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村井良大:「華鬼 三部 響×桃子編」感想<盛大にネタばれ>(その1)

2009年12月07日 12時00分43秒 | 村井良大
※タイトル通り、盛大にネタバレします。

映画、DVDをまだ未視聴の方は見ない方がよいかもしれません。
ていうか、ぜひ、本編見てください。
めちゃめちゃおすすめです。

ツンデレ俺様好きには最適な映画です。
ただし、一部を先に見ないとおもしろさ半減なので、一部も一緒にどうぞ。
二部はストーリーに絡まないので見なくても大丈夫ですが、とてもよくできたお話(監督オリジナル)なのでその点でもおすすめですし、響は相変わらずかっこいいのぜひご一緒に)






よろしいでしょうか?
ネタバレ感想始めます。










と思ってもどこから書けばいいのか書きたいことが多すぎて書いては消し書いては消しを繰り返してしまいました(笑)

見てない方にもわかるように書こうとすると、一時間10分の映画を全部レビューしてしまいそうなので、見たことを前提に書くことにします。



完成披露試写会を見に行ったので、1~3部続けて見ました。
1部と2部を見ただけでも、ダークヒーローな響がかっこいいと思ってたんですよ。

野心を持ったダークヒーロー大好きです。
国一が「華鬼は花嫁を殺そうとしているから、俺達が手を汚さなくても、勝手に華鬼は鬼頭の座を追われて、実力から言って響が鬼頭に選ばれることになる」と言った時の

響「俺は手を汚したいんだけどなぁ」

の台詞に最初にシビれました。

一部では華鬼が主役ですから、響は、弱い花嫁を人質に取るわ、華鬼に毒は盛るわ、ダークヒーロー全開です。
二部では、麗二の嫁には気さくな顔を見せつつ、自分勝手に化け物を蘇らせたりと、こっちでもダークヒーローっぷりを見せ付けます。
でも、三部では、そればっかりじゃないよっていうのも、垣間見えてくるんですよ。


まず、一部では桃子に「華鬼が呼んでいる」と嘘をつかせて華鬼の花嫁神無を旧校舎に連れ出すシーンしか出て来ません。
三部では桃子は「神無が旧校舎に行った」と響に報告した後の桃子への台詞も出てくるんですよ。


響「お前は学校に戻れ。巻き込まれるな」


『巻き込まれるな』って桃子のことを心配した台詞ですよね。
桃子の事を利用はしたけど、その後のフォローはちゃんとしている訳です。

それ以前にも、桃子を仲間に引き込もうとしてたということもありますが、さりげ~に桃子に優しいんですよね。

桃子が自分の夫であり鬼に振られて、屋上で壁を蹴っている時に現れて、「蹴りたくなったら、またここに来い」とか。
ホテルに連れ込まれそうになった桃子を助けて食事に誘ったり、食事の時に桃子の愚痴を聞いてやると言ったり。

この辺り、途中までは桃子を仲間に引き入れるために表面上優しくしているだけなのかなーという疑惑があるのですが「巻き込まれるな」で、やっぱりちゃんと優しいんだと思えてくるんですよね。


で、三部の二人の関係のメインは、響が華鬼に一回倒されて、病院でウダウダ(笑)してる時。
桃子は、神無に親友として近づいて情報をあんた(響)に流すと宣言して、二人の交流みたいなものが始まります。


響と桃子のやりとりも以前と変っていくんですよね。

以前、響が桃子に「神無を旧校舎におびき寄せろ」と言いつけた時に、桃子が


桃子「お願いしますって言えないの?!」
響「うるさい! 黙って従え!!」


と怒鳴りつけるんですが、三部では、病室で響が洗濯物を洗って来いと命令された桃子が


桃子「お願いしますは?!」
響「お願いしま~す」


明らかにふざけた口調の心の篭ってない「お願いします」だったけど、ちゃんと「お願いします」って言葉は口にしてるんですよね。


病室のシーンでは、モテモテの響がコクって来た女の子を振るのに、桃子とのキスシーンを見せるという、ある種お約束なシーンが出て来ます。
でも、その先に「キスされてから響のことが気になり始める」というお約束がないんでうしょね。
桃子は響を嫌い続けますもん(笑)
他の男の嫁にも行こうとするんですよね。


そう考えると、ありがちのお約束半分、お約束じゃないところ半分の映画だったと思います。
お約束じゃない部分の描写が細やかで説得力があるから、三部はおもしろいんだと思います。


何が一番細やかに描写されてるかっていうと、桃子の行動ですね。
一部では神無に嘘をつく、悪側に加担する憎むべき役なんですが、どうして桃子がそんな行動を取ったかが、三部では凄くよく伝わって来ます。


桃子がやったことはいけないことなんですが、三部見てると「それは……やってもしょうがないかな……」と思えてくるんです。


桃子が自分の夫の鬼に振られた後の描写も、壁をガンガン蹴ったりはするものの、辛いとか悲しいとかは口に出さないんですよね。

でも、夏休み前に振られてしまうので、一人学校の寮に残って1人でご飯食べたり、ぼーっとしてたり、日が経つごとに食べたものが放置されてて、部屋が荒れてく様とか、そこに桃子の悲しみが表れてて。

完成披露試写会で、既に桃子に肩入れしてた自分は、初日舞台挨拶を2回目に見た時は冒頭のシーンでボロ泣きです(笑)
普通、鬼に振られた鬼の花嫁は鬼ヶ里から去って実家に帰るらしいんですが、家庭にもいづらいので帰れないから学校にも行くんですよね。
でも、周りに振られているのを知られているから「なんで、あの子、ここにいるの~」とか言われて辛すぎます><


学校で夫の鬼を取られた女が謝りに来て、最悪です。
正直、謝りに来るなよ~とか思いました。
なので、桃子が相手の女を張り飛ばしたのはびっくりしたけど、すっきりしました。

桃子は振られた直後も部屋のベッドをガンガン蹴るし、浮気相手を張り飛ばすし、振った鬼の机をガンガン蹴り飛ばすし、そ、それは加護ちゃんのキャラ的に大丈夫なのと余計な心配をするくらいなんですが、でも、蹴りたくなってもしょうがないかなと思えるのは、ちゃんと桃子の辛さを映像で表現してるからだと思います。
監督、グッジョブ。


桃子と同じく、一部では単純な悪役としか描かれない(神無を一回襲撃して終わりだった)四季子も、三部では「鬼頭の花嫁だって言うだけでチヤホヤされてるあの子がムカつくだけなんだけどね」と、いたずらっ子のように話す姿と、鬼頭の嫁を目指す姿の清清しさに、魅力さえ覚える三部です。


もちろん、三部では神無はチヤホヤされて育っただけじゃなくヒドい目にもちゃんとあっているという設定も明らかにされるのですが、それでも、鬼ヶ里に来たら、鬼の有力者4人から総愛され設定よりも、自分の力でのし上がろうとする四季子とか、神無を陥れるに至る過程をしっかり描かれていて人間味溢れる桃子の方が魅力的に思えます。


ああ、また後半が桃子語りに。
タイトルに村井良大って入れない方がいいだろうか。

ここまで書いて全然書き足りないので、その2に続きます。

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