22歳の時、私が行った中国旅行で「シルク(絹)工場」に連れて行かれた。行って驚いたのはその臭い。蚕の繭から絹を取り出す過程で、仕方が無いようだけれど、
「こんなひどい臭いの中で一日中働かないといけないなんて・・。」
とそのひどい労働条件に少し落ち込み、ガイドさんから
「ここでできたシルクのほとんどは日本へ輸出されます。」
と聞いて、更に落ち込んだ。その労働条件を生み出しているのは私の国だったか・・。
今あれから10年以上の時が経って、偶然にもそのシルクに関わる仕事をしている。そのシルクの値段が今ものすごい勢いで上がっているのだ。
今世界の殆どのシルクは中国で生産されている。その中国でシルクの在庫が無くなりつつあり、糸商が値段を上げてきているのだ。その在庫が無くなった真の原因とは・・?
農民のひどい生活状況にあるらしい。中国におけるシルクの値段があまりにも安すぎて、蚕を育てていた農民が、必要な桑の木をが引っこ抜いて、他のもっと儲かる果物や畑に変えてしまったという。一度抜いてしまった桑の木は、また植えても3年はかかる。
中国に行く度思うのは、「食事代が安い」という事。いつも
「こんなに食べて?」
と大感激し、その物価の安さに驚くけれど、その一方工場のマネージャーが買ったマンションは、私らがこんなにも物価の高いドイツで買ったものより高いときてる。そのギャップは何?
きっと農民がキツイ生活をしているのだと思う。
働いても働いても、安いお金しか入ってこず、都市の人からは「農民」とあからさまに蔑視される。
シルクの値段が上がってしまったことは、正直それを商売としている人間にとっては痛い事だけれど、これでやっと安すぎた中国でのシルクの値段が公平な値段になり、農民に働く意欲も戻ってくるのではないかと思う。
知らないだけで、まだまだ世界にはいろんな事情がある。他にどんなにたくさんのことを私は知らないんだろう・・。
「こんなひどい臭いの中で一日中働かないといけないなんて・・。」
とそのひどい労働条件に少し落ち込み、ガイドさんから
「ここでできたシルクのほとんどは日本へ輸出されます。」
と聞いて、更に落ち込んだ。その労働条件を生み出しているのは私の国だったか・・。
今あれから10年以上の時が経って、偶然にもそのシルクに関わる仕事をしている。そのシルクの値段が今ものすごい勢いで上がっているのだ。
今世界の殆どのシルクは中国で生産されている。その中国でシルクの在庫が無くなりつつあり、糸商が値段を上げてきているのだ。その在庫が無くなった真の原因とは・・?
農民のひどい生活状況にあるらしい。中国におけるシルクの値段があまりにも安すぎて、蚕を育てていた農民が、必要な桑の木をが引っこ抜いて、他のもっと儲かる果物や畑に変えてしまったという。一度抜いてしまった桑の木は、また植えても3年はかかる。
中国に行く度思うのは、「食事代が安い」という事。いつも
「こんなに食べて?」
と大感激し、その物価の安さに驚くけれど、その一方工場のマネージャーが買ったマンションは、私らがこんなにも物価の高いドイツで買ったものより高いときてる。そのギャップは何?
きっと農民がキツイ生活をしているのだと思う。
働いても働いても、安いお金しか入ってこず、都市の人からは「農民」とあからさまに蔑視される。
シルクの値段が上がってしまったことは、正直それを商売としている人間にとっては痛い事だけれど、これでやっと安すぎた中国でのシルクの値段が公平な値段になり、農民に働く意欲も戻ってくるのではないかと思う。
知らないだけで、まだまだ世界にはいろんな事情がある。他にどんなにたくさんのことを私は知らないんだろう・・。