈夫だったんでしょうかね。自分自身がうるさい子どもだったからかな...。
まぁ、そういう作品なので、とにかく明るくて元気な作品が見たくなったときは是非燃えろ!!ロボコンをご覧になってください。ロビーナちゃん役の加藤夏希さんの可愛さもおすすめです。

そういえば、仮面ライダードライブの幹部ロイミュードの元ネタが1974年放送のがんばれ!!ロボコンの登場キャラクターでは?という噂も一時期聞きましたし、これを機に昭和版と平成版両方を見てみようかなという気持ちにもなりました。
東映特撮というとやはり人型のヒーローのほうが人気ですが、実は結構かわいいキャラクターも多いんですよね。
メタルヒーローシリーズの最後のほうとか、不思議コメディーシリーズとか。
と書いておきながら実はどっちも見ていなかったり。
メルヘン系の特撮(良い表現が見つからない)、子どもの頃好きだった!という方、あんまり見たことないのですが、どうでしょう。この記事読んでくださっている中にいらっしゃったりしないですかね。

私は元々愛着があったロボコン、この記事をここまで書いてもっと愛着が湧いてきました。
この記事の最初から読み返すと、書き進めるにつれてロボコン愛がどんどん大きくなっているのがバレバレで、かなり恥ずかしいです。
おもちゃは、明日にでも電池を買ってきて、手探りで色々遊んでみようと思います(説明書が欠品で)。
燃えろ!!ロボコンが自分にとっての特撮の原体験だということが、玩具を購入して記事を書くことになって初めてわかったのが、今日一番嬉しかったことです。




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