with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第45話《突然の悲鳴と逃げ惑う人々》

2023年02月28日 | 2010年リヴァプール・オランダ

 

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私も目を閉じて黙とうを始めました。

静けさに包まれる広場。目を閉じているので周りの様子は分りません。

でもこれだけたくさんの人が溢れているのに、驚くほどの静寂です。

「もうそろそろ2分かな」

そんな思いが頭を過ぎった頃です。

突然大きな奇声が響きました

★ Dutch Remembrance Day Injuries (4th May 2010) Amsterdam

 

続いて「バン」という大きな音。

そして「キャー」という悲鳴 悲鳴 悲鳴

広場の中は「あっ」という間にパニック状態。逃げようと出口に群がる人々

私はあまりの恐怖でどうにも動けない。

「何が起きたの

理解出来ないまま無我夢中でガイドさんの姿を確認。

彼とはぐれまいとすることだけで精いっぱいです。

参列していた王家の方々は避難をされたようで姿はありません。


悲鳴の響き渡る中で聞こえてきた「バン バン バン」という音。

「もしかしたら流れ玉で死んじゃうかも

生まれて初めてそんな恐ろしさを感じた瞬間です。

海外っていうこともあって「銃」を連想しちゃったんですよ~


辺りでは大勢の方の泣き声が聞こえています。

それでも少しずつ落ち着きを取り戻してきました。

もちろん何が起きたのかは全く分らないままです。

ガイドさんだってこの時点で知ることが出来る訳もありませんよね。


暫くすると広場の中は落ち着きを取り戻し、避難されていた王家の方々が再び参列を始めました。

そしてまもなく式典が再開。

式典の再開で

「亡くなられた方がいなかったのかな

と感じました。

「もし、そんな亡くなられた方がいるような悲惨な出来ごとだったら、王家の人達がまた参列するわけない」

そう理解して、私も式典に参加をし続けました。


このアクシデントで広場の人々がかなり少なくなりました。

皮肉なことに先程までほとんど見えなかった王家の方々の様子をしっかり拝見することが出来たんです。

ベアトリクス王女のお姿も目にすることが出来たのです。

 

 

 

 

続く

 



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