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Wonder's World-Wide (WWW)
2年間の英国生活から3年余りが経ち、すっかり日本国内の生活に浸かっています。
でも撮り溜めた写真がまだたくさんあるので、徐々にでもアップしていきます♪
ライアンエアーの安さの秘密を知ってしまった・・・

今日放送していたチャンネル4の番組「ディスパッチズ」の内容があまりに衝撃的だったので、どうしても記事を書きたくなりました。(画像は今日のライアンエアーのウェブサイト)
英国もしくは欧州他国に在住の方で格安航空会社「ライアンエアー」
を使われる方は結構いるかと思います。今日のこの番組は、この「ライアンエアー」に従業員として潜り込んだ2人の番組製作スタッフが目の当たりにした
ライアンエアーの安さの裏側にある衝撃の事実
のレポートでした。
なお、今日の記事では「営業妨害だ」
等と言われたくないので、番組の内容に沿った事のみを書き、半角での英語は一切使わない(検索で引っかからないようにするため)ようにしたいと思います。(警戒しすぎ!?
)
まずはじめ、番組スタッフがスタッフのトレーニングに参加します。
安全に関係する単元を学習した後にテストをするのですが、そのテストの問題に関係する部分を教官が事前にメモを取らせた上、そのメモが読める状態(いわゆる「持ち込み可」ってやつですね)でテストをしているのです。
教官曰く、「航空管轄の役所からはテストをしろとは言われているけれども、『持ち込み不可でやれ』という指示は受けていないので、この形式でやります。」とのこと。生徒達は皆ほっとした様子でした。
うーん。安全関係の事項は頭に入ってないとまずいんじゃないの!?
その後の講義では「座席1Aの近くには飛行機の部品の一部となっているある金具があり、墜落の可能性のある非常時にはこの金属が落ちてきて1Aの人は死ぬ危険性があります。ですがもちろん乗客には(満席にできなくなるので)そういう危険性については知らせないように。ハハハ。」
マジですか!?
次。ライアンエアーは飛行機の回転率を上げるために、空港に25分以上停止させないことを目標に、その間に座席の清掃、安全装備のチェック等を終わらせる必要があります。このスタッフが、
「客席の下のライフジャケットのチェックはしなくていいの?」
と仲間に聞くと、
「ああ、したけりゃどうぞ。」
・・・あらら。そんなもんですか。
挙句の果てに、前のフライトで子供が飛行機に酔ってもどしてしまったとのこと。当然悪臭が漂っているのでそれの清掃をしないといけないわけですが、時間が無い。スタッフが同僚に聞くと、
「ああ、アフターシェーブローションを撒いてごまかしとけばいいんじゃない?臭い消えたでしょ?」
・・・あらら。そんな席には誰も座りたくありません。
さらには、非常時に出口から膨らんで出てくる滑り台。あの滑り台装置の空気圧が標準よりも少ない事を見つけたこの番組スタッフ。同僚に告げるも
「機長には伝えたわよ。でも彼は見に来ないみたい。おかしいわよね。」
・・・で、そのままフライト続行。会社には報告無しだったそうです。まさにorzってところでしょうか・・・(念のため注:あまりの事にひざから崩れ落ちている状態を示す)。
さらに次。あまりに過酷な乗務が続き、フライトアテンダントがフライト中爆睡の様子が複数映し出される。下っ端のみならず安全担当の責任者まで・・・。
搭乗時の搭乗券とパスポートのチェックでは、「搭乗券とパスポートの名前が一致し、本人の顔をパスポートの写真が一致することを確認する」ことになっています。が、この番組スタッフが受けた指導では「パスポートを持っていることさえ確認すれば良い」となっていたそうで、実際顔写真のチェックをしていたら「遅すぎる」と上司から文句を言われたそうです。
理屈は、「パスポートコントロールを通ってきた人だから問題ないでしょ」だそうですが、その後でパスポートが他人と入れ替えられてたら余裕でパス、ということですよね・・・。
しかも、そもそも空港のスタッフの身分照会(犯罪歴など)もいい加減だったそうです!
最後に、夜の最後の便で、機体に傷が見つかってしまい、乗客が乗ってしまった状態で空港で3~4時間待たされることになった便。通常の航空会社であれば次の朝までフライト延期→ホテル確保、とでもなるパターンであったが、機長曰く「これは俺の判断できる問題ではない。フライトをキャンセルにしたら俺が首になる。とにかく許可が出るまで待とう。」
さらには、乗客が「せめて飲み物だけでも出してもらえないか。」と言ったのに対し、「ルールで地上にある間は飲み物は出せない(すぐに出発できるかも知れないから)。機長にはそれを曲げる権限は無い。」で却下・・・。結局この便は、夜中12時を過ぎてスタンステッド空港に到着したそうですが、何の補償・サービスも無かったそうです。
つまるところ、「金を出さない乗客にはそれに見合ったサービス・保証(補償、ではない)しか与えられない」とのポリシーらしいのですが、冒頭のウェブサイトでよく見られる「1ペンス」だとかたまに出てくる「タダ(
)」とかの料金表示があっても、結局は税金やクレジットカード手数料などで数十ポンド払う仕組みになっているのですから、それなりの最低限のことはやって欲しいものです。
とにかく、こんな状況を知ってしまった今、いくら安いとはいえライアンエアーには僕は乗る気がなくなりました。このサイトからのリンクも切っています。
それでも欧州最大21カ国に便を飛ばす格安航空会社(アイルランドが本拠地だそうです)で、20年間無事故だそうです。が、サービスに関する訴訟もいくつか起こされているそうですが。
個人的には、遅れた飛行機に座り込みで抗議をして謝罪と賠償を要求する国の人々と是非対決して欲しいと思いました
このチャンネル4の番組のリンクはこちらです。
長文にお付き合いいただいてありがとうございました!
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英国もしくは欧州他国に在住の方で格安航空会社「ライアンエアー」

ライアンエアーの安さの裏側にある衝撃の事実
のレポートでした。
なお、今日の記事では「営業妨害だ」


まずはじめ、番組スタッフがスタッフのトレーニングに参加します。
安全に関係する単元を学習した後にテストをするのですが、そのテストの問題に関係する部分を教官が事前にメモを取らせた上、そのメモが読める状態(いわゆる「持ち込み可」ってやつですね)でテストをしているのです。
教官曰く、「航空管轄の役所からはテストをしろとは言われているけれども、『持ち込み不可でやれ』という指示は受けていないので、この形式でやります。」とのこと。生徒達は皆ほっとした様子でした。
うーん。安全関係の事項は頭に入ってないとまずいんじゃないの!?

その後の講義では「座席1Aの近くには飛行機の部品の一部となっているある金具があり、墜落の可能性のある非常時にはこの金属が落ちてきて1Aの人は死ぬ危険性があります。ですがもちろん乗客には(満席にできなくなるので)そういう危険性については知らせないように。ハハハ。」

次。ライアンエアーは飛行機の回転率を上げるために、空港に25分以上停止させないことを目標に、その間に座席の清掃、安全装備のチェック等を終わらせる必要があります。このスタッフが、
「客席の下のライフジャケットのチェックはしなくていいの?」
と仲間に聞くと、
「ああ、したけりゃどうぞ。」

・・・あらら。そんなもんですか。
挙句の果てに、前のフライトで子供が飛行機に酔ってもどしてしまったとのこと。当然悪臭が漂っているのでそれの清掃をしないといけないわけですが、時間が無い。スタッフが同僚に聞くと、
「ああ、アフターシェーブローションを撒いてごまかしとけばいいんじゃない?臭い消えたでしょ?」
・・・あらら。そんな席には誰も座りたくありません。
さらには、非常時に出口から膨らんで出てくる滑り台。あの滑り台装置の空気圧が標準よりも少ない事を見つけたこの番組スタッフ。同僚に告げるも
「機長には伝えたわよ。でも彼は見に来ないみたい。おかしいわよね。」
・・・で、そのままフライト続行。会社には報告無しだったそうです。まさにorzってところでしょうか・・・(念のため注:あまりの事にひざから崩れ落ちている状態を示す)。
さらに次。あまりに過酷な乗務が続き、フライトアテンダントがフライト中爆睡の様子が複数映し出される。下っ端のみならず安全担当の責任者まで・・・。
搭乗時の搭乗券とパスポートのチェックでは、「搭乗券とパスポートの名前が一致し、本人の顔をパスポートの写真が一致することを確認する」ことになっています。が、この番組スタッフが受けた指導では「パスポートを持っていることさえ確認すれば良い」となっていたそうで、実際顔写真のチェックをしていたら「遅すぎる」と上司から文句を言われたそうです。
理屈は、「パスポートコントロールを通ってきた人だから問題ないでしょ」だそうですが、その後でパスポートが他人と入れ替えられてたら余裕でパス、ということですよね・・・。
しかも、そもそも空港のスタッフの身分照会(犯罪歴など)もいい加減だったそうです!

最後に、夜の最後の便で、機体に傷が見つかってしまい、乗客が乗ってしまった状態で空港で3~4時間待たされることになった便。通常の航空会社であれば次の朝までフライト延期→ホテル確保、とでもなるパターンであったが、機長曰く「これは俺の判断できる問題ではない。フライトをキャンセルにしたら俺が首になる。とにかく許可が出るまで待とう。」
さらには、乗客が「せめて飲み物だけでも出してもらえないか。」と言ったのに対し、「ルールで地上にある間は飲み物は出せない(すぐに出発できるかも知れないから)。機長にはそれを曲げる権限は無い。」で却下・・・。結局この便は、夜中12時を過ぎてスタンステッド空港に到着したそうですが、何の補償・サービスも無かったそうです。

つまるところ、「金を出さない乗客にはそれに見合ったサービス・保証(補償、ではない)しか与えられない」とのポリシーらしいのですが、冒頭のウェブサイトでよく見られる「1ペンス」だとかたまに出てくる「タダ(

とにかく、こんな状況を知ってしまった今、いくら安いとはいえライアンエアーには僕は乗る気がなくなりました。このサイトからのリンクも切っています。

それでも欧州最大21カ国に便を飛ばす格安航空会社(アイルランドが本拠地だそうです)で、20年間無事故だそうです。が、サービスに関する訴訟もいくつか起こされているそうですが。

個人的には、遅れた飛行機に座り込みで抗議をして謝罪と賠償を要求する国の人々と是非対決して欲しいと思いました

このチャンネル4の番組のリンクはこちらです。
長文にお付き合いいただいてありがとうございました!

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コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )
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リスクを承知で爆安移動したければ・・・っていうことですね。
コメントありがとうございます。
私は一度だけライアンを使いましたが、空港の遠さ(特にフランクフルト!)に嫌気がさしたのと、受けたサービスの印象の悪さにもう2度と使わないつもりでいます。ほとんど詐欺とも言える価格表示にも腹が立ちますし。
安かろう悪かろうの典型ってところですかね。おっしゃる通り、リスク承知で無いととても乗れません。
コメントありがとうございました。
私もよくチェックしなかったので、既にクローズしているページだとは知りませんでした。わざわざお返事をいただいて恐縮です!
それにしてもハーン空港は本当にひどかったですね。あの空港をフランクフルトと呼ぶのは詐欺の一種かと・・・。
前の航空会社の安全説明がしっかりしていたこともあったのでビビリましたよ。何事もなくて着陸したけど…。今後はライアンはなるべく避けます。こういう安全後回し、コスト重視はやはり助長するべきではありませんね。よかったら当ブログにもリンクさせていただいてよろしいでしょうか…。ヨロシクお願いします。
コメントありがとうございます。
そうですか、ついにライアンやってしまいましたか。日本ではちっともニュースになってなかったような気がしますね。
私自身は、あの料金表示のうさんくささもあって、ずっとライアンは敬遠しています。怖いですよね…。
遅くなりましたが、リンクしていただけるのは光栄ですので、もしまだ間に合うようでしたらどうぞよろしくお願いいたします。
、水さえ出ないらしいですね。
私も番組見ました;
よく利用していたので、ショックが隠しきれないで
す!
バルセロナからストックホルムに移動する時に、
高速バスで1時間かかるライアン自称のバルセロナ空港を利用しました。(おーい;もはやバルセロナでてるよ)便悪いな~
びっくり⇒でも安いんですよね;
とても面白い記事、ありがとうございます!!
私は、ライアンエアーには何度か頭に来る出来ごとに遭遇しています。
(日々勝手なブログですが)私のブログにリンクさせていただきました。もしご迷惑でしたらおっしゃってください。
確かにそんな内容で番組をしていましたね。安かろう悪かろうとはよく言ったものです。
midiさん
確かに便利なんですよねぇ。こういった事態に当たらなければ、本当にお得に使えるのですが、こればかりは運次第!?
えるこさん
リンクしていただきありがとうございます。
安かろう悪かろうではありますが、日本の国内・国際線のように格安の選択肢が無さ過ぎるよりは良いかも知れませんね。
こんな航空会社初めてです。
おかげでペラペラの紙一枚プリントアウトするのに60ユーロ取られました。
怒りを通り越して呆れ果ててます。
小さくオンラインチェックインしろと
消えそうな色の文字で書かれてました。
文句いいまくったら、watch your mouth!!と喧嘩腰でした。
本当に最低最悪の航空会社だと思います。
しかもサービス料金の一部に、
Webチェックイン料6ユーロ取られてました。にも関わらずオンラインチェックインを別でしなければならないことと、一瞬で終わる作業に60ユーロを払わされる羽目になったことに本気で憤りを感じます。