カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

日本インディー大賞について

2020-11-11 22:00:00 | スポーツその他
カレーです。

今年も早いもので残すところ50日を切り、
年末…
賞レースの季節となりました。

このブログで綴る内容の9割はプロレスのことでございますので、
特に注視しているのは、以下の3つの賞レースになります。

○東スポプロレス大賞【公表時期:12月初旬】
○日本インディー大賞【公表時期:12月末日】
○ネット・プロレス大賞【公表時期:1月初旬】

うち、東スポプロレス大賞は
野球でいうところのサイ・ヤング賞やゴールデングラブ賞、
新人賞のように記者(関係者)投票での選出となります。

一方で日本インディー大賞及びネット・プロレス大賞は
ファン(視聴者)による投票制となっておりますので、
プロレスを比較的よく観始めるようになったときから、
自分の中での整理整頓、振り返りの時間として、
毎年投票するようにしています。

私のメモは主に“ネット・プロレス大賞”用ではありますが、
そのうち“インディー”の括りで考えられるものを転用…というか、
メモを見ながら思い出して、例年、日本インディー大賞の投票としています。

そろそろおそらくは公募の季節となりますので、
ここで、日本インディー大賞をどう投票しようかを少し、
整理しておこうかと思います。



日本インディー大賞は、
プロレス・格闘技専門CH「ファイティングTV samurai」の
長寿番組「インディーのお仕事」が選定する、
いわゆるインディー団体、インディープロレスのアワード。

日本のプロレスに関する賞で数少ない賞金の伴うアワードとなっており、
近年は年末に行われる「年越しプロレス」内で
結果発表が行われています。

日本インディー大賞の表彰項目は、以下の5部門となります。

【ニューカマー賞】
【ベストユニット】
【ベスト興行】
【ベストバウト】
【MVP】



とりわけ異色なのは【ニューカマー賞】。

これは別に“新人賞”の括りに限ることなく、
視聴者が“ニューカマーだ!”と感じた選手には誰でも投票することができるという、
大変自由度の高い賞となっています。

過去には竹田誠志が2年連続(2008,2009)受賞を果たしたり、
ユニオンを主戦場に大暴れしていた菊地毅選手が受賞したり、
同じくユニオンを中心に印象的な活躍をみせた紫雷美央(現・MIOレフェリー)が
受賞したりしています。

個人的にはこの部門、今のところ今年は以下の4択で考えてます

《薄井鉄央(BASARA)》






純粋に“新人”キャリアの選手から選ぶならば、
プロレスリングBASARAの薄井鉄央。

昨年12月末の後楽園大会でデビューを果たした
BASARA生え抜き2号は、とにかく、デビュー戦からして
…なんだろう。
戦いっぷりがいい。
とても、いい。

今のところその良さを“戦いっぷり”という言葉でしか表現できない
私の語彙がちょっとアレですが、試合を見ると、
拍手を送りたくなる選手。



《勝俣瞬馬(DDT)》


日本インディー大賞には、その年デスマッチ本格参戦を果たした選手も
頻回に選ばれています。
塚本拓海選手、高橋匡哉選手など。

その意味では、昨年末の年越しプロレスで
蛍光灯デスマッチデビューを果たしたことをきっかけに、
最侠タッグトーナメントでは伊東竜二との“瞬竜(シュンロン)”として
準優勝まで一気に駆け上がった、勝俣瞬馬選手はかなり強い候補。

“ラスト文体”でデスマッチを戦う勝俣瞬馬を初めて目にし、
その戦いっぷり(曖昧語彙)にあっという間に惹き込まれました。

…個人的にはガンプロへの2度に渡る代打参戦も含めて、
いわゆる“コロナ明け”にみる機会がやたら多かったのも
印象にバイアスをかけていますが…
でも間違いなく、今年が一つの転機になったんじゃないかなあ…と想像します。

その転機を一つ形にするためにも、
この賞に値するかどうかは注目するところです。



《秋山準(DDT)》


もしかしたら今年のこの賞の大本命はこの人なんじゃないか説。

でも秋山準がいるかいないか、
その前後でDDTのヒリヒリ感(曖昧語彙)は大いに変わったように思います。

自身を中心に結成した“準烈”の面々もそうですし、
対角に立つAll Outの面々も、大きく刺激を受けているように見受けられます。

何より、秋山さんがこの“前線”にいることを、
存分に楽しんでいるように見えて。

個人的には2017-2018年の
“ベストプロモーター”だと思っていて、
プロレスラー・秋山準の歴史をあまり知らないのに、
妙に信頼している部分もありつつ。

名前を挙げておきました。



《山下りな(フリー)》


いま、“この人のデスマッチが見たい”と思わせてくれる
デスマッチファイターの一人が、山下りな選手。

元々女子プロレスラーとしても最前線で活躍していますが、
昨年、ダブプロレス等を中心にデスマッチ戦線に入り込むと、
FREEDOMS大阪大会では葛西純とシングルマッチで戦い、
その狂いっぷりは大いに称賛されました。

昨年末のBlood Xmasにも呼ばれると、
有刺鉄線クリスマスツリーを抱いてのダイブを決めるなど、
超満員の後楽園ホールを爆発させる戦いを展開。

今年に入ってFREEDOMSに継続参戦を果たすと、
8月の後楽園ホール大会ではKFCタッグ王座に挑戦。
敗れるも、パートナーを務めた藤田ミノルから、
「UNCHAINみんなの総意」としてTシャツが贈られ、
UNCHAIN入りを果たすこととなりました。





山下りな選手の試合ってデスマッチも通常のプロレスルールも
その魅力は共通しているような気がしていて。
リング上での戦いを心から楽しんでいるように見えるし、
また、なんといいますか、最後の一滴まで力を振り絞るような戦いを
常に展開して見せていただけて。

そして、どの土俵に立つことにもなんの躊躇もなくアクセルを踏み込むさまは、
まさしく、“壊れたダンプカー”。

「この選手がみたい」

と思わせるだけの魅力を放つ選手の名前をやはり、
挙げないわけにはいかないと思い、
このラインナップとなりました。



日本インディー大賞は一人一票の投票制ですので、
4人名前を挙げても投票できるのは当然一人。
1位に押し上げるように投票するのか、
それとも他に投票する人がいることを願い、
全体発表へのランクインへ押し上げるのか。

毎年判断に迷うところです。

いずれにせよおそらくはこの中から一人、
選んで、投票することになります。



【ベストユニット】

《藤田プロレス☆スクール》

なんか昨年も投票した気がしますが、
今年もまた投票したい気持ちにさせられる藤田プロレス☆スクール。













もはや講師陣は参戦団体も所属も何もかも多岐にわたりすぎています。

ユニットとしての活動実態は最近は主にYou TubeとTwitterになるかとは思いますが、
係る講師たち、生徒たちのプロレスに向ける熱量は凄まじく、
常に何をしでかすか目が離せません。














この一連の連帯がコロナ禍の、
特に各地域、各地方のプロレスを支えた…
と言っても過言ではないと個人的には思っているので、
その意味ではやはり、根強い活動を支持したいところです。



《アストロノーツ》




《Speed of Sounds》




このベストユニットを“最優秀タッグチーム”と解釈するならば、
S.O.Sは欠かせない存在のように思います。

久しくベルトのかかるような最前線でこの二人のタッグを見る機会から
離れていたように感じますが、
BASARAでアイアンフィストタッグ選手権を手にしてからは、
“本気のS.O.Sが見れる”というのが、BASARAの一つの魅力となっていたのは
間違いのないところだと思います。

プロレス界様々に魅力的なタッグ、ユニットございますが、
“インディー”という括りで考えた場合には個人的にはこのいずれかになりそう。

あと、ここまで見ていただいてお分かりかもしれませんが、
今年はおそらく投票内容の“BASARA率”がとても高い。



【ベスト興行】
《9.21 品川 まっする3〜公開通し稽古〜》


2020年1月から、
現在のDDTのメンバーを中心としたマッスルとして装いを新たに開催されることとなった、
まっする(読み方:ひらがなまっする)。

旗揚げとなった「まっする1」で
このひらがなまっするが、“マッスル”であるとともに、
新しい試みであることを明快に示し、
大いなる感動の空間を作り出すと、
「まっする2」では“2.9次元ミュージカル”という
斬新な世界観を発明、提示。

そして迎えた、「まっする3〜公開通し稽古〜」は、
当初はその後に行われる11.9「まっする3」と同じ内容を舞台稽古として行う、
という予定だったそうですが…

あまりの完成度、あまりの素晴らしい戦い、
あまりの感動のために、
“同じものは作れない”と、全く違うことをやらざるを得なくなるほどの、
傑出した大会となりました。

何が、
どのように素晴らしかったか、
を説明するには、もはや文字数が足りない。

今年開催となった4大会いずれも素晴らしかったひらがなまっするですが、
とりわけ、この公開通し稽古こそを、
ベスト興行の候補として名前をまず上げたいところです。



《2.18 BASARA 新木場》


後 述 。

現時点では絞りに絞って、この2択。



【ベストバウト】
ほぼ、決めてる。
けれどまあ、なんといいますか、
紹介はさせて欲しい。

《2.18 BASARA 新木場 高梨将弘vs藤田ミノル》

“Once in a lifetime”


…人生で一度きり。

これは、挑戦者であった藤田ミノル選手がこの試合に際して、
当時担当していた週プロmobileのコラム中で用いていた言葉。

結果的にいえば…
この初対決という“一度きり”の瞬間を迎えたことで、
二人の関係性は到底、“一度きり”ではいられなくなりました。

“パワーもない。技もない。俺とお前は、同じだ。”

とは、直前に行われた我闘雲舞市ヶ谷大会で、
さくらえみ代表に焚き付けられた藤田ミノルが、
高梨将弘に対して叫んだ言葉。

“同じ”二人のシングル初対戦がどのようなものになるのか。
この二人の対戦だから、と最大限の期待を向けていましたが…

…結果、その期待、悠に越えられました。



《2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア 翔太vs本田アユム》



私個人の趣味による部分も多分にありますが、
翔太選手のここ2年くらいのシングルマッチに外れなし…
というかプロレスの試合を“外れ”と思うことがそもそもないので、言い換えよう。
翔太選手のシングルマッチは、いつ見ても面白い。素晴らしい。

そしてそんな素晴らしいシングルマッチを続けている中での、
おそらくはこれが、ベストバウト。

藤田プロレス☆スクール興行シリーズの中でも、
個人的にはこれが、ベストバウト。



《9.22 BASARA 後楽園 阿部史典vs中津良太》











この試合を、なんと呼ぼうね。

“読み合い”と言うには不合理が過ぎ、
“殴り合い”と言うにはそんなに素直なものではなく。
まだ、“戯れ合い”という方がシックリくるけれど、
こんなボコボコに殴る戯れ方なんて、ない。

自身のプロレスを“スカート捲り”と形容する阿部史典なので、
敢えて誤解を恐れずにいえば“巫山戯合い”にも近いだろうか。
でも、それでいてこの緊張感と熱は、
この二人にしか作れないんじゃないかと思わされました。

めちゃくちゃ面白かった。



【MVP】

と、いうわけで結果的にとてもBASARA率の高いラインナップとなった
このインディー大賞のあらゆる候補たち。

特にバイアスをかけたわけじゃないんですが、
厳選したら、こうなりました。

伴いまして、
MVPの候補は、この4人。










なんていうかこの4人、
“自粛期間”明けてからの凝縮感が凄かったんですよね…



言葉を尽くしてその素晴らしさを説きたい気持ちと、
その存在をただただ尊く思い、言葉にならない気持ちと。

この時期になると、様々な感情を錯綜させながら、
楽しかった出来事に思い巡らす時間が増えます。

…“楽しかった”。

そう、当たり前に振り返れることが、
どれだけ尊いことか。

こうして進み続けてきた時間の有難みを一つ一つ噛み締めながら。

思い出す楽しみを、味わいたいと思います。




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