ブラックベルベッツ新譜録音

ブラックベルベッツ４枚目のフルアルバム録音が始まりました。

今回も強力なキラーチューンぞろい。皆様ご存知のあの曲この曲が「え～？こう来るか！」と驚きの（または、お笑いの）アレンジで蘇ります。

レコーディング中にも皆アイディアを出しあいながら「あ、じゃあこういう展開にしたら？」と新曲が（と言っても他人様の既成曲ですが）どんどん生まれ変わっていくのがこのバンドの楽しさ。

これぞという曲をリハーモハイズ（和音のつけ変え）して提出する担当は、おもに僕なんですが。くせ者ぞろいの劇団で役者の顔を思い浮かべながら「当て書き」する座付き脚本家のような気分で、毎回「この展開だったらこう演奏してくれるだろうな、こいつら…」と想定しながら譜面を書いていくのですが、最終的には予想をはるかに裏切るヒネりまくった着地点に音楽がたどりつくのが、とにかく面白い。ビジネス理論で言うところの「シナジー効果」というのでしょうか。個人それぞれの力量の「和」ではなく「積」が生まれるのが、チームワークの良いところ。

ライヴも「やりっぱなし」ならではの「ノリまくり」「やりすぎ」な楽しさ、過剰な多幸感があって良いものですが。録音の場合は、そんな「ナマ感」と、「くりかえし聴くに値する完成度」の両軸が拮抗する１点を記録しなければならない緊張感が、またちがった脳の部位を刺激してくれます。…って、難しい話はともかく、ナマ演奏の一発録りは楽しい！とにかく。