自分の花を

カメラ好きによる、写真で伝える自己満足の世界。

立山三山テント泊#撤退

2022年11月08日 |      北アルプス
立山三山縦走登山として10月18・19でテント泊へ出かけた。
今回は同僚のニシ君と。
扇沢駅から10時発の電気バスからケーブルカー、ロープウェイ、トローリーバスを経て室堂へ向かう。
事前の天気予報では初日が曇のち雨、翌日は回復し晴天となっていたため、
初日は室堂でテント設営だけにして立山観光とした。



黒部の巨大ダムに歓喜し、
コンクリート打ち込みに使われた当時のコンクリートバケットに
日本の建設技術に驚いた。



まるで要塞のようだ。
コンクリートバケットを運んだ土台柱。



黒部ダムの次はケーブルカーへ乗り継ぎ。



黒部平ではだんだん標高も上がってきており
辺りが雲で白く覆われ始めた。



扇沢から約2時間、室堂に到着。
お昼ということもあり室堂駅で立山蕎麦で腹ごしらえをし
外にでるとあまりの白さにびっくり・・。

まぁ、明日晴れればいいかぁ、
なんてこの時は呑気に考えていたのだった・・。



雷鳥沢キャンプ場へ向かっていく途中から
雨が降ってきていた。
そして幕営の受付する頃には雪へと変わっていた。



幕営の受付をしたのが13時半ごろ。
その頃から雪が降り始め、結局夜遅くまで降り続いた。
降り続く雪に、もう既に翌日の登山を少し諦めていたかもしれない。

深夜、テントから顔を出し見上げた空には
たくさんの星で埋め尽くされ綺麗だった。
満点の星空に天気の回復は見込めたけど、
日の出前に山の状況は薄々と感づいていた。

そう、山は雪が深く真っ白だろう・・。

翌朝、
案の定、何もかも真っ白だった。



いやぁ、想定外の降雪だった。



念のための装備で軽アイゼンを持参していたが
山頂標高を考えると、軽アイゼンでの行動は得策ではない。
ここで「撤退」の判断。



あまりの冷え込みに、カメラの動きがオカシイ。
押したボタンが凍って戻らない。
氷点下9度だって。



雷鳥沢キャンプ場で幕営していた他の登山者も
行動変更を余儀なくされていたようだ。
ゆっくり朝焼けを眺めながら、
パッキングしよう。



テントにかぶった雪が凍っている。
叩いても落ちない。(笑)
叩くと逆にシングルウオールなので、
内側の結露の氷が落ちるので寝袋や衣類に被害が・・。



すっかり陽が上がった7時。
この時間は本来、別山を越えて稜線沿いを歩いていただろう・・。



パッキングを終えて8時。キャンプ場を後にする。
初日にガスで見れなかった分、
2日目も観光だ。近くを散策していこう。






すっかり雪山だ・・。



雷鳥も冬毛だね。









残念だったけど室堂を後にする。
来年、リベンジで再訪しよう。



黒部ダムからも立山の降雪が見えていた。





立山登山。
予定では、黄金色に彩られた山の中を歩く予定だったけど
秋は冬と隣り合わせだと痛感した。
北アルプスのこの時期は、一夜で季節が一変する
変わりやすい気候を体験した良い機会だった。
皮肉にも、この2日後に黒部渓谷の紅葉が見頃だと新聞各紙が報じていた。
来年リベンジしよう。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 景信山-陣馬山登山 | TOP | 丹沢山~蛭ヶ岳登山 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries |     北アルプス