三洋電機、日本選手権連覇

前半はサントリーが優勢ながら双方決め手は与えない、トップリーグプレーオフ準決勝のリピートを観るような展開。ただ、スコアはニコラスがＰＧを正確に決めて、９－３とサントリーがリード。
後半に入ってもサントリーが攻めたてたが、三洋の分厚い防御を破れず、ＰＧ失敗もあって、流れは三洋に。ここで、千両役者とも言うべきトニー・ブラウンが登場すると、一気に３連続トライでたたみかけ、勝利をつかんだ。
三洋の２本目のトライはインゴール・ノックオンに見えたが……　このトライでほぼ勝負が決まっただけに大きな判定だった。
あれだけ決勝戦で苦しんだ三洋電機だったが、一度勝利を経験した今回は余裕さえ感じさせる闘いぶりだった。悲願の初栄冠だった昨年と違いお祭り騒ぎはなく、三洋関係者は「普通に」優勝を喜んでいた。