続・エルと一緒

アメコカの女の子『エル』と一緒に過ごす日々

目のチェックポイント

2008年10月17日 | 網膜剥離と緑内障
昨夜の左目の赤みは全体に広がり、赤目になってしまいました
この距離の写真でも、左目の赤みが確認できますね。
でも、今朝も元気にお散歩に行ってきましたよ

ただいま~
足をきれいきれいするまで、入っちゃダメなんですよ。



エルが経験した、若年性白内障、網膜剥離、緑内障は、深刻な
目の病気の代表ですが、深刻なものばかりではなく、目の病気は
他にも色々あります。
何かの拍子で炎症を起こしているだけってこともありますからね。

そんな目の病気が疑われる場合に、わんこが出すサインがいくつか
あります。
そのサインに早めに気が付き対処できれば、気がついた時には…
という思いをすることも避けられる可能性があります。

特に網膜剥離などは、自覚症状もなく進行します。
現に、2月の検診でエコーの検査をしなかったら気がつかなかった
くらいですから。緑内障も初期で気がつくのは難しいと言われてます。

ある日突然、ということがないように、知識を持つことも早期発見が
できる手段の一つだと思います。
そこで、私が病院で聞いたことや調べたこと、実際に経験したことを
踏まえて、わんこから発信される注意信号を、思いつくままに紹介
してみますね。

■食欲、元気がない
これは目の病気に限らずなので、この症状で目の異変を疑うことは
少ないですよね。
でも、どこにも異常がないのに…という時は、目もチェックすると
いいかもしれませんよ。
特にコッカーは、目の病気が多い犬種ですからね。

■目やにが出るようになった、量が多くなった
目やにって、普段はそんなに気になるものでもありませんよね。
それほど神経質になることはないと思いますが、あんまり量が多い時
が続く、色がついてるという場合は、一度診てもらうといいですよ。

無色透明:物質的またはアレルギー性(かゆみを伴う)の刺激を受けた
ことが原因と思われる
水っぽい:異物が原因と思われる
粘液性のゼリー状:異物による刺激や感染の疑いがある
黄色みがかっている:感染症の依存を意味し早急な治療が必要

『目やに』とひとことでいっても、色々でしょ。
左目が悪化してからのエルの目やには、黄色っぽくて端っこをつまむと、
びろ~んととれるほどの粘着性があります。

量が増えて心配した右目の目やには、グレーっぽい水っぽい目やにでした。
涙を補充する目薬をつけてからは、目やにはほとんど出ていません。

■目を瞑る、細めるしぐさが見られる
わんこは、痛くても鳴きません。痛みを我慢する傾向もあるようです。
痛みや違和感を感じる時のサインは、目を瞑る、細める、光に過敏に反応
してまぶしそうにする、前足や何かで目を擦るなどです。
痛みがある場合は目を触られることを嫌がりますので、その辺もチェック
しましょう。

片目だけなら気がつく場合もありますが、両目だったら、眠い時にする
仕草と見分けるのは難しいですよね。でも、よく観察すると眠い時とは
ちょっと違うと感じると思います。
間違っても、過去のエルママのように「エルちゃんウインク上手ね」
なんて思ってはいけませんよ。

■目の充血
これも、興奮した時や眠くなってきた時など、普段でも見られる症状
ですよね。
でも、そういう場合は一過性のもので、持続することは少ないと思います。
数日間、充血したままだったり、それに伴って↑他の症状も見られるよう
なら、病院で診てもらった方がいいですよ。
今年の2月に受診したきっかけは、目の充血が酷かったことが一番の理由です。
血管が膨張したような充血でした。

■目の輝き
みなさん、愛犬の目を見て下さい。そして、その輝きを覚えておきましょう。
もし、曇ってる感じがする、くすんでる?輝いてない?と感じたら早めに
病院で診てもらいましょう。炎症を起こしている場合もこんな風になります。

■眼圧
みなさんは、愛犬の眼圧測定ってしたことありますか?
私も、エルが若年性白内障になって初めてこの言葉を知りました。
若年性白内障なんて言葉も初めてでしたからね。

目の病気は飼い主が気がつくのが遅れたり、普通の動物病院では見逃して
しまう症状もあるようです。そこで目安になるのが眼圧です。
目に何らかの異常が発生した場合は、眼圧に変化が起こります。

みなさんも一度、眼圧を測ってもらうといいですよ。

眼圧は、眼科専門の病院じゃなくても検査できます。
過去にも触れてますが、眼圧は、測る人、器具、時間帯によって変動する
ものです。ただ、正常時の眼圧の数値を把握しておくことも、早期発見の
重要なポイントだと思います。

犬の眼圧の正常値:10~25mmHg
20を超えると正常値の範囲内だけど高めだねとなります

特に緑内障の場合は、いかに早めに発見できて、いかに早めに眼圧を下げられ
るかということが重要になってきます。
そのためには、眼圧の変化が重要なポイントになります。
なぜなら、点眼で眼圧を下げるには、下げられる割合が決まっているからです。

例えば、点眼で下げられる眼圧の範囲が10だとします。
30以下で眼圧を下げる点眼をすれば、20以下になりますので正常値の範囲内
におさまります。
でも、40、50、60…という状態で気がついて点眼をしても、正常値に下げる
ことはできません。そういうものらしいです。

そして、30くらいになっても見た目には、たぶんわかりません。
腫れているのがわかるほど大きくなったら、既にアウトなんです。

だから、眼圧の数値をチェックしておくことは、とっても大事だと思います。
気になることがない場合でも、年に1回、半年に1回くらいは、チェックする
といいかも。

エルが緑内障になって発見した触診。
眼圧が高いと、まぶたの上から眼球に触れたとき、ビー玉のようにカチカチに
なってます。ビー玉のようにカチカチになるほどだと、眼圧もかなり高い状態
だと感じます。調子がいい時は、右目と変わりません。

みなさんも愛犬のまぶたの上から、そっと眼球を触ってみて下さいね。
プニプニしてると思います。(ご自身の目の感触と比べてみるといいと思います)
そしてもし、硬いと感じる時があったら、眼圧を測ってみましょう。

ちょっとしたことですが、普段から何をどう気をつければいいのか?ということを、
知っているだけでも違うと思いますので、参考にしてみて下さいね。