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バスは夜のパリに戻って来ました。
「夜のエッフェル塔がライトアップされて綺麗ねえ 」
エッフェル塔が見えてから間もなく、バスはオペラ座から伸びている通りの歩道に横付けされました。
「モンサンミッシェルの旅は終わっちゃった 」
皆さん順番に添乗員さんやドライバーさんにお別れのあいさつをしながらバスを降りています。
「えっ どうして」チップを渡している方が見当たらないんです。
確かに日本人ってチップを渡す習慣はないですよね。
「ここはヨーロッパだもん 渡さないの 」
「確かKotoちゃんと食事した時にはチップをテーブルに置いたもの。」
「だからフランスは楽しんだらチップを渡す習慣があるよねえ 」
「私だけ渡すのって良いかなあ・・・」
「でも私は楽しんだし渡したい」
出発前から小さな袋を用意しているので、本当に気持ちだけだけれど渡しました。
ドライバーさんはとっても驚いた様子。
「でも、とても嬉しそうで良かった 」
添乗員さんにもお渡しすると同じように驚いている様子。
ドライバーさんと同じように嬉しそうな表情だったからホッとしました
「日本人だけのツアーだとみんな渡さないのかなあ。」
「全員が日本人だとつい忘れちゃうのかもね」
「でもドライバーさんはこの仕事以前からフランス在住って言ってたよ 。」
添乗員さんも日本人だけど、若い時からフランスで暮らしているとのことでした。
「スコットランドでバスツアーに参加した時は、多国籍のツアーだったよね。」
どの方もドライバーさんに当たり前のようにチップを渡してお礼を言いました。
「みなさんはどうされていますか」
「パリ旅行に来て、ツアーを旅の最終にしました」
アパルトマンに戻って来たら帰国の準備を始めなくてはなりません。
「このお部屋で最後の夕食ね」
「今夜は思いっきりこのお部屋の暮らしを楽しまなきゃ」
帰国の日の朝は昼過ぎのフライトなのでゆっくり出来ます。
「早朝出発って大変だもの。」
最近は航空券の予約はなるべく昼以降の出発便を選ぶようにしています。
チェックアウトではホテルとかなり違うところがあります。
「ごみ出しをしていかなきゃ 」
ホテルではないと言うことは、生活ごみをアパルトマンのごみ置き場に出す作業がありますね。
「使わせて頂いたシーツ等のクリーニングはして頂けるから便利」
「そのシーツをベッドから外してまとめて置いておきましょ。」
電化製品や調理器具など、使わせて頂いたものは元の場所に戻します。
「冷蔵庫の中身も捨てて、綺麗にして置かないとね」
総合して考えると、パリでアパルトマンの滞在の日々はとても気に入りました。
「またパリに滞在の時には利用したい 」
それから、このアパルトマンの立地はとても便利でした。
「ホテルを利用する方もこの辺りのホテルはお薦めです 」
「私は周辺のことも色々覚えたから次回もここがいいなあ。」
「思い切ってアパルトマンにして本当に良かった 」
「ちょっとだけパリの暮らしを味わえたもの」
「同じ場所に滞在する旅は楽チンですね。」
「だからそんな旅をつい計画しちゃいます。」
クローゼットや引き出しに自分の荷物を片付けられるのも暮らしやすさの秘訣です。
「お部屋を一通り片付けたら、所定の場所に鍵をお返しするだけね」
「忘れ物が無いかしっかり引き出しの中もチェック 」
チェックアウトでは指定の場所に鍵をお返しして帰ります。
「担当の方にはお会いしないんです。」もちろん何か問題があれば来て頂けます。
「アパルトマンの前の通りにあるタクシー乗り場から凱旋門に行こう」
帰りもエールフランスのバスで空港に向かうことにしています。
「往復を決めていたら、空港で乗車する時に往復チケットを購入しておくと、少し安いらしいですよ 」
エールフランスのバスが来たら乗車前にまたスーツケースを預けます。
ドライバーさんに運賃を渡して空港への到着を待つだけ。
「2Eと2Fの間の停留所で降りたらいいはずよね。」
「それだけは間違える訳には行かない 」シャルルドゴール空港はとても広くて複雑です。
「ターミナルも2つあるので間違えると時間のロスが大きくなっちゃう 」
同じバスに制服姿の女性が乗車してきました。
「客室乗務員の方も乗車」
「あの服装はエールフランスの乗務員さんらしいね 。」
制服の方の一人が私の横に座りました。
「これはラッキー 」
バス前方の電光掲示板に2E・2Fの案内がでました。
隣の方に「KLM」と尋ねてみました
『どこに行くの』where?が聞こえてきたから多分そう聞いているんだよね。
「アムステルダム」
『ここで大丈夫』そう言っているかのように頷いて頂けました。
パリシャルルドゴール空港はターミナルも1と2があるし、横に細長いから移動 距離が長い
「間違えたら大変 」
「これで安心ですよね」
「『ラッキー』って内心思った理由は確かめられると思ったからです 」
続く