愛の劇場

君は僕の事を好きだと言ったよね。
だから結婚しよう。

あなたは、頭もいいし、背も高いし、条件は悪くは無いとは思うのですけど、
結婚にまでは踏み切れません。

なんでだよ！
僕は、一生君と居たいと思っているし、
僕の家柄だって親は公務員でまちがいないんだ。

でも、あなた、結婚と離婚を何度も何度も繰り返してますよね。
今度は大丈夫ってなぜ言えるんですか?

大丈夫!
だって、僕は、いろんな子に結婚を申し込んだのに
誰も振り向いてくれなかったんだから。

それって・・・・
誰も振り向いてくれなかったから、
私と結婚したいって事ですか?

いや、とにかく、この結婚届に判を押してくれ。
結婚してから、僕のいいところを見てくれればいいじゃないか。
印鑑を押してくれるまで僕は帰らないから!
いや、結婚してくれないんなら、
結婚詐欺で訴えてやる!

いや、だから、最初から、結婚するなんて、
言ってないじゃないですか！
あなたのことがわかればわかるほど、あなたが嫌いになりました。
どうか、帰ってください。

・・・・・・
こ～んなやりとりを就職面接に置き換えてください。
ありえないとお思いでしょうが、
実際にあったこわ～いお話です・・・