友よ。
今日もアパートのドアを叩き、携帯電話を鳴らす友よ。
ぼくはまた、ひとつ気付いたことがある。
あなたたちは、ぼくに胸襟を開き、悩みを打ち明け、
ぼくたちは共に、
悩んだり、怒りを爆発させたり、泣いたり、笑ったりしてきた。
今日までのぼくは、あなたたちに奉仕していると思ってきた。
あなたたちの未来を拓くことが、ぼくの崇高なる目的なのだと。
けれどもそれは思い違いだった。
ぼくは、とんでもなく思い上がっていた。
本当はそんな一方通行ではなかったのだ。
あなたたちは、そのようにすることで、
ぼくの人生により豊かな色彩を与え、
ぼくに生きる力を与え続けてくれていたのだった。
あなたたちの未来を拓くことは、たしかにぼくの崇高なる目的ではある。
だがあなたたちもまた崇高なる者だった。
支え合うこと。
それは弱い人間のすることだと思ってきた。
だが違った。
ぼくが友を信じるということは、
あなたが未来を拓くということは、
ぼくはあなたを頼りにしているということだ。
ぼくと友は支え合っていた。
まぎれもなく人間はそうして生きてきたのだ。
崇高なる友よ。
ぼくはこうしてますますあなたを信じ、
ますますあなたを頼るだろう。
ぼくをぼくたらしめているのは、あなたたちだ。
だからこそ、あなたたちに未来を託すのだ。
ぼくは、あなたたちに深く感謝し続ける。
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