映画祭の比較的前半に催された『FAST FOOD NATION』の記者会見。ところで日本語では「ファーストフード」と言いますけど、英語で正しくは「ファストフード(FAST FOOD)」と言います。注文してすぐ出てくる早い食べ物=ファストフード。え?知ってました?
リチャード・リンクレイター監督(中央・座り)も今回の映画祭で目立ってましたね
というわけで会見にいきなり登場したのは、そう、元祖イケメン俳優イーサン・ホーク! 元祖ってこともないか。かっこ良さに加えて最近は渋さも出てきて、ちょい悪オヤジになってきた感じです。
Q:原作の本の内容から察すると、社会を風刺したマイケル・ムーアっぽい作品と感じましたが?
リンクレイター監督:この映画は、彼の作品のようなドキュメンタリーではなく、フィクション映画であるという点が違う。人生の一部分を描くような映画をつくりたかったんだ。
Q:ブルース・ウィリスの起用について教えてください。
リンクレイター監督:ブルースにこの映画の話をしたところ、すぐに出演OKの返事をもらって嬉しかったよ!
左からカタリナ・サンディーノ・モレノ、ウィルマー・ヴァルデラマ、そして妖艶なアナ・クラウディア
Q:この映画を撮るにあたって、ファストフード業界から何か言われましたか? また、普段からご自分でファストフードの店には行きますか?
リンクレイター監督:ああ、言われたよ(笑)でも、彼らはビジネスとしては勝者なのだから、この映画のせいでどうなるというわけでもないだろう。僕自身はファストフードは普段あまり食べないんだ。最後に食べたのは…ウィーンでホットドッグを食べた時かな。ベジタリアンではないけど、食生活と健康は大事だからね。
この作品がハッピーエンドではない理由…観た者だけがその真実を知る!
Q:この映画のラストは、ハッピーエンドではありませんね。ハリウッド映画らしくありませんが?
イーサン・ホーク:全てがハッピーエンドでは、嘘になる。映画として希望を見せるのはいいけど、ただ椅子に座って見てれば希望が勝手にやってくる、というわけではないんだ。何かを変えるには、戦わなくてはいけないよ。
増えたシワは、積み重ねてきたキャリアの証。ますます素敵です、イーサン
ファストフード業界からクレームもついたというこの作品。映画にお詳しい方なら『スーパーサイズ・ミー』という作品を連想されるかも知れませんが、この映画はまた一味違うようですよ。映画を観た後しばらくは食欲をなくすかも…観る前に食べておいてね!