君は生きるために産まれてきた。
君は自ら生きようとして産まれてきた。
力をふりしぼって産道を出て、
あらん限りの声で泣いて呼吸をはじめ、
母の手に抱かれた。
生きることは、
君が意識しようがしまいが、
君の、生命たる本質的な意志である。
生を選ぶこと。
生きようとすること。
生き続けようとすること。
それが生命の本質であり本能だ。
しかもそれは君だけの本能ではない。
君が人間であるということは、
君は人類を生きているということだ。
他人なしに君は人間ではいられない。
人類を生きることこそが人間の証だ。
だからこそ言う。
自ら死ぬな。
誰かを殺すな。
自らを生かせ。
困難を越えよ。
非情を払い、情を熱くし、
誰かの幸福につくすのだ。
そこに生きる充足感がある。
幸福がある。
絶対にある。
君よ。
君を裏切るな。
君の生命たる本質を裏切るな。
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