goo blog サービス終了のお知らせ 

パフィンの生態

映画と美術好きなパフィンの感想を記録。香港映画が一番好き!

トニー・レオンの映画(訂正後)

2007年01月13日 00時59分31秒 | 香港・中国映画
☆2006年12月21日から香港、台湾、シンガポール、中国で
上映されている「傷城」(アンドリュー・ラウ監督)では、
謎の警察官を演じています。(以下Susanさんからの情報です)

トニーと金城くん二人が警官として事件を捜査した夜起きた
ある出来事がきっかけで金城くんは酒びたりになり、警官を
やめる。その後、トニーの新妻の父親が惨殺され、容疑者も死亡。
妻は私立探偵になっていた金城くんに調査を依頼、担当を外された
トニーも金城くんに協力を申し出るが・・かなり複雑な物語のようです。

すでにご覧になった方の感想を読ませていただきましたが、
ずっしりと余韻が残るサスペンス映画という印象を(妄想??)
受けました。ますます楽しみです
Susanさん、間違いを訂正してくださってアリガトウございました☆
Susanさんのコメントを読むと詳しい内容がわかります。

☆トニーレオンの出演が決まっているアンリー監督の映画は
抗日運動の映画、日本とつながっている易先生の役を
トニーが演じることになっています。日本で上映されるか、
微妙かもしれませんね。

☆ジョン・ウー監督による「赤壁之戦」には、チョウ・ユンファ、
トニー・レオンに加えて、渡辺謙、チョン・ウソンが参加する様子。
この製作にも○ベックスが関っているようです。(「傷城」については
日本公開時の主題歌を誰が歌うか、皆さん、ご存知でしょう)

三国志の一部を映画化する中国史上最大規模の映画といわれる
この作品では、まさか日本人の歌がエンドロールに流れることは
ないでしょうね、○ベックスさん。配給してくださることには
感謝していますが、香港・中国映画を好きな客はエンドロールで
中国語の歌を聞きたいのです
ご配慮いただければ、トニー・レオンも喜びます、たぶん

2006年中華韓国映画

2006年12月31日 10時18分41秒 | 香港・中国映画
今年は多くの映画が公開されましたが、私の好みは

①SPIRIT(ジェット・リー・リンチェイの集大成!!)
②デイジー アナザーバージョン(アンドリュー・ラウ監督の実力、
アナザーバージョンは香港の切れと韓国の切なさのバランス絶妙☆)
③王の男(悲しい物語なのに爽快感さえ残す演出♪)
④忘れえぬ想い(香港の街と人情☆)
「喜劇王」でのセシリア・チャンもスクリーンで観られた♪
⑤ウィンターソング(男女3人の心理描写にジーン~)

⑥恋Bra(香港コメディ王道♪)
⑦僕の恋、彼の秘密(ダンカンチョウとトニーヤンの純愛コメディ☆)
⑧ディバージェンス(ダニエル・ウーの演技力と映画の構成!)
⑨ドラゴンプロジェクト「精武家族」スティーブン・フォンのコメディ
⑩百年恋歌「最好的時光」ホウシャオシェンによるアート映画

<環境を大切にしま賞>
PROMISE 無極
チャンドンゴンの扱いに胸が痛む。真田広之、セシリア、ニコラスなど
豪華な配役と不思議な舞台装置にもかかわらず・・残念~。
ロケセットや弁当を片付けていないとか



ウィンターソング

2006年11月13日 23時06分17秒 | 香港・中国映画
『如果・愛』(Perhaps Love)、ピーター・チャン監督、2005年。
香港映画や金城武のファンじゃなくても、恋の苦さに共感できるはず。
ピーター・パオ、クリストファー・ドイル二人の撮影が効果的!

香港人の俳優、見東ジェントン(金城武)
大陸の有名女優、孫納スンナー(ジョウ・シュン)
彼女を主役にした映画を撮り続け、スランプになった監督(ジャッキー・チュン)

10年前、夢のため自分を捨てたスンナーとミュージカル映画で
共演することになったジェントン、彼女の気持ちを確かめようとするが・・


ピーター・チャン監督の代表作、「ラブソング」と人物設定が全く違うため、
「ラブソング」を好きだから鑑賞しようと思う方には向かない。

香港映画好きには見逃せない作品。
ジャッキー・チュンの素晴らしい歌声を聴く事ができる上、
成功と失敗の間にいる男の苦悩、恋人への疑念、優しさを体現する監督という
美味しい役どころ。演技に定評があるジャッキー・チュン、良かった☆

10年間、想いを断ち切れなかったという設定の金城武。
恋に臆病な役が似合う彼だが、今回は学生時代に失った「恋愛」を
忘れようとしても忘れられず苦しむという難しい役。
テープに録音された泣き声など、今までにない熱い演技だ!
”視線”と歌声も見どころ

2人の男を翻弄する形になったスンナー役のジョウ・シュンは、
来日インタビューで見たとおりの細身、小顔の中国女優。
初めて演技を観たが、一見すると悪女に見える役を繊細に演じており、
非情になり切れない部分を見せてくれる。

上海での記者会見シーンは現実的、ミュージカルは「ムーランルージュ」を
連想させる動、挿入される北京での出逢いから別れの部分は静と
メリハリが利いている点が好き。涙は出なかったけど、登場人物たちの
痛い気持ちは伝わってくる
「誰でも自分が一番可愛い」事実かもしれないが、理性では割り切れないのが
感情だ。突然終わった恋、長すぎて多くを求めるようになった恋、どちらが
不幸かなんて比較できないな~。納得のいく結末でした。

北京での撮影はC.ドイルだそうで、雪の中の二人(写真)が美しい。
ミュージカル部分はピーター・パウ撮影。色が濃い目なので、過去と現在が
混在しているが、区別しやすくなっていた。
ピアノ曲が心に残る


百年恋歌

2006年11月10日 00時18分13秒 | 香港・中国映画
侯考賢(ホウシャオシェン)監督、2005年台湾。
原題「最好的時光」銀座シネスウィッチにて上映中、
映画というより映像と音楽の饗宴。3つの時代の恋の形を個性的な手法で
描き出す。台詞が極端に少ないので眠くなるかもしれません!
スーチーとチャン・チェンが三つの時代を生きる恋人を好演☆

1960年代「恋愛の夢」
兵役についている男が、好意を抱く女を捜してビリヤード場をたずねる。
”涙と雨”の歌、ビリヤードの玉の動き、体にぴったりの洋服を着こなすスーチーの笑顔が印象に残った。

1911年「自由の夢」
台北の料亭(芸者置屋のような所)が舞台。辮髪のチャン・チェンの志の高さ、宿命を受け入れるしかない芸子(スーチー)の複雑な表情、洗練された衣装と構図。芸術的ではあるが、美術に興味がない方は眠くなると思います^^

「青春の夢」
2005年、台北。オートバイに二人乗りする男女。
グレーの海と高層ビルが物語を象徴しているかのようだ。
病気をかかえる女(スーチー)は自作の曲をクラブで歌っている。
その姿を写真に撮り、彼女にメールを送ってくる男(チャン・チェン)
二人の部屋には無数の写真が飾られている。プロでなくても、写真を撮り、
公共の場で歌う現代。自由を満喫しているように見えるが不安に心が
揺れている。黒っぽいメイクのスーチーは前作2編とは別人みたい!!

3つの時代を同時に見せることに意味があると感じた。

前の2作では、手紙が男女をつないでいるが、現代では携帯メール。
手軽に連絡をとれるため、逆に電話の着信やメールの有無に
不安を掻き立てられる女も登場する。前作2つでは手紙は重みがあり
恋心を伝える手段として重要だが、現代のメールは刹那的ですらある。

自由になり、便利になった代償として、映像や情報量に苛立つ。
そんな気持ちで劇場を出て携帯の新着メールを確認する自分がいた。
時代に飲み込まれている。その時代を生きるしかない!
「最好的時光」とは何を意味するのだろう?



インファナル・アフェア(無間道)

2006年10月13日 23時26分26秒 | 香港・中国映画
アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督、2002年香港。
マフィアと警察それぞれに送り込まれた潜入者の知的な対決、
正体が見破られるのではという不安、憎しみ、葛藤などを
見事に描いた香港映画。マーティン・スコセッシ監督
「ディパーテッド」のオリジナル。

2003年秋に日本で公開された時、熱がある状態だったせいか
細部を見落としていたのが、今日わかった!!郊外のシネコンで
1週間だけ上映していたのを観たの~

マフィアのボス、サム(エリック・ツァン)は警察の摘発から
身を守るため、新入り数名を警察学校に入学させる。
一方、警察側もウォン警部(アンソニー・ウォン)が選んだ優秀な人物を
警察学校から退学させ、チンピラに仕立てる。

10年後、サムの部下として潜入活動を続けるヤン(トニー・レオン)と
警察で順調に出世していたラウ(アンディ・ラウ)は麻薬取引の現場に
踏み込む作戦で、間接的に対決。結果として潜入者の存在が浮かび、
思わぬ方向に物語は展開する。2度観ていたが、引き込まれた!

今回、なぜヤンがラウをビルの屋上に呼び出したか、
サムが引き出しに入れたテープには何が録音されていたか、
はっきりと理解できた(トニーばかり観ていたから遅いのね)
エレベーターの中倒れるヤンの虚しい瞳、
精神科医(ケリー・チャン)に「僕は警官だ」と告げた後の
寂しげな笑顔、ラウに対する憎しみを爆発させる屋上シーン、
トニー・レオンは演技派俳優だと感動した。好き☆☆
アンディ・ラウは生き延びて苦しむ役どころ。(続編3)

この映画はテンポよし、撮影よし、配役よし
大作ではないから緊迫感が続くのだ。
「デパーテッド」は別の作品として観たい。


僕の恋、彼の秘密

2006年10月04日 21時20分01秒 | 香港・中国映画
「17歳的天空」DJチェン監督、2004年 台湾

恋を知らない17歳の少年が夏休み台北の友人宅に滞在する。
プレーボーイと噂される建築家に心を奪われるが・・。

男と男の恋愛映画というと、「ブエノスアイレス」「ブロークバック
マウンテン」など哀愁を感じるものが多いため敬遠していたが、
香港B級映画、コメディ好きなsabunoriさんがお奨めしてくれたので、
モーニングショーを頑張って観た!
眠気は吹き飛んでしまったほどの”ラブコメディ”

冒頭、ティエン(トニー・ヤン)がプールで泳ぐ映像からして
爽やか☆この夢がラストにつながるのも楽しい
ティエンが恋におちる相手は、香港人で建築家のバイ(ダンカン・チョウ)。
美形青年二人がお互い、想いを伝えられずに悩む様子がいじらしい。

ティエンの友人たちが恋を諦めさせようと、バイのプレーボーイぶりを
大げさに話すシーンや、バイが過去の傷を癒そうとカウンセリングを
受けるシーンなど、くすくす笑い連続。コメディ仕立てだったのね~☆

次第に心が近づき、本気ゆえに別れようとする葛藤が
男女の恋愛そっくりに描かれており共感できる
この映画の一番の魅力は男同士が愛することに何の疑問も
抱かせない設定。それは登場人物は全員、ゲイ!
インテリアや音楽も物語に似合っていて素敵♪♪

DJチェン監督はチャウ・シンチーに影響を受けたそうだ。
失恋したティエンに見せるビデオ3本・・細部まで笑えた



靴に恋する人魚

2006年09月12日 21時36分14秒 | 香港・中国映画
ロビン・リー監督・脚本、2005年台湾。
ビビアン・スーとダンカン・チョウ二人の美形を配した
おとぎ話。美術重視で内容は浅い。(アンディごめんね)
アンディ・ラウがナレーションを担当していたが、何語だったのかな。

幼い頃、車椅子の生活だったドドは、靴の大好きな大人になり、
歯科医スマイリーと恋をするが・・。
この映画は脱力系のお笑いネタがあったり、悲劇が起きたり、
単なる恋愛成就の物語ではないのだが、使われる音楽がシャンソンに
聞こえたり、ビビアンの衣装や靴、インテリアに重点が置かれており
無国籍の映画だと感じた。乙女ちっくな映画好きな方には良いかも?

涙が出るシーンもあったし、ドドが勤務する出版社の社長や
イラストレーター(ビッグキャット)に不思議な味わいがあり
悪くはないが、台湾映画には奥行きや人情を期待してしまうため
あれ~~と

予告編で初めて、「ウィンターソング」を観た
大きなスクリーンで見る金城武は・・す、素敵だわ

写真は全然、関係ないけど、欲しかった珊瑚のネックレス。
恵比寿三越でデザイナーさんの共同展があり、白&黒蝶貝ネックレスを
購入。一度に2点買うのは気がひけて・・
茶色やグレーに赤の珊瑚はさし色になると思いません?

愛と死の間で

2006年08月17日 22時11分46秒 | 香港・中国映画
2005年香港、ダニエル・ユー監督、「再説一次我愛你」
アンディ・ラウとチャーリー・ヤンの大人の魅力を味わいたい方、
特に3種類のアンディ着せ替えを観たい方にお奨めですが・・・

日比谷シャンテ・シネで香港映画が上映されるのは珍しい。
よほど名作なのだろうと期待していったが、アンディ・ラウの
ファンのためにアンディが企画したんじゃないかと思われるような
映画だった。香港というより韓国映画に近い泣かせるドラマ。

良い点はアンディ・ラウが「エリート外科医」「救急車の隊員」
「デザイナー」と3種類の違う表情を見せてくれること
ワタシはデザイナーのアンディの皮ジャン姿が素敵だと思いましたが、
救急隊員の制服姿を好むファンもいるでしょう・・。

ワタシが途中で眠くなった理由は、アンディ演じる元外科医コウが
死んだ妻の心臓を移植したユンサム(チャーリー・ヤン)の事故現場に
遭遇し、特別な何かを感じた後の編集が間延びしているためです。

例えば、ユンサムを忘れられず家に勝手に入ったシーン
突如、死んだ妻(シャーリン・チョイ)が画面に現れ、話したり、
コウが見舞いに行くシーンでも、同じ画面に元妻がいたり・。
コウが生前の妻の寂しさを痛感していると示す意図はわかりますが、
新しい出逢いの緊張感がぷっつり切れてしまうのは残念

公式サイトでアンディ・ラウの歌う主題歌を流しているんですが、
このバラードにぴったりの美しい映像でした、演出もしゃれています。
悲しい愛の物語が特に好きじゃないワタシには響かなかったかな?
心臓つながり?で、金城武とジジ・リョン共演の「君のいた永遠」
(Tempting Heart)のように現実味がある方が心に残ります。

シャンテに言いたい、20分前に入場してくださいと注意しながら
予告編を25分流すのは観客にとって迷惑!
10分なら映画に集中できたかもしれません・・・。

悲情城市@シャンテ・シネ

2006年08月08日 16時04分23秒 | 香港・中国映画
涼しいお顔に癒される愛しのトニー・レオン
彼が台詞を一言も話さないという難しい役に挑戦した作品。

「悲情城市」(台湾・侯考賢ホウ・シャオシェン監督)は
1945年日本敗戦から1949年に至るまでの台湾を
舞台にしており、ある事件を扱った真面目な映画です。
1989年ヴェネチア映画祭でグランプリ受賞。
監督らしい淡々とした描写によって、家族愛と痛みが
心に残ります。演技派トニー・レオンの原点☆☆☆☆

8月10日(木)日比谷シャンテ・シネにて、一日のみ上映
1:00~、4:10~、7:20~予定
料金、一般1500円、学生・シニア1000円

デイジー アナザーバージョン

2006年07月08日 22時42分29秒 | 香港・中国映画
2006年、韓国映画(でも香港のアンドリュー・ラウ監督)
香港映画の切れ味と韓国映画の素朴さを混ぜたら、美味しい映画に!!
殺し屋の視点を多くした別バージョンのみ鑑賞。

殺し屋とインターポールの刑事と画家の卵の女性との3角関係。
「インファナル・アフェア」の韓国版か~と思っていたが、
違った。韓国ドラマ、ラウ監督風味だった!

香港映画で裏社会を舞台にするとき、女性は添え物。
ボスの奥さんや恋人で犠牲になることが多い。
この映画はオランダ在住の女性がヒロイン。
広場で似顔絵を描く24歳のへヨン(チョン・ジヒョン)
は幻に恋をしているだけで、かたぎ。←ここが重要!!
「花に想いを託して、命がけで愛を貫く」韓国映画らしい純愛。
だが、甘すぎない仕上がりになっていた。

ワタシが観たのは殺し屋(チョン・ウソン)の独白から始まる。
「彼女にあったのは初めて人を殺した翌日だった」
運河から観るオランダの町、殺し屋の回想。出だしからカッコイイ★
(異国だから孤独だから殺し屋も恋におちてしまう・・)

写生をするへヨンのために橋をつくり、デイジーを家に届け、
彼女の様子を広場に面した部屋から見つめる殺し屋^^
殺し屋の心情を丁寧に描いたのは別バージョンだからか?

アンドリュー・ラウ監督の作品だな~。
演出や撮影、編集が洗練されている♪
韓国の甘い脚本をアンドリュー・ラウ監督の演出によって
引き締めている。音楽は梅林茂。観ておいてよかった~。
(7月14日まで、午前2回上映中、テアトル新宿)

別バージョンは静かな雰囲気のなか、殺し屋の想い、ヘヨンの戸惑い、
人違いから生まれる恋、刑事の自責の念など丁寧に綴られており、
アクションは少なかったが、こちらの方がマフィアと殺し屋の関係が
明白に描かれていたとのこと(てんびん the LIFE ,chikatさまエントリー)

ヘヨンに真実を告げる手紙を残し、最後の仕事に向かった殺し屋の姿を見て、
少し泣いてしまった。ラストは逆にえ~と驚いたが・・。
「さよなら。どうか、愛したことを許してほしい」
う~ん、宣伝までドラマチック~