ウイング マレーシア・クアラルンプール校

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ミャンマー民主化

2009年07月19日 | アジア
国連はマレーシアやAsean諸国に対してミャンマーに対しての民主化を働きかけるように強く求めている。

先日ミャンマーを訪問して成果を上げることができなかった国連のBan Ki-moon氏よりNajib Razak首相に対して直接求められたとしている。

民主化のリーダーであるノーベル賞受賞者のAung San Suu Ky女史は現在も拘束されておりすでに2ヶ月が経過している。自宅軟禁を含め20年間に及び軍事政権により拘束されていることになる。今後女史への判決次第では再び民主化運動が行なわれる可能性も否定できないが、選挙前の女史の解放の可能性は低いかもしれない。

電話やメールは軍事政府により盗聴されており、反軍事政権運動は困難を極め命がけである。ミュンマー政権は武力により民主化運動を阻止してきたこともあり、正に民主化運動は命をかけた戦いとも言える。最近では1998年、2007年の民主化運動が記憶に新しいが、それらの民主化運動家約2100人が今も刑務所に入れられている。

1990年に圧勝的な勝利をしたNLDであるが、軍事政権はそれを認めず居座りを継続してきており、国際的な圧力もあり来年には選挙が予定されている。

4900万人に及ぶミャンマーの人々は日々の食事にも困り、命がけの民主化運動に参加することには光を見出せない状況と推察する。

40万人とも言われる軍関係者は上官達の華麗な生活に憧れるが、軍批判などするようなことがあれば即刑務所行きであり食べていけるだけ幸せを感じている下級ランクの軍関係者も多い

今までの交渉で唯一軍事政権と交渉できたのはマレーシアのRazali Ismail氏。
2000年4月に特命を受け、2,002年月にAung San Suu Kyi女史を解放した。

その1年後には女史を再び軟禁し、それ以降はRazali氏のミャンマー入りを拒否され2005年に辞任した。その後はIbrahim Gambari氏に引き継がれたが軍事政権は一切の交渉を拒否している。

ミャンマー軍事政権は北朝鮮と親密な関係にあり国際社会を軍事力で威嚇している。





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