カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

観戦メモ2020:4月

2020-05-02 12:55:00 | スポーツその他
4月終了。
1興行。

情勢としてもう本当にどうだろうという状況で、
心苦しくもこっそり沖縄に渡り、
おそらく観客を会場に入れての有料興行は
以降しばらくほぼほぼ行われないのでは…
という雰囲気漂った、琉球ドラゴンプロレス南風原大会。

ご迷惑になるのではという葛藤はありましたが、
本当に、この興行に行って心救われる部分も多く、見に行ってよかった。

エンターテイメント分野は“必要不可欠”からなんとなく距離を置かれてる気がしますが…
やっぱり、“好きなもの”や“楽しいこと”って、生きるために必要不可欠だし、
優先順位は圧倒的に高い…と、個人的には思ってます。

目に見えない不安に苛まれ生きるのではなく、
どこかに希望を、救いを求めながら生きていたい。



《最優秀試合候補》
1.3 DDT 後楽園 田中将斗vsクリス・ブルックス
1.4 東京女子 後楽園 中島翔子vsハイパーミサヲ
1.4 崖のふち女子 板橋 松本都vsクリス・ブルックス
1.13 DDT 住之江 竹下幸之介&勝俣瞬馬&飯野雄貴vsアントーニオ本多&平田一喜&くいしんぼう仮面
1.13 ガン仁田 住之江 渡瀬瑞基&ミス・モンゴルvsアルティメット・スパイダーJr&青木いつ希
1.22 BASARA 新宿 FUMA&久保佑允vsバナナ千賀&ツトム・オースギ
1.25 我闘雲舞 市ヶ谷 アントーニオ本多vs駿河メイ
1.26 九州プロレス 北九州 入江茂弘vs野崎広大
2.2 ガンプロ 王子 翔太vs旭志織
2.9 我闘雲舞 王子 SAKI&水森由菜&紺乃美鶴vs高梨将弘&新納刃&趙雲子龍
2.10 FREEDOMS 後楽園 杉浦透vs宮本裕向
2.11 東京女子 北沢 辰巳リカ&渡辺未詩&鈴芽vs伊藤麻希&らく&原宿ぽむ
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア 翔太vs本田アユム
2.16 東京女子 蕨 天満のどか&のどかおねえさんvsのどかおねえさん&のどかおねえさん
2.17 JSTAGE 新木場 ディック東郷vs藤田峰雄
2.17 JSTAGE 新木場 近野剣心&吉田綾斗&中津良太vs野村卓矢&阿部史典&佐山駿介
2.18 BASARA 新木場 阿部史典vs下村大樹
2.18 BASARA 新木場 バナナ千賀&ツトム・オースギvs木高イサミ&関根龍一
2.18 BASARA 新木場 高梨将弘vs藤田ミノル
3.7 仙女 奈良 DASH・チサコvsKAORU
3.7 仙女 奈良 橋本千紘&優宇vs里村明衣子&駿河メイ
3.8 仙女 新宿 橋本千紘vs朱里
3.20 我闘雲舞 板橋 クリス・ブルックスvsバリヤン・アッキ
3.20 我闘雲舞 板橋 高梨将弘&藤田ミノルvsTAMURA&趙雲子龍
3.21 東京女子 板橋 坂崎ユカ&瑞希&乃蒼ヒカリvs中島翔子&愛野ユキ&舞海魅星
3.21 ガンプロ 板橋 今成夢人&バリヤン・アッキvsマイク・ベイリー&冨永真一郎
3.21 ガンプロ 板橋 春見沢萌彦&勝崎周之助&桜井鷲vs坂口征夫&樋口和貞&赤井沙希
3.21 ガンプロ 板橋 石井慧介vs岩崎孝樹
3.29 スク闘2020 スポルティーバ ロッキー川村vsジ・インテリジェンス・センセーショナル・グランド・パッションマスク4号
4.5 琉ドラ 南風原 藤田ミノルvs初代ポークたま子


…この試合、なんかどこまでも前提条件の説明が必要ですね…

まあせっかく1試合だけですので、
思うところを徒然に記してみます。

残念ながら昨今の情勢ゆえ延期となってしまいましたが、
4.19に開催される予定だった琉球ドラゴンプロレスリング七周年記念興行を持って、
プロレスラー人生にピリオドを打つことが決まっていた、
“初代”ポークたま子選手。


[4.5:初代。いわゆる寿引退で、お相手は(元)スーパーマンタロウ]



その引退直前の対戦相手、しかもシングルマッチの相手として組まれたのが、
“新・ポークたま子”藤田ミノル。

“場末のミスタープロレス”、“掃き溜めのブラックジャック”、
“裏切りの流浪狼”、“藤田プロレス☆スクール教頭(おしえがしら)”etcetc
肩書きをたくさん持つ藤田ミノルが何故、
引退直前のまだキャリアの若い女子プロレスラーの相手を務め、
というかそもそのリングネームまで奪い取ることになったのか…

それは昨年、ポークたま子の自主興行として行われた
『BEST OF SUPER PORK』まで遡る必要があります。


[12.22:このベルト結構気に入っていたと思われる。が、一度紛失した。]

ポークたま子自主興行『BEST OF SUPER PORK』ですが、
これはベストなポークを決めるために行われた、
血で血を洗う激闘の記録(誇張)。

琉球ドラゴンプロレスかどこかでまだお買い求めいただけると思いますが、
昨年、映像でみたプロレスの興行で最も衝撃を受けた大会だったので、
皆様是非この機会にご覧いただけるといいと思います。

元々この大会に出場予定だったのかどうか定かではありませんが、
「久々に沖縄で試合したい」的な欲求を拗らせた藤田ミノル選手が、
自主興行を宣伝するポークたま子選手にSNS上でいつもの猛烈な勢いで付き纏い、
さらにはLINE友達であるポークたま子・父と飲みに行ったりしながら
出場に漕ぎ着けるや、たま子・父から得た情報を活かしながら、
なんだかんだこの興行で3試合(?)と、
主役を差し置いて一番リングにいる選手となりました。

繰り返し申し上げますが、
凄く(狂ってて)面白いので、是非。

…で、その興行において“ベストなポーク”であることを証明し、
WPCベルトを手にした藤田ミノルは、この日を以て2代目…ではなく、
“新・ポークたま子”を自称することになり、
ポークたま子は“初代”ポークたま子の座に追いやられることとなりました。

そんな因縁深い(?)両者にとって、初代の引退の前に、
シングルマッチで戦うことはもはや必然と言っても過言ではなく。
初代は“ポークたま子”の名を自身の元へ取り戻すため、
新・ポークたま子にとっては、その名を完全に自身のものとするため。
再びこの南の地で、血で血を洗う(?)決戦が行われることとなったわけです。

………さて。

上記『BEST OF SUPER PORK』があまりにも衝撃だった私、
初代・ポークたま子選手の引退まで時間はあまりありませんでしたが、
それまでに是非、もう一度試合がみたい、
と思い、2月半ばに沖縄行きを決意。

巡り巡って緊急事態宣言発令が迫り、社会的には移動が憚られる中…
それでもなお、沖縄は南風原の地で、待望の決戦を見届けることとなりました。

…肝心のその試合ですが、いや、凄かった。





“新・ポークたま子”藤田ミノルはどこから持ってきたわからないトライデントを持参、
そこに鮮やかなピンクのペラッペラのベルトをひっかけ会場を練り歩く様は、
みたことない人にもひと目で伝わる怪しい雰囲気を醸し出していました。

対するポーク…初代・ポークたま子は…
…う、浮いてない…?






場末のミスタープロレスをして2度見、3度見させるほどの
異様な存在感を放って入場となった初代・ポークたま子。

「おい初代ちょっと浮いてねぇか!?」
「(試合を始めようとしたレフェリーに)え!?やるの!?チェックした!?」
「(やっぱり試合を始めようとしたレフェリーに)やるの!?」

と、いつもは言葉で対戦相手を惑わす藤田ミノルが
思わず正しい反応をしてしまうほどに際立った初代の佇まい。
その後試合が始まると、浮遊感のあるステップワークに、
捉えどころのない手四つでさらに相手を困惑させます。









ダメージがワンテンポ遅れてくる独特の攻撃でさらに藤田ミノルのペースを乱し、
試合の主導権を大いに握った初代ですが、
しかし、異様な雰囲気を手に入れる代償か、
その体格差が仇となり、藤田ミノルがまるで普段使うことのないパワー殺法や
危険技に晒され、一気に主導権を奪い返されることとなりました。




[空間を振り払う新・ポークたま子]










[空間を振り払う新・ポークたま子]

場外で初代をイスに叩きつけまくり、ラフ殺法を一方的に展開する藤田ミノル。
しかしその間に初代は…初代は…
…初代は、どっちだ…?











というわけで途中から入れ替わりに入った初代(?)と新による
ポークたま子闘争は、多分5分くらいですが熱戦を展開。
…ですが両者、あまりにも捉えどころがない試合展開ぶりに、
もはや試合の方向性が完全に読めません。
ただなすがままに、リング上の出来事に驚き、笑い続けることになりました。













カウントに不服の初代・ポークたま子は、
新を亡き者にしようとフェイバリット凶器であるノコギリを投入。
春の南風原に血の雨が降ることになるかと思いましたが、
凶器の扱いに一日の長のある新がこれを阻止すると、
延々と場外での乱闘が展開され続けます。









カウントを聞いてリングに戻ろうという新・ポークたま子を、
怒りからかそのまま制して凶行を続ける初代・ポークたま子。
結果、レフェリーがカウント20を数え、カウントアウトで決着となりました。

ああ、ドロー決着か…

と、思いきや。



!?









誰かがリングを去る決意をするごとに、
“惜しい”と思う気持ちが沸き起こります。
ポークたま子選手については、この試合をみて明らかに、
“惜しい”と思う気持ちが強くなりました。

ただ、琉ドラでファンの方にお話を聞くと、
「そもそも琉ドラでデビューしたのが奇跡みたいなもの」という、
凄まじい経緯で沖縄の地に根を下ろすことになった初代。
だから“惜しい”という思いの一方に、
この団体の一員でいたことへの感謝がより大きい…
なんとなく、そんな空気感を感じとりました。

それでもやっぱり“惜しい”の気持ちはあって、
なんならポークたま子選手の夫たる、
スーパーマンタロウ選手についてだって、
個人的には(マンタロウを見たことはないのだけど)諦めはついてない。

七周年大会を以ての引退を予定していたポークたま子選手、
しかし大会延期の影響で、引退そのものも延期となっている状況です。

…こう考えるのは失礼かもしれませんが、

結果、ポークたま子選手の試合を見る機会が増える可能性がある。
いつになるかはわかりませんが、引退までになんとかもう一試合。
是非、試合を見ておきたいな…
という感想を強く持ってます。





なお、当日の試合については、
琉球ドラゴンプロレスYouTubeチャンネルで公開されています。
リング上の音声が小さくて少し聞き取りづらいですが、
それでも十二分に面白いので、沖縄の地で花咲くクレイジーを、是非。

琉ドラONLINE #0





《最優秀興行候補》
1.4 崖のふち女子 板橋
1.27 まっする1 新木場
2.15 藤田プロレス☆スクール 2AWスクエア
2.18 BASARA 新木場宴
3.26 まっする2 新木場
(3.28 チョコプロ 市ヶ谷)
3.29 スク闘2020 スポルティーバ





最優秀新人候補》
薄井鉄央(BASARA)





《最優秀タッグ候補》
新井健一郎&藤田ミノル(九州プロレス)
Speed of Sounds(フリー)
PURPLE HAZE(全日本プロレス)





《最優秀団体候補》
崖のふち女子プロレス
マッスル
チョコプロ

“観に行った試合”を上記に挙げることにしているのであれですが、
ここまでのチョコプロの個人的ベストバウトは、水森由菜vs紺乃美鶴。





《ベストモーメント》
1.19 オレンジタウン 翔太「1.5 東京ドーム、オカダ・カズチカvs内藤哲也戦でオカダ・カズチカがインプラントを繰り出したときの海野レフェリー」
3.20 YMZ 板橋 Chair King





《MVP候補》

〜独断と偏見で選ぶ月間MVP〜
1月 ディック東郷
2月 水森由菜
3月 バリヤン・アッキ、さくらえみ
4月 ポークたま子



今月見た1興行のインパクトがあまりにも強すぎた。
無事の引退をご祈念申し上げます。

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