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月曜日はデュッセルドルフから出なかったので、火曜日は遠出しようと決めていました。
行き先の候補は『ハンブルグ』か『シュトゥットガルト』。
「どちらもICEの時刻は調べてあるのよねー」
シュトゥットガルトに朝直通で行くには7時18分発です
「ハンブルグだと8時前位でいいし」
目覚めて支度をしてから時計を見ます 目標時間に合わせて支度をするのが苦手なんです
「もうシュトゥットガルト行きは無理かもね・・・」「外出前に焦りたくないし」
「ハンブルグ行きなら間に合うから、今日はハンブルグかな」
駅までの道、風がそうとう強いし、空は今にも雨が降りそうな曇りです。
「こんなに寒くてハンブルグって大丈夫」
「ハンブルグってもう北欧に近いんだよね」「しかも港町」
海風が強い中で観光は辛そうです。
「昨日みたいに良い天気だったら申し分ないんだけどなあ」
「これでハンブルグに行って楽しめるの」駅に到着まで、私の頭の中は自問自答が続きます。
中央駅に到着したら電光掲示板を確認しましょう
「アプリを100%信じちゃダメよね。」
「あれ 7時18分のICEが16番線の表示になっている」
「もう30分近く出発時間を過ぎているのに」
一瞬にして『ラッキー』な気持ちになって16番線に急ぎました
今回の旅で一番早起きをしなくちゃならないのがシュトゥットガルト行きなんです。
今日、乗車出来ちゃえばもう7時過ぎの乗車の予定はありません。
「早起きは苦手だもの」今日乗れるんだったらもうこれで早起きは済ましちゃいたい気持ちになりました。
「遊びに来ているのに自分に甘い私~」
16番線に行って待っているのにICEが中々来ません。
「えーっ いったいどれだけ遅れているの」
しばらくすると16番線の電光掲示板の案内が15番線に変更しました
「アナウンスの意味は分からないし・・・」15番線にICEが入って来ました。
「本当にこれに乗ったらシュトゥットガルトに行けるの」
「不安だわあ」
乗車前に近くにいた駅員さんに聞いてみます。
言われたことは分からなかったけれど、駅員さんの対応の感じだと行くようなので乗車します。
言葉は理解出来ないのでいつも判断はこんな感じでアバウトです
車内の電光掲示板にも行き先名に『シュトゥットガルト』がありました。
「これで安心ねー」「予約のないシートを探しましょ」
それにしても乗車したのに出発をしないんです。そのうちに車内放送がありました。
「えー どうしてみんなぞろぞろと降車していっちゃうの」
「なによ~ 車内放送は何だったのよう~」それでも乗車している方々がちらほらいます。
「不安だよ・・・私はどうしたらいいのよ」
通路を挟んで横並びの席の男性は最初からずっと座っています。
思い切って『シュトゥットガルトに行きたい』と伝えてみました。男性は電光掲示板を指さして頷いてくれました。
「ちょっと安心」「それにしても全然出発の気配がないってなに」「もう予定時間から100分も過ぎている・・・」
今日は最初から遠出の予定だったから、地図や調べてきた資料はシュトゥットガルトとハンブルグしか持っていないんです。
「会話は無理でしょ」「資料頼りだから、別の場所って困るのよね」
100分以上遅れてやっと列車は出発しました。
電光掲示板には相変わらずシュトゥットガルト名は表記されているので大丈夫なようです。
ヨーロッパでは、鉄道に乗車すると間もなく駅員さんがチケットの確認に来ます。
もちろん今回も来たのですが、今回は何かチケットのようなものを渡されました。
帰国後に『ヨーロッパ鉄道チケットセンター』さんにその写真を見て頂くと、どうも『遅延証明書』らしいです。
私のジャーマンレイルパスは予約無しで空いている席に座っています。
「ちろん返金があるわけないね」「あっても、私の語学力じゃ請求出来ないけど」
シュトゥットガルトへは乗り換え無しでだいたい3~4時間。
日本の新幹線と違ってドイツは鉄道網が発達しているので、直通でもルートによって乗車時間が違うようです。
「色々なルートがあるのよね。」アプリで調べる時には乗車時間も確認してみましょう
遅れて遅れてやっとシュトゥットガルトに到着しました。
シュトゥットガルト中央駅からSバーン1号線で『ネッカーパーク』へ移動。
「ミュージアムはそこから徒歩10分なのね」
Sバーンはジャーマンレイルパスで利用出来るから乗車すればいいだけです。
ネッカーパークはシュトゥットガルト中央駅から2つ目
到着すると駅には『メルセデスベンツ』の文字があります。
駅からは『メルセデス・ベンツミュージアム』の標識も続いていてそれに沿って歩きます。
『DB navigator』のアプリは駅名だけじゃなくて、ミュージアム名を選んでおくと
駅からは徒歩ルートを示して貰えるので、スマホでルート確認をしながら歩きました。
途中、サッカースタジアムもあってかなりの田舎です
しかも悪天候な上に風が強いのは朝のデュッセルドルフと一緒
「これはハンブルグにしなくて良かったかも」
シュトゥットガルトで訪ねたいのは『メルセデス・ベンツミュージアム』と『ポルシェミュージアム』。
「どちらも屋内だから悪天候も風も関係ないものね!」
後で分かったのですが、鉄道の遅れは強風だったようです。
「強風の中、港町の観光に行かなくてほんとうに良かった」
デュッセルドルフ中央駅でシュトゥットガルト行きを即決したのはいつものように導かれていたのかと思いました。
何しろ『メルセデス・ベンツミュージアム』に到着して入り口に向かうときなんか、前に進めなくて力一杯足を踏ん張りました
「マジで飛ばされちゃいそうだったもの」
続く
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