明日の風

明日は明日の風が吹く。気楽にいきましょう!

国会議員のボーナス

2009-11-27 11:39:00 | 時評
国会議員の冬のボーナスが新人議員でも200万円近く(引き続き当選者は300万円強)であることについて、例によって批判的な意見が出ているようです。たった3ヶ月の新人のボーナスがパートタイマーや派遣労働者の年収相当なのかと。
憲法49条は、国会議員に「相当額の歳費」を保障しています。「歳費」とは給料のことですが、「相当額」とはどういう意味でしょう? 「相当額」とは安くてはいけないと解釈されています。そりゃそうです、国民の信託を受けて国政を担う国会議員の給料が、選挙の洗礼を経ていない官僚(トップは事務次官)より安くてはおかしいでしょう。
国会議員は3ヶ月の新人だろうが25歳の元フリーターだろうが、私たちは政治のプロとして選んだはずです。いい加減に選んだ人にボランティア感覚でやってもらうのではなく、よく考えて選挙して国会議員になった方にはしっかり仕事をしてもらう、その代わりに彼ら(彼女ら)の生活の心配がないよう待遇はきちんとする、というのが憲法の国会議員像であり、あるべき姿ではないでしょうか。
国会議員の高待遇ばかり強調されるように見えますが、国会議員には雇用保険もなく、どれだけ頑張っていても選挙で落ちれば「ただの人」。そのうえに、国会議員の待遇を一般人並にせよとなれば、誰が国会議員になって国政を担おうとするでしょう。それは、結局、政治の貧困になって私たち自身に跳ね返ってくるのではないでしょうか。
そんなことより、私は選挙での低投票率のほうがずっと憂慮すべき問題と思います。あれだけ盛り上がった先の総選挙でも70%には届きませんでした。先ほど申し上げた「よく考えて選挙して」とは言えないでしょう。
私は静岡市の小嶋市長とめったに意見が一致しませんが(笑)、ある会合で同席したとき、特に地方選挙での低投票率に危機感を抱く市長は、行政は投票率アップにあらゆる手を打たなければならないと仰ってました。(強制はいけませんが)全く同感です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大学ラグビー-早慶戦 | トップ | 雪が…… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時評」カテゴリの最新記事