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2年間の英国生活から3年余りが経ち、すっかり日本国内の生活に浸かっています。
でも撮り溜めた写真がまだたくさんあるので、徐々にでもアップしていきます♪
ロスリン礼拝堂訪問記・その2~地下室への階段

タイトル写真は、礼拝堂の南東側の角にある、地下室へと続く階段の入り口です。
何だかおどろおどろしい雰囲気がプンプンしている・・・ので、先に周りを見ることにします。(肩透かしでごめんなさい
)
この階段の入り口付近にも、たくさんの見るべき装飾があります。
上を見上げた所「人間の7つの大罪」を左から順に示す彫刻が彫られていました。

下の表示板にある通り、左から順に
1.Pride(傲慢)
2.Gluttony(食欲)
3.Charity(慈悲)>おかしいと思ったら、実は「7つの美徳」から誤って配置されたそうです。本来はGreed(強欲)のはず)
4.Anger(憤怒)
5.Envy(嫉妬)
6.Sloth(怠惰)
7.Lust(色欲)
を示しているとのこと。

少しこの写真では詳細が見づらいので、わかりやすい右端の3つの大罪「嫉妬」「怠惰」「色欲」の絵だけアップにしてみました。

・・・わかりやすいでしょうか?
「嫉妬」では自分の周囲にブドウがたくさんなっているにも関わらず腕組みをして他人をうらやんでいる絵を示しています。
「怠惰」では荷物を担がずに引きずっている様子が描かれている(らしい)。
「色欲」では男女が抱き合っています。
そしてこの裏側には、「7つの美徳」が描かれています。

1.助けを必要とする人を助ける
2.裸の人に服を着せる
3.病人の世話をする
4.囚人を訪問する
5.強欲を示す>これが先ほどの「7つの大罪」の3番と入れ替わっています
6.飢えた人に食物を与える
7.死者を埋葬する
となっています。下の写真をご覧下さい。

いくつかはそれが容易に見て取れますね
。
「大罪」と「美徳」で入れ替わっている2枚は単なる間違いではないのでは?と疑う向きもあるそうです。実は重要な意味が隠されているかもしれません・・・
あと、ここで大変重要な2本の柱のことも忘れてはいけません。
まず中央奥にライトアップされている「メーソンズ・ピラー」(師匠の柱)。

そして、下の写真が「アプレンティス・ピラー」(弟子の柱)。


(大きく撮ろうとしたので全景を撮り損ねてちょっと後悔しています
)
伝説では、師匠が出張している間に弟子が余りに立派な柱を作ったため、嫉妬して弟子を殺してしまったそうです。おそろしや・・・
さらにこちらには堕ちた天使の像が、縛られて真逆さまになっていたり、

下の写真の左上には、様々な身分の人間が死(骸骨)と隣り合わせとなって描かれていたり(その一つ「農夫と骸骨」だけが見えています)、その右のように人の顔(デスマスク?)が埋め込まれて居たりします。


この赤いレーザーポインタで示されているのは、ロスリン礼拝堂内にいくつもある「グリーンマン」の顔の彫刻で、かつてジプシーが上演した劇に出てくるロビンフッドに関係があると言われています。
そして・・・いよいよ地下室へと下りる時がやってきました

左側に見えている「アプレンティス・ピラー」の横の階段を下りていくと、ひんやりと少しかび臭い空気を感じる事ができ、ようやくたどり着いたのがこの部屋でした。

驚くほど殺風景なこの地下室は「聖具室」と呼ばれ、礼拝堂本体よりも歴史が古いそうです。
ふと足元を見ると、こんな意味深そうな彫刻がありました。

この部屋からは、左へは小さな部屋がひとつあって行き止まりですが、右側には扉が一つあってどこまでつながっているかわかりませんでした(一般者は立入禁止のようでした)。
最後に、仮設の屋根を支えている足場へと上り、外壁を一通り見ることができました。

周囲は一面の緑が続く大自然でした。

大変長い記事となりましたが、ロスリン礼拝堂の奥深い面白さが伝わりましたでしょうか?
また次回の記事もどうぞお楽しみに♪

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何だかおどろおどろしい雰囲気がプンプンしている・・・ので、先に周りを見ることにします。(肩透かしでごめんなさい

この階段の入り口付近にも、たくさんの見るべき装飾があります。
上を見上げた所「人間の7つの大罪」を左から順に示す彫刻が彫られていました。

下の表示板にある通り、左から順に
1.Pride(傲慢)
2.Gluttony(食欲)
3.Charity(慈悲)>おかしいと思ったら、実は「7つの美徳」から誤って配置されたそうです。本来はGreed(強欲)のはず)
4.Anger(憤怒)
5.Envy(嫉妬)
6.Sloth(怠惰)
7.Lust(色欲)
を示しているとのこと。

少しこの写真では詳細が見づらいので、わかりやすい右端の3つの大罪「嫉妬」「怠惰」「色欲」の絵だけアップにしてみました。

・・・わかりやすいでしょうか?
「嫉妬」では自分の周囲にブドウがたくさんなっているにも関わらず腕組みをして他人をうらやんでいる絵を示しています。
「怠惰」では荷物を担がずに引きずっている様子が描かれている(らしい)。
「色欲」では男女が抱き合っています。
そしてこの裏側には、「7つの美徳」が描かれています。

1.助けを必要とする人を助ける
2.裸の人に服を着せる
3.病人の世話をする
4.囚人を訪問する
5.強欲を示す>これが先ほどの「7つの大罪」の3番と入れ替わっています
6.飢えた人に食物を与える
7.死者を埋葬する
となっています。下の写真をご覧下さい。

いくつかはそれが容易に見て取れますね

「大罪」と「美徳」で入れ替わっている2枚は単なる間違いではないのでは?と疑う向きもあるそうです。実は重要な意味が隠されているかもしれません・・・

あと、ここで大変重要な2本の柱のことも忘れてはいけません。
まず中央奥にライトアップされている「メーソンズ・ピラー」(師匠の柱)。

そして、下の写真が「アプレンティス・ピラー」(弟子の柱)。


(大きく撮ろうとしたので全景を撮り損ねてちょっと後悔しています

伝説では、師匠が出張している間に弟子が余りに立派な柱を作ったため、嫉妬して弟子を殺してしまったそうです。おそろしや・・・

さらにこちらには堕ちた天使の像が、縛られて真逆さまになっていたり、

下の写真の左上には、様々な身分の人間が死(骸骨)と隣り合わせとなって描かれていたり(その一つ「農夫と骸骨」だけが見えています)、その右のように人の顔(デスマスク?)が埋め込まれて居たりします。


この赤いレーザーポインタで示されているのは、ロスリン礼拝堂内にいくつもある「グリーンマン」の顔の彫刻で、かつてジプシーが上演した劇に出てくるロビンフッドに関係があると言われています。
そして・・・いよいよ地下室へと下りる時がやってきました


左側に見えている「アプレンティス・ピラー」の横の階段を下りていくと、ひんやりと少しかび臭い空気を感じる事ができ、ようやくたどり着いたのがこの部屋でした。

驚くほど殺風景なこの地下室は「聖具室」と呼ばれ、礼拝堂本体よりも歴史が古いそうです。
ふと足元を見ると、こんな意味深そうな彫刻がありました。

この部屋からは、左へは小さな部屋がひとつあって行き止まりですが、右側には扉が一つあってどこまでつながっているかわかりませんでした(一般者は立入禁止のようでした)。
最後に、仮設の屋根を支えている足場へと上り、外壁を一通り見ることができました。

周囲は一面の緑が続く大自然でした。

大変長い記事となりましたが、ロスリン礼拝堂の奥深い面白さが伝わりましたでしょうか?
また次回の記事もどうぞお楽しみに♪


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コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )
« ダヴィンチコ... | クロアチア・... » |
私のブログにコメントありがとうございました
すごく詳しいロスリン礼拝堂のお話、私も勉強になりました。
メルローズにあるウォルター・スコットの家もロスリン礼拝堂と同じものが見えるので楽しかったです。
wonderthunderさんのブログはすごく詳しいので行く前に知っていれば・・・
また遊びにこさせていただきます!
つい最近ダヴィンチコードを読んだばかりの私には、むちゃくちゃタイムリーな記事でした。wonderさんの美しい写真と丁寧な説明のおかげで、自分もそこに行ったような気分を味わうことができました。ありがとうございました!
私もいつかぜひ訪れてみたいです。
ここと同じような場所が他にあるとは知りませんでした!是非今度調べてみようと思います。
また遊びにいらして下さいね♪
オレンジさん
もうすぐ帰国が近づいているので慌てて旅行しています。お休みは「学生だから」ということでご理解いただければ・・・。
megumeguさん
ちょうど良いタイミングでしたね!現地に行くと、私の書いたことよりもずっとたくさんの発見が隠れているので、是非旅行の計画を立ててみて下さい。行く価値はかなりあると思います♪
「人間の7つの大罪」と「7つの美徳」は心にジーンときますね。現地でぜひ見たいものですね。
とても素晴らしいところでしたね。
神秘的で不思議でそして不気味さも感じました。
日本との文化の違いを見ました。
宗教の奥深さを見せつけられました
写真を見せて頂いてうれしいです。
ロスリン礼拝堂をとても詳しく見せて下さってありがとうございます。今月末に行く予定で楽しみにしていたので仮設の屋根はちょっとショックでしたが、知らずに現地に行って受けるショックよりましだったかもしれません。こうなったら内部をじっくり見てきます。
本当に不思議な礼拝堂ですね。でもダヴィンチコードの本や映画がなければこんなに素晴らしいところでもスポットライトもあたらなかったし世界中に知られることもなかったのでしょうね。ロンドンにも行く予定ですのでテンプル教会も見てくるつもりです。
それにしても出かける前になって「テロ未然に阻止、警戒度最高に」のニュースなんて・・・
ここは本当にすごいところでした。時間があったら隅から隅まで意味を知りたいくらいです。是非いつかいらして下さいね。
kazuさん
不思議で不気味で奥深い・・・まさにその通りの場所でした。いろいろ教会は見てきましたが、ここは何だか特別な感じがしましたね。
elf911さん
行かれる予定でしたか。それでしたら良い事前情報になったかも知れませんね。仮設の屋根はやや興醒めとはいえ必要なもののようですから、中を見るのを楽しみになさって下さい。
しかし当の礼拝堂の方々もここまでたくさんの人が遠くから訪れるとは思っていなかったかも知れません。遠いですが、素晴らしい場所でした。
空港の件は、行きよりも帰りの荷作りが大変かも知れません。基本的にはほとんどのものをチェックインしなければならなそうですよ。
是非良い旅になさって下さい!何か必要な情報があればいつでも御連絡下さいね。
はじめまして。突然失礼します。
ロスリン礼拝堂の詳細なレポと写真、ありがたく拝見しています。
私も2010年にロスリン礼拝堂に行きましたが、その時は内部の撮影は禁止されていたため、写真は1枚もありません。
この写真の数々、今となっては貴重です。
事後承諾になってしまい恐縮なのですが、その時のことを記した私のブログに、Wonderthunder様のこの記事のURLを貼らせて頂きました。
ロスリン礼拝堂のあの雰囲気を、いくら言葉で書いても分かりにくいですし、百聞は一見にしかずということで・・・
私自身も時々拝見させて頂き、ロスリン礼拝堂やイギリス旅行を思い出しています。
お礼がこんなに遅くなってしまい申し訳ありませんが、改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
wonderthunder様のこれからのご旅行や、更なるご活躍を期待しています。
NancyMom