KOBE Diary

神戸から、愛する人たちへ。

シリウスが揺れている

2015-02-20 | Weblog


ぼくはいつも夜空を眺めている。

目の前にはシリウスがある。

いつもオリオンを友人のように見上げているが、

その西下のシリウスだけが、

なぜか、いつも揺れて見える。

まるでUFOと見間違うほどにだ。

なぜなのか。

ぼくには分らない。

だが、確かに揺れているのだ。

シリウスは、

エジプト文明を創造した源の星だ。

彼らはシリウスがいつ昇るのかを緻密に計算し、

現在の太陽暦の元を作った。

その緻密な計算が、数学を発展させ、

ピラミッドを作った。

彼らの文明は、「観測する文明」である。

だが、日本文明やインダス文明は、「感得する文明」だ。

ティグリス・ユーフラテス河に発達したシュメルの文明は、

やがてギリシア文明を、エジプト文明を、

そしてヨーロッパ文明を創造する。

彼らは、彼我を別け、自然を人間の外に置く。

だが、インダス文明も日本文明も、

自然と人間は溶け合っている。

そうして宇宙を含む自然総体を、

人間の精神の内に「感得」することで文明を発展させていった。

シリウスが揺れる。

それは、日本文明を心に育むぼくに、

揺れて見せているのか。

そんな夢想が広がる。

ぼくの宇宙の中で。

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