パフィンの生態

映画と美術好きなパフィンの感想を記録。香港映画が一番好き!

星光大道(アヴェニュー・オブ・スターズ)と香港セール

2007年12月19日 21時11分31秒 | 香港・中国映画
午前便で香港から帰国しました♪
バッテリーがなくなっちゃって3日めの写真や夜景が
ないのですが、目的は果たせて満足です

これから香港に行かれる方のために数日間の情報を
★アヴェニュー・オブ・スターズは多くの香港明星の手形が
見られて楽しかったです。
トニー・レオンとリー・リンチェイは見つけて触ってきましたが・・
シンチーのは見逃してしまった!
今、思えば、彼のポスターが張ってあるキオスクの近くだったかも?
(でも彼の新作の予告は映画館で観たし、広告のトラムの写真は
撮れました近日アップします)

ここのキオスクはキーホルダーやTシャツなどお土産店ですが、
一番ペニンシュラに近い店にはリー・リンチェイの25cmぐらいの
フィギュアが売っていました。HK$1900なので諦めました。
凄くリアルにできているので観る価値はあります!!

そこで雑誌を購入(写真)HK$30
「香港電影」とその名の通り、香港映画の歴史を過去から
現在上映中の『投名状』の特集(3ページ、中国語)まで
取り上げていて懐かしい写真が幾つもありました

★行くたびにビルが増えている香港ですが、今、中国からの
観光客に加えて、ユーロ高を背景に欧米観光客も多く見られました。
ランドマーク周辺の高級ビルのスタバは満席でした

★バーゲンは17日18日とカジュアルな店から始まりました。
18日にはハーバーシティのヴィトンの店の前に15人ほど
並んでいました。アンテプリマはバーゲンをしていなかったので
普段着ているブランドのカットソーを30%オフで購入


★ショッピングモールだけでなく、道やMTRが混んでいました!
北京道のランガムの十字路で工事をしており、地下道を通らないと
MTRに乗れないので翌日はフェリーを使って香港島まで往復しました。
ここだけでなく、インターコンチネンタルやアヴェニューオブスターズに
行くのに地下道だけでなくショッピングモールを通るようになっており
遠回りしている気がしました。

★正直、一番驚いたのは工事が多いためか、埃っぽくて喉が痛くなる、
プロムナードやピークからの風景がもやっとしている点です。
香港は最高気温20~24度あり、不快指数は80以上でした。
部屋で着るために持っていった長袖の薄手のカットソーでも
歩くと暑かったです。映画館の中は寒いので軽めのダウンを
手に持っていきましたが・・空港も町も蒸し暑いのです
少しでも日が差すと日焼けしますので、ご注意(反省・・・)

★糖朝は常に混んでいます。朝10時ちょうどに行っても
満席に近かったです。夕方6時までは安いメニューがあり、
お徳です
たくさんの果物と大きなマンゴが乗った豆腐花は
やっぱり美味しい
百合根入り黒ゴマ汁粉も美味しかったですよ~。

どの通りも新しいショッピングモールが建ち、好きだった店が
なくなっていたり、無機質な感じがしたり、、これでは香港らしさが
失われてしまうと感じました。
満記は広東道になかったですか??探したのに・・

呉清源 極みの棋譜

2007年11月21日 20時40分54秒 | 香港・中国映画
2006年中国映画、田壮壮監督。14歳で中国から日本に留学した
天才が囲碁に向きあう真摯な姿を描いた秀作。呉になりきって
精神世界を体現したチャン・チェンの演技が素晴らしい!

日中戦争による母(シルビア・チャン)との別れ、肺病を患い、
日本人と結婚し、宗教団体に属しながらも常に囲碁を忘れなかった
呉清源。戦前、戦後にかけて実施された「打ち込み十番碁」で勝ち
続けた彼の生涯を淡々と描いた静謐な作品に心洗われる。

昭和の面影を残したロケ地、和服の立ち居振る舞い、日本家屋の様式美など
丁寧に作った制作スタッフに敬意を表したい。柄本明、
野村宏伸らの存在感、松坂慶子の美しい日本語が良かった。

最も印象に残ったのは音楽がほとんど使われないこと。
自然の音(風や波や鐘の音)と碁石を握ったり碁盤に置いたりする音が
囲碁の奥深さを感じさせるのに効果的。

囲碁の勝負ではなく、試合に命を賭けた男たちを描いたため囲碁を
知らない観客の心にも訴える美しい映画になった。

チャン・チェンは映画によって別の顔を見せてくれるが、この
作品は彼の演技の集大成と言えるのでは?

ローグ・アサシン

2007年10月16日 13時51分29秒 | 香港・中国映画
ジェット・リーが残酷な殺し屋役!?ジェイソン・ステイサム
ジョン・ローンや石橋凌と共演したサスペンス・アクション映画。
アメリカ、中国、日本合作、2007年。

FBI刑事(ジェイソン・ステイサム)が仲間の仇として追跡する
伝説の殺し屋(ジェット・リー)がサンフランシスコに現れた。
中華系マフィア(ジョン・ローン)の仕事を引き受けたコトを知り、
FBIは日本人ヤクザ(石橋)との抗争を心配するが・・・。


この映画はアクション部分はジェイソンが担当し、ジェット・リーは
射撃や策略を披露するくらいで「演技」に重点を置いている。

顔色ひとつ変えず銃で大勢殺す役だが、最後まで観ると印象的な台詞の
意味が分かり、この役をリーが引き受けた理由も納得できた。
初めは冷酷に見え、途中から少しずつ謎めいた存在になり、最後は
暴力の連鎖を憎む存在と感じられる。

リーらしいアクションは少ないけど「演技」は見事☆
すっかり騙されて最後にジーンと!
黒いスーツやスポーツカーと黙祷する姿の対比が印象的。
武器収納の仕方はブラット・ピットのMr. Smithみたい!

追記:この映画はジェイソン・ステイサムやデヴォン青木が喋る
日本語が話題になっているようだ。ジェイソンは英語字幕を見ないと
聞き取れなかった。デヴォン青木は吹き替えらしいが、字幕では普通の
英語なのに「お父さま・・敬語」と言っているのが可笑しかった!
ヤクザの娘の日本語じゃないよ~。


トニー・レオン緊急来日、ららぽーと横浜空席あり!

2007年07月19日 01時13分41秒 | 香港・中国映画
本日、「傷だらけの男たち」上映後にトニー・レオンの
舞台挨拶が予定されています。

14:00~の回、ららぽーと横浜のTOHO シネマズは
残席が少しとなっており、VITでチケットを予約できます!
横浜在住のトニー・レオン迷は是非☆

日比谷のみゆき座は午後回後と夕方の回の前に舞台挨拶が
予定されています。こちらは朝の回を除き、指定席を
購入できると思います

追記:ららぽーとの舞台挨拶をご覧になったtomozoさんが
その様子をblogに書いてくださいました。TBからご覧ください。
tomozoさん、ありがとうネ。待ってたよん

傷だらけの男たち(傷城)

2007年07月10日 22時08分46秒 | 香港・中国映画
アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督、2006年香港映画
「インファナル・アフェア」を生み出した監督コンビが、今回は
心に傷を負った二人の男の心理劇に挑戦。緊迫感は薄れているが
哀愁を滲ませたトニー・レオンの演技、かつての上司であり
信頼できる友人を調査する探偵役の金城武の酔いどれ姿や戸惑いの
表情など、二人のファンには必見の作品。撮影も凝っている☆


「インファナル・アフェア」にはマフィアと警察組織という
後ろ盾があり、人間関係も複雑で、事件と心理描写が同時に
進行していたのに対し、今回は静的な映画という印象だ。


心に傷を負った二人の男が、殺人事件を境に今までとは違う形で関り
その過程で心の傷を癒す形をとっている。
内面を重視した映画なので、台詞の意味を観客が読み取らないと
作品の深みがわからないかもしれない。「無間道」に通じるものがあった。


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早々に殺人事件の犯人が観客には明かされるため、見所となるのは
トニー・レオンと金城武の心境の変化を表す演技だ。

監督はアルコール中毒役の金城武に本物の酒を飲ませたそうだが
優しい印象を残しながら無精ヒゲで酔い潰れた姿は迫力がある。
痛みを体で表現する武くんと対照的に抑えた演技、無表情な中に愛憎を
表現するトニー。この二人の演技をスクリーンで観られるのは贅沢!!
特に、金城武が言葉の壁を乗り越え、ここまで見応えのある演技を
見せてくれたことは嬉しい☆☆


撮影監督も兼ねたアンドリュー・ラウが微妙な色彩(青、茶、セピヤなど)と
個性的な構図を駆使している。冒頭のパーティシーンから一転して
容疑者を追跡する車・・高速道路が交差する絵は二人の人生が
交錯するのを暗示しているかのようだった。音楽は少し感傷的かな。

香港映画には珍しく女性の心理描写が丁寧だったのが最も印象的♪
トニー・レオンの妻を大陸女優シュー・ジンレイが好演し、涙を
誘う。最も強い人間だったと思う。
金城武が心の拠り所にするビール売りの女性は台湾女優スー・チーが
思い切りキュートに演じて、華をそえた。

「インファナル・アフェア」でトニーの相棒を演じたチャップマン・トウの
ふんわりした雰囲気のおかげで暗い物語の中で一息つけるのもよかった。

残酷な殺人シーンのためにR12指定がついており、確かに怖かったが、
犯人が仏像を凶器に使っているのは、その時点から「無間道」に堕ちたことを
暗示していると感じた。脚本も暗示的であり、「僕も同じことをしていた」と
いう台詞がトニーと金城が痛みを共有できる同士であることを象徴していたと
思った。2回観れば、2回目の方が細部まで味わえる映画です。

ただ残念だったのは香港映画なのに、香港の町はアパートや豪邸から
見下ろされる形で印象に残り、私の大好きなトラム(路面電車)と
スター・フェリーが登場しなかったこと。

真夏に皮ジャンを着て階段をかけ上がったり、路地を走ったりした武くん、
ご苦労さまでした。「古式足道」の看板があったのもツボ!

女帝(夜宴)

2007年06月05日 22時25分40秒 | 香港・中国映画
2006年中国香港、フォン・シャオガン監督。ハムレットを基にした美しい
復讐劇という宣伝に誘われて行くと驚く!冒頭から最後まで人が死ぬ様子を
血しぶきとともに見せられ緊張して疲れた~~。バブル映画。

五代十国時代、皇帝であった兄を殺し新帝になったリー(グォ・ヨウ)は
王妃ワン(チャン・ツィイー)と結婚し、甥である皇太子(ダニエル・ウー)を
抹殺しようとしていた。皇太子を慕う娘(ジョウ・シェン)は復讐劇の巻き添えに・・。

なぜ豪華な俳優陣、美術(ティム・イップ)、音楽(タン・デゥン)にもかかわらず「疲れる映画」に終わってしまったのか原因を考えてみた。

一つ:ユエン・ウーピンのアクションが重厚な物語に似合わない。
ワイヤーアクションは好きだから、ダニエル・ウーが剣で戦いながら空中で
宙返りするのを観るのは楽しかった♪
だが武侠物語ではないので違和感があった。

二つ:冒頭の仮面劇は美しい。そこに兜の集団が突入し、白い弱者を惨殺する。
なぜか一人だけ強い者がいて戦い、壮絶な最期を・・。水中にダニエル・ウー。
全体に血が強調される演出はホラー並み。

三つ:なぜか生き延びた皇太子。白い部屋で亡き父の兜と対面後、
義理の母と剣で戯れる。チャン・ツィイーのアクションを見せる目的なのか?
意味不明。

と突っ込みだすときりがないので最後に・・・
新帝が王妃を妻にしたいと思う気持ちがわからない。
チャン・ツィイーは熱演しているが、美貌、妖艶さ、知性を備えた女に見えず、
その他の登場人物の描写も不足しているため、壮大なセットに人物が埋没。

感情を押し殺した女という設定上、表情や台詞以上に圧倒的な存在感や悲壮感が
求められると思うのだが、チャン・ツィイーには似合わないと感じた。
彼女の魅力は軽やかさと童顔だと思う。

コン・リーが『始皇帝暗殺』で見せた仁王立ちのラスト。
あの土臭い強烈な存在感が彼女には欠けており、朱赤のドレスを着ても
王妃には見えなかった。と真面目に語っていますが、コメディとして
観てもいいかも・・。その点「無極」と似てるな~。

「初恋のきた道」「英雄」「LOVERS」では、チャン・ツイイーは
魅力を発揮していたので、健気な役まわりの方が似合うのだろう。
次の作品に期待

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

2007年04月16日 21時45分31秒 | 香港・中国映画
『龍虎門』2006年、ウィルソン・イップ監督。香港漫画の映画化。
劇画タッチの色調や斬新な撮影、ワイヤー&CG満載のスピード感あふれる
アクション。未来感覚のカンフー映画。カンフー好きな方、ニコラス・ツェー、
ショーン・ユーを大画面で観たい方にお奨め☆

親のいない子供たちが最後に流れ着く施設、龍虎門。
行方知らずになっていた兄ドラゴン(ドニー・イェン)が黒社会の用心棒だと
知ったタイガー(ニコラス・ツェー)。権力抗争に巻き込まれた二人は
流れ者ターボ(ショーン・ユー)と共に立ち上がる!!

アクション監督も担当のドニー・イェンの切れの良いアクションは当然のことと
して、演技派として定評があるニコラス・ツェーが激しいカンフーアクションで
魅せてくれる。涼しい顔してワイヤーで宙返りしたり、足を高くあげ敵の上から
攻撃したり・・様になっていてカッコイイ♪

ショーン・ユーはヌンチャクの名手という設定。
見せ場は少ないものの撮影中、傷だらけになったのでは
モデル出身のハンサム、美しい顔が半分金髪に隠れて見えないのが
惜しいが、ニコラスと似ているから見分けがつくようにしたのかな。

物語は香港映画の王道・・敵が悪の化身のような化け物なので、
千葉真一が二人の子供をさらってきて世界制覇をめざす物語、
「風雲ストームライダーズ」のようなスケール感はないが、
その分、コンパクトにまとまっていてラストまで失速しない。

ウォン・カーウァイ監督の数々の映画で美術を手がけたウィリアム・
チャンが衣装を担当しているため、登場人物たちの洋服がおしゃれ~
ドラゴンの恋人のドレスは色っぽく、タイガーに想いをよせる女の子の服は素朴。この二人の献身的な愛がスパイスになっていた♪

上海らしき背景に不思議な店、ラストの決闘の空間など時代がわからない設定が『攻殻機動隊』を連想させる。音楽も川井憲次なので無国籍な雰囲気。
男の人ひとりの観客の姿が見られたが、カンフーアクション好きかしら。
有り得ないカンフーアクション、斬新な編集など楽しめた




プロジェクトBB

2007年04月12日 21時10分36秒 | 香港・中国映画
ジャッキー・チェンが賭け事好きな泥棒を演じるアクション・コメディ。
2006年、ベニー・チャン監督。

前回、ジャッキーの役は部下を目の前で殺されたショックで飲んだくれになった警部の役だった。今回は泥棒しては賭け事で金をすってしまう親不孝な中年男の役。冒頭から金庫に穴をあけ、高額な薬を盗んで逃げるシーン。設定は意外でも
ジャッキー映画は笑いが散りばめられていて楽しいし、安心して観られる。

プレイボーイで見栄っ張りなルイス・クーと鍵あけ達人の大家マイケル・ホイ。
三人はささやかな泥棒を繰り返していたが、ある時、大富豪の赤ちゃん誘拐を
依頼される。首尾よく赤ちゃんを連れてきたものの、あやし方も食べ物も
おむつの交換もわからず奮闘するうちにジャッキーとルイスは母性愛にめざめ、
赤ちゃんを守ろうとするのだが・・。(二人と赤ちゃんのシーン笑えます!)

ジャッキーのアクション、切れは落ちても体を張っているのは立派☆
病院の手すりを滑り降りるシーンなどスタントなし。
香港らしいアパートの最上階から地上まで逃げるシーン、
赤ちゃん誘拐を依頼した悪党と赤ちゃんを取り合う公道カーチェイスや
ジェットコースターでのアクションなど心配になってしまうほど頑張っている。

ジャッキーの知り合い警部ユンピョウとの絡みや、カーチェイスのシーンでのニコラス・ツェーとダニエル・ウーの会話など見逃せない

墨攻

2007年02月06日 19時55分03秒 | 香港・中国映画
2006年、中国・日本・香港・韓国。
春秋戦国時代、”非攻”(専守防衛)、”兼愛”を広げるために活動していた
集団、墨家。その思想を実践しようとしつつ現実との隔たりに苦悩する男を
アンディ・ラウが好演☆☆☆地味ながら見応えあり!

趙の将軍=アン・ソンギ(韓国)
趙の攻撃から城を守る革離=アンディ・ラウ(香港)
趙の大軍を前に墨家に援軍を求める梁の王=ワン・チーウェン(中国)
革離に惹かれていく梁王の息子=チェ・シウォン(韓国)
革離に選ばれた弓の名手=ウー・チーロン(ニッキー・ウー台湾)

主な登場人物たちが互いに絡むことによってドラマを引っ張っていく構成が
正攻法で良い。敵対しながらも尊厳を失わない二人の戦術家に対して、
自らの保身と名誉にこだわる梁王の悪役ぶりも見事だ。

日本の漫画、「墨攻」を各国のスタッフ、俳優が映画化。
中国人民軍の協力で趙の大群に包囲される恐怖を演出し、
籠城しながら戦う墨家の秘策を披露する前半で引き込まれた!!

革離に嫉妬した梁王によって功労者たちが窮地に追い込まれる後半、
そして予想を裏切る非情な結末が余韻を残す。
なぜ人間は戦い続けるのか?

セットや衣装は地味だが、人間ドラマが心に響くので「どろろ」より
重みがある。音楽も好みだった♪(川井憲次)
壮大なロケと人間ドラマの調和がとれた渋い映画。
アンディ・ラウは熱演しすぎる傾向があると思っていたが、
この映画では、人々を鼓舞し、敵将と語り、裏切りに苦しむ男を
好演している。枯れた男の魅力


エレクション

2007年02月03日 22時33分13秒 | 香港・中国映画
「黒社会」2005年香港、ジョニー・トゥ監督。
香港の裏社会の凄みを見せつけられる映画。
「真心英雄」を好きな方にはお奨めできるかな??

香港最大の組織で2年に一度の会長選出(エレクション)が行われる。

組織に忠実で穏健なロク=サイモン・ヤム
会長の座を狙う野心家ディー=レオン・カフェイ

現会長の推薦によってロクが次期会長に決まるが、賄賂を渡していた
ディーは会長の座を奪いとろうと、ある行動にでる。
この二人の他にも数名、組織のボス的人物が登場し、
どちらの味方をするかわからないので、やや複雑な出だし。

「インファナル・アフェア」が中環あたりの雰囲気だとすれば、
この映画は九龍~大陸あたりのディープな雰囲気。観始めて10分もすると、
どっぷり香港モードになれるのはジョニー・トゥ監督ならでは。

何をしでかすかわからないディーの存在が重く、容赦ない抗争に疲れた。
残酷な暴力シーンの合間に、香港黒社会の歴史や儀式を織り込んである。
今回は「真心英雄」(ヒーロー・ネバー・ダイ)と違って救いのない映画。
警察の警告に対してボスが数字をあげて組織の強さを主張するシーンなど
現実味を帯びており、香港にいくのが恐くなった

監督の作品では、アンディ・ラウが余命いくばくもない知能犯として
刑事ラウチンワンに挑むという設定の「暗戦 デッドエンド」が好き
アンディ・ラウと反町さん共演の「全職殺手」(フルタイム・キラー)
台詞少なかったけど、長髪が似合ってました、反町さん