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明日の風

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憲法栄えて国滅ぶ!?

2015-06-12 15:18:41 | 時評
さすがに学者全員が違憲の見解の衝撃は大きかったようですね。それまでは、正直どうなんだろうと様子をうかがっていた人たちも、慎重に考えたほうが良いんじゃないと潮目が変わってきたように感じます。
さて某全国紙方面から聞こえてくる議論が、違憲だの憲法を守らなきゃダメだの言っているうちに、外敵の攻撃を受けたらどうするんだ!式の主張です。もちろん安倍さんや政府は、審議中の安保法制は合憲だという前提ですから、こんなバカバカしい議論に付き合う必要はないかもしれませんが、一言だけ。
この手の議論は、国民の災厄がもっぱら外から来ると想定しているところに決定的な誤りがあります。わが国の歴史で、外敵の侵略を受けたり受けそうになったのは、太平洋戦争時の米軍の空襲や沖縄戦と鎌倉時代の元寇くらいではありませんか? しかも前者はこちらが先に攻撃したことの結果反撃されたのです。
数から言えば、わが国は攻撃されたよりも攻撃したほうが圧倒的に多い。さらに太平洋戦争においては、他国民に塗炭の苦しみを味わわせただけでなく、自国民にも多大の犠牲を強いた負の歴史があります。
立憲主義は、外敵も無視できないが、国民の災厄の多くは権力者が暴走することからもたらされると考えるのです。一例を挙げれば、太平洋戦争に突っ込んでいく過程での、極端な人権抑圧、思想統制、選挙干渉…… そして、わが国の歴史に鑑みると、武力の行使には特に慎重であるべきだと。このことに思い至れば「憲法滅べば国滅ぶ」が自然な結論と考えます。今の憲法で国民が守れないと仰るなら憲法改正を提起すべきです。
たしかに、安倍さんと中国や北朝鮮の指導者はどっちがマシかと問われれば、私だって安倍さんのほうがマシとは思います。だからといって、内閣総理大臣という大きな権力を持っている人は憲法をきちんと守ってもらわなきゃ困る。当たり前のことでしょう。
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