ドイツで三十路すぎはつぶやく

ドイツ暮らしでつい漏れてしまう日本語での独り言を、つれづれと書き留めることにしました。

わが身の平和をつれづれ・・

2005-07-29 | ふとひとりごと
今更ではあるけれど、怖い事件が多い事。ロンドンのテロに、エジプトのテロ。自然災害ももちろん。イラクの日本人人質殺害事件では、生まれて初めて海外旅行を「怖い」と思ったし、大津波では、一年前に行ったホテルが全壊と言うニュースを聞いて、「時期が違ったら・・。」と夜眠れなくなった。最近は飛行機に乗っても以前はへっちゃらだった「離陸」がなんとなくいやで無理矢理「離陸前に寝てしまう」作戦を取っている。以前にも増して「怖いもの」が増えたのは、やっぱり大人になったからなのだろうか。

 数年前までの9年8ヶ月間、旅行会社に勤めてました。「天職」って思ってましたよ。大好きな旅行を仕事にできるんですからね。行きたい所があって、それを調べていてもなんだか「仕事」してる感があるし、「ここ行きたいよ~。」なんて思ってる所にお客さんが行こうものなら「帰って来たらまた寄って下さいね。にこっ」なんて根掘り葉掘りきいたものでした。

 しかしこの「世界の安全事情」に最も左右される業界でもありまして、「テロ」です、「戦争」ですってなると我々の死活問題にまで発展しますから、私らは「旅行業界は水商売」って呼んでました。なんたって、形に無いものを売る訳ですからね。タンスやテーブルの様な形あるものなら、見て分かるけど、旅行は行ってみないと分からない。「楽しさ」は天気にだって左右されちゃいます。そこに来て「事件」が起ころうものなら「キャンセルに次ぐキャンセル」で、分かっちゃいるけど、ショックなのであります。

 ま、思うところあり、「希望退職制度」にのって会社を去りましたが、やはり何か事件が起こると、多くの同僚も残ってる事であり「会社大きな影響受けなければいいけど・・。」と心配になります。

 今はまったく違う業界で働いており、そういった世界事情にはさほど左右されないけれど、国会発信「クールビス」に影響受けそうになりました。どこの業界も、安泰って事は無い訳です。


傘をささないドイツ人

2005-07-28 | Dialy
 今日は久しぶりに朝から太陽を見ました。最近はどんよりした雲と雨の毎日。昨晩かなり降ってたから、それで降りおさめかな?空気はちょっと湿気がある感じ。

 それはそうと、これはどうもドイツ人だけではないようですけれど、外人さんって、ちょっとの雨では傘ささないですよね。みんなさすより、濡れる方を選ぶ。外を見て「あら?雨降ってるかと思ったけど、みんな傘さしてないから降ってないのね・・。」なんて思ってはいけません。あてになりませんから。

 日本にいた頃、私は傘が大好きだった。雨は好きではなかったけれど、傘を選ぶのが好きだった。柄付きで黒、青、茶、ピンク、水色と「何人家族ですか?」ってくらいの傘を一人でかかえて、「今日はピンク!」なんて服とコーディネートしたものだった。

 こっちに来て、傘売り場におしゃれな傘があまり無いのに驚いたけど、それもそのはず、みんなあまりささないからね。激しくなってくると、みんな手に手にもちだすのが、黒、緑等の無地の傘。「傘=オシャレのひとつ」ってゆー意識はどうも無いもしくは薄い様子。

 傘でふと思い出すひとつのエピソード。
かつて私を快く思っていない年上の女性がいた。雨の日、私のお気に入りの黒にバラの絵が描いてある傘を手に持っていたら
「なんでそんなセンスの悪い傘買うわけ?」
ときたもんだ。もちろん
「やだ~ほめられちゃった~!ありがとうございます~。」
なんて言うわけもなく、どこまでも私の事嫌いなんだなぁと思っただけだった。その後、彼女が私に持っていた誤解が全て晴れた後に、今度は極端にも彼女は私の事が大好きな女性に変わった。そんな雨の日、また例の黒い傘を手にもって現れた私に彼女は、
「あら、その傘いいじゃない。」
とのたまった。きっと彼女はかつて自分が言った台詞を忘れてしまってるのだろうけど、「ああ。人間の感情って物の良し悪しまで見えなくしてしまうんだなぁ・・。」と深く感じた。特に女性は感情的な動物だから、冷静な、感情に飲まれない人間になりたいなぁ・・と願った27歳の夏・・若かった・・あら?

 そうそう、傘の話。でもね、ドイツ人は傘をささないといけないと思うの。というのは、社会で酸性雨を習った時、酸性雨と一緒に「ドイツの黒い森」って習いませんでした?私は覚えてます。ドイツの黒い森が、酸性雨で葉が枯れてきちゃって、被害を受けている・・と。もちろん被害はその地域だけでは無いけれど、確かにドイツにも酸性雨問題がしっかりあるのだ。そしてその被害は、森だけではなく、人間にも影響を及ぼしている。だってほら、頭のてっぺんに、森が無い人が多いでしょう?ドイツには。隣りのトーマスを見ても・・
「きゃぁぁぁ~~!!」
こ・・ここにも酸性雨の影響で、まばらなものしか頭に生えていない人が・・。

 男性ホルモンだなんだって言ってるけど、ドイツ人に○ゲが多いのは酸性雨のせいです。(あ、断言しちゃった・・。)


寒いぞドイツ!

2005-07-27 | Dialy
 さ・・寒いです。ここのところ毎日。これでも真夏!なのですが、私は今日は長袖シャツにヤッケの様なものまで着ています。これでやっと心地いい体温がキープできるくらいなのに、同じオフィスにはノースリーブのドイツ人女性が・・。彼女の皮膚感覚が欲しい・・。私の寒がり度ときたら、「ジャングルガール」という別名までいただいておるくらいです。

 コレは寒いからでは無くて、どうも私はアレルギーを持っているようです。そう言えばこの間は、ある抗生物質を飲んだらいきなり全身「ジンマシン」が出ました。あれは生まれて始めての経験でした・・。おもしろかったなぁ・・。どんどん体中の皮膚がムクムクと膨れてきて、全身蚊に刺され状態。痒さといい、形といい・・。ま、翌日は何事も無かったかの様な皮膚に戻ってましたが。

 ・・そうそう。コレとは「くしゃみ」です。もう毎朝オフィスに来てしばらくすると、くしゃみが止まらない。子供の頃、「くしゃみは最高でも連続3回までしか出にないもの」だと思っていた。無知だったなぁ・・あの頃は。今は連続5回、6回当たりまえ。時には「一体いつ止まるの~?」と自分でも不安になるくらい、カウント不可能な時もある。毎日の事なので、もはや誰も心配なぞしてくれない。「床拭けよ。」とイヤなジョークを言われるくらいだ。それはとき~どき夜も起こる。そしてくしゃみの後は、決まって洪水の様な鼻水だ。

 あれは一体なんなんでしょう。どうしてあんな狭い空間から、あれだけの鼻水が出てくるのか不思議でしょうがない。そしてその量。時々捨てるのがもったいなくなる時すらある。「これを何かのエネルギーの源に・・。」と真剣に考える。今までにティッシュに包まれたものを溜めておけば、それはきっと何かになると思うのだ。きっと・・。がニュートンの様なひらめきもなく、それは確かにもかかわらず、相変わらずゴミ箱へと捨てられてしまう。

 いつからかなぁ・・。いつからこんな体質になったのか。今真面目に通っているジムで、体質改善できるだろうか・・。毎日のくしゃみ・・。最初の頃は「くしゃみ一回何カロリー!」と言って喜んでくしゃみをしていた。こよりを入れてくしゃみを出すのも中学以来の得意技だ。でも最近は出したくも無いのに出てきて、時には涙まで一緒に出るくらい止まらない。ありがたいのは、ここは外国。よって人前で「ブビ~!」と鼻をかんでも恥ずかしくない事。しかし日本人の私は時々無意識のうちに「鼻をすする」という、日本では当たり前、でも海外ではゲップくらいタブーな事をしてしまい、「鼻をかめ!」と注意を受ける。やれやれ。

 ドイツでも「花粉症」の時期というものはある。でも私はセーフ(今年は)だった。でもある意味毎日アウトだ。


 

ドイツのスポーツクラブ ~内部編~

2005-07-26 | ドイツのスポーツクラブ
 さて、ほぼ毎日張り切ってスポーツクラブに通っております。しばらく「歩く」以外の運動から遠ざかっていた私でありますが、小、中、大学とバレーボール部でキャプテンを務め、高校時代は何故かソフトボール部で4番ショートを守っていた元々「血統書付き体育会系女」でありますから、やっと古巣に戻った感もあり、日々運動に従事しております。

 さてドイツのスポーツクラブ、日本と何か違いがあるのかな?って思いませんか?もちろん機械やらは大抵世界共通で、新しいか古いかの差ですよね。でも内部はちょっと違うみたいです。更衣室とかそっち。教えちゃいます。

 まず日本と一番違うところは「皆どーどー」としているところです。日本人のように、着替える時コソコソする人はいません。ちなみに銭湯に行ったら体見られるのがいやだから、タオルで隠して・・なんて人はドイツのスポーツクラブでシャワーを浴びる事はできません。皆ロッカールームで堂々と裸になってからシャワールームへ行きます。シャワールームには、隣との仕切りなんてものはありません。ただの空間にシャワーヘッドが3つボンボンボンと付いているだけの、シースルー。隠しようありません。戻ってきても全裸にマッサージクリームを塗りながら、正面きって井戸端会議に参加です。

 あ~ちなみにサウナは混浴です。噂には聞いてましたが、これを見学の際見た時はショックでした・・。水着は使用不可です。タオルを巻くのはOKの様ですが、きっと巻くくらいなら皆入らない事でしょう。外人さんとの意識の違いを感じるのはこーゆーところです。

 私は女同士なら全くかまいません。銭湯だってドードーとタオル肩掛けに入っていけるタイプです。でも混浴となると別・・。見るほうは全く気にしなかったりします。以前栃木の混浴温泉プール(水着着用可)で、若い男性がモロ見せで打たせ湯に打たれており、若い女の子が「キャッ!前通れない!」と迂回したところを、かまわず通り、男性と目があっても私からはそらさなかった位です。でも・・お見せする方は・・。自信がありません。そんな高尚なもの持ち合わせておりません。

 地元の人だけが行くようなクラブです。きっとサウナ内は、日本語だったら、
男「おや、佐藤さんの奥さん。」
女「あら~山田さん。お元気そうで。」
男「やだな、奥さん。どこ見て言ってるんですか~。」
二人「はっはっは~!」
なんて会話がきっと繰り広げられているはず。想像しただけで私はムり、踏み込む勇気なし。例え他人だとしても、クラブで顔を合わせていたら顔見知りにはなるはず。そんな人の前でポロリ・・なんて無理無理。私には無理。という事で、未だサウナは使用した事がありません。 

 日本人は、自意識過剰なんでしょうかね?そこら辺の意識は欧米人は薄くて、アジア人は濃いってだけですよね。もし私がタオル無しでサウナに入れる日が来たとしたら、その時は、外国に暮らし、外人と同化出来たと言える記念すべき瞬間かもしれません。もしくは、もう人に見られることなんてどうでもよくなってしまった「真のおばさん」になってしまった瞬間でしょうか。


ある曇りの土曜日

2005-07-25 | Dialy
 土曜日のつれづれ話。

 修理を依頼してあった連れのバッグを引き取りに、私の住む街の中心街へ行って来た。以前あずけた際「2週間で出来上がるわ。」と言われ、3週間後に行ってみたら、「あらまだよ。また来てちょうだい。」ま、ここは日本ではありませんから、ドイツにはドイツの時間が流れるのです。さて、預けた日からすでに2ヶ月経過。今度は隅に置いてあった。

 そもそもこのバック、連れが仕事中、あまりの取引先のバカさ加減に腹を立て、壊してしまったのだ。「あ~あ~出張もあるのに、どうすんのよ!」と怒ったところ、新しいの買ってきました。400ユーロも出して・・・。まだこのバックだって新しい方なのに・・。何事も感情をコントロール出来ない人種ってのはお金のかかること・・。

 「さて修理代は?え?69ユーロ?随分高いわね。ま、仕方が無いわ。じゃあ・・これで・・え?6.9ユーロ?69じゃなくて?」

 修理すれば、2ヶ月待つけど6.9ユーロで済んだのに・・。ま、いいわ。このカバンは日本に住む弟にでもあげよう。TUMIのカバンなら喜ぶだろう・・。

 せっかく街に来たんだから、ちょっとはショッピングでもしようか。でも私のカッコときたら・・。背にはこれから行くスポーツクラブで使うものを入れたリュックを背負い、肩から今さっき引き取ってきたビジネスバックをぶら下げ、なんかこう・・秋葉系オタクって感じ。ま、そんな知ってる人に会うわけもないしね!なんて日に限って「ハロ~。」なんてお声がかかる。あちゃ~!!もちろん何故こんなみっつぐないカッコしているかのいらん説明の為、口は自然と饒舌になる。こーゆーもんだ、タイミングって。

 「セール」の文字に押されて一軒のブティックに入る。ここは落ちぶれつつある我が街の中でも、割と気をはいているお店で、地元の人からも「行ってみるといい。」と言われていたファッショナブルなお店。前を通ることはあったけど、やっぱりお値段が「ちょっと買ってみようかしら」って訳にいかなかったから、初めて入店だ。もちろん私の姿に恐れてか、誰も店員は声を掛けてこない。

 確かに他のお店とは並べてある洋服がちがう。その店のセンスがうかがえる。表にはすでに冬物が飾られてあるから、そこは無視して奥へと進む。
ひとつ素敵なスカートを見つける。色もいいし、ミシン掛けでしてある刺繍もいい感じだ。値段は?278ユーロ。もちろん手は出さない。だいたい全てがそんな値段のお店なのだ。

 でも・・ひとつ気になる表示が・・。そのラックの横に「全て10ユーロ」とあるのだ。でもそのラックではなく、そのラックの横だし、まさかな?でもそのまさかだったりして・・?
「これは10ユーロでは無いですよね?」
「10ユーロよ。」
「え???こ・・これ・・・これください!!!!」
278ユーロが10ユーロってどうゆうこと?9割以上の割引だ。理解できたことは、ここはセールにくるとおもしろいという事だ。

 そんなラッキーな土曜日の午後。あまりの平和さにブログに書くことも浮かばない。これぞまさにうんこブログの王道!



 

私のようなドイツ語初心者の方へ 2

2005-07-24 | ドイツ語勉強
 ドイツ語でのドイツ語レッスンに付いていく事が出来なかった私は、日本に帰国した際八重洲ブックセンターに立ち寄り今更ながら教材を探した。すでに渡独約一年経過・・・。

 語学コーナーへ行き意外と多い参考書の類に驚く。私の友人のお父さんがドイツ語の教授で、事前に「どの参考書がオススメか?」と聞いておいたのだけれど、出版年月日がちょっとばかり古くなってしまっていたので、今回は遠慮しておくことにした。となると自分で探さねば・・。「は~、なんかこう最初から丁寧に教えてくれる本ないかなぁ・・。」とつぶやいていたところ、ふと目に付いた教本。タイトルもそのままズバリ「ドイツ語をはじめから丁寧に 東進ブックス 著者小笠原能仁」CD付き。めくって見ると、字も大きいし、読みやすい。これこそうってつけの本ではないか!!もちろん購入。一冊で充分。

 ドイツに戻り読み始めてみると、授業では説明を受けてさえも「なんでだ?」と思っていたことがタイトル通り「丁寧に」書いてあるではないか!「なるほどなるほど。なるほどねぇ・・。」みのさんばりのうなずき具合。覚えられるかは別として、理解はできる。やっぱ基礎は日本語でなくちゃ!
 
 一番いいのは、私が「複雑怪奇」と決めつけているこの言語を「本当は簡単なんですよ、ホラ!」と「あれ?何?やだ簡単っぽい!」とマジックをかけてくれる所でしょう。「これだけ覚えちゃえば、ホラ!」なんて言われると「え、あ~そっか~。」なんて。実際はその「これだけ」がシンドイと分かっていても「な~る・・。」と妙に納得させられてしまうのだ。

 著者の挨拶に「とっつきやすいように、ところどころ冗談も加えました。」なんてことも載せちゃう辺り、先生の真面目な性格が表れてて微笑ましい。しかし、読めども読めども冗談なんてどこにも見当たらない。その代わり、「これは偏見ではないか?」と思える、思わず笑ってしまう「雑談」の様なものがある。それをちょっと紹介。

①「真面目なドイツ人は、もちろんジョークを好みません。」

今日本では「ドイツ年」という事で、様々なイベントが催されており、大使も「硬い、暗い、理屈っぽいというドイツへの先入観を排除する」とやっきになっているけれど、全く持って水を差すコメント。

ウソです。私の周りは冗談そのものって人ばかりです。

②「キレイだね。と言ってもドイツ人女性は”あたりまえだ”と受け取るので、褒めたい時は、今日の君は特別きれいだね。と言わなくてはいけません。」

これがその冗談か?と思いドイツ人男性に聞いたところ、「本当だよ。」との事。恐るべしドイツ人女性。冗談では無かった。

③「ドイツ人女性に歳を聞いては失礼です。彼らの多くは”年齢と共に自分達の魅力も減る”と考えています。」


これがその・・例の冗談ですかね・・?この先生、自分で気が付かないうちに、悪気無く人を傷付けているタイプかも。

・・・ま、とにかく、初級の初級者で「丁寧に教わりたい」と思ってる人にはオススメできる本だと思います。ありがたい事に、更なるステップに踏み出してもいいかな?と思えるようになりましたよ私。これだけ他人の私が書いたんだから、万が一売り上げが伸びたら印税ちょっとくれてもいいですよ、先生!ってゆーのを冗談ってゆーんですよ、先生。


ドイツのスポーツクラブ ~私の老化対策~

2005-07-23 | ドイツのスポーツクラブ
 昨日今日とドイツは秋を思わせる肌寒い天気。夏であることを忘れるくらいだ。

 さて実は昨日、かねてより考えていた「スポーツジム」の登録を済ませてきた。早く始めたかったんだけど、マンフレッドが「待て!トーマスも誘って値切ってやろう。」と言うので、始め行く気の無かったトーマスをその気にさせ、いざ3人でクラブのガラスのドアを開ける。中は、しゃれたマシーンと、清潔そうな雰囲気。見慣れない3人を見かけ「こりゃ新規か?」とスタッフがもみ手(?)で近づいてきた。

 ちょうどその人はそのクラブのオーナー。病院と提携もしていて、リハビリなどのアドバイザーでもあるらしい。話の流れで、彼が「ドイツにおけるスポーツクラブ」と言うものを語ってくれたところでは、スポーツクラブというものに対してのドイツ人の意識というのは、他の欧米諸国に比べてとても低いそうだ。多くのドイツ人は「スポーツクラブ」というものに対して、身構え、見分不相応だと思い、敷居が高いと敬遠するらしい。よって正直経営は楽では無いと言う。これには驚いた。森に行けばみんな散歩して、ジョギングして、「ドイツ人は健康に気を使っている」と言うのが私の感想だったから・・。お金を払うのはまた別と言う事なのかな??

 私はスポーツクラブはとても身近なものだと感じていた。それは父親の影響かもしれない。田舎で年金生活を送っている父は、元々あまりよくない腰のために毎日通い、そこで友達を作り、今や色々な意味で生活に無くてはならない場所になっている。おまけに月々5000円だってゆーから驚きだ。(さすが田舎。都会では考えられない!)水泳、ジム、プログラム、シャワーにサウナ付きで、月に何度行っても5000円。今や銭湯だって一回400円近くなっているはずなのに。これは格安。

 ちなみにこちらの値段は、「6ヶ月契約で月々59ユーロ。」8000円くらい。プール無し。
 
 さて、そこから先はマンフレッドにお任せ。なんたって100戦100勝の営業マン。「3人で申し込むんだから」と値切り、「一括で払うからさらなる割引を」と値切り。それも冗談交じりなんだから「上手だなぁ・・。」と思う。結局月々2ユーロの割引となり、57ユーロ。上記の通り、経営は厳しいからこれ以上は勘弁しちくりとの事だった。
 
 私の目的は、腰と膝があまりよくないから(これでもまだ三十路・・)そこもマシーンで筋肉をつけちゃおうかな?とも考えてはいるけど、メインはプログラム。週に一回噂の「ピラテス」があるのだ!知ってます?ピラテス。今流行りなんですって、流行に乗っちゃうんです私。ピラテスの文字だけを見て参加を決めた私。我ながらミーハー。それ以外にも、プログラムは片っ端から参加して体験してみようと思ってる。私はダンスが大好きだから、そんなエアロビみたいなのもあればいいなぁ・・なんて。

「で、いつから始めますか?」
「ええ、今日から。」
「えっ、今日からですか?」
そうです。やると決めたからには私はすぐ始めます。キリよく8月1日から始める2人に対し、私は先手を取ってやる。二人とも週に4回はジョギングをし、「FIT」という意味ではかなり差を付けられているし。

それだけでは無い。「老化」という文字を最近体感してきているのだ・・。後が無いのだ。以前ドイツで買った高い化粧品の後、日本でDHCを購入して使っているけど、それが肌に合わないのか、みるみる肌質が変わってきた。それが化粧品のせいなのか、日々重ねた怠惰の現れなのか・・。後が無いから前に進むしかない。元体育会系としては妙にはりきっております。



私のようなドイツ語初心者の方へ

2005-07-22 | ドイツ語勉強
昨日はいかに私の語学能力がイケてないかの披露みたくなってしまったけど、そんな私だから切実に感じた事がもしや「ドイツ語学んでみたい!」なんて思っている人に何かアドバイスできるのでは・・とフト考える。ドイツ語学んでみたい!かぁ・・。一体皆さんは何がきっかけなんでしょうね。

 私は気が向いたらドイツ語を勉強している。何故なら「ドイツに住んでいるからだ。」(なんて単純)。勉強したいかしたくないかと聞かれたら即答。「したい訳ないじゃん。」なんて複雑怪奇な言語でしょう。ドイツ語を勉強し始めてみて「英語って簡単なんだ・・。」と未だろくに話せない言語に対して蔑視に近い感情すらもっている。

 それでもやっぱり勉強するの。会話に入っていけないしね・・。

 私が「これは失敗だった・・。」と思っている勉強方法。

 「「「「いきなりドイツのドイツ語学校に入りドイツ語で習う事!」」」」

 もちろん語学に才のある人というのは確かにいる。そこに属していると思う人はもちろんどうぞ。現に私にその学校を勧めてくれた年下の女性は、「ドイツ語でも何故か先生の言う事はわかりました。」と言っていたし・・。でも私のように才の無い、もしくは無いと感じてる人は、是非日本で、日本語で基礎は学んでくる事をオススメしたい。これは絶対。

 ドイツ語学校初級コースで、最後まで優等生だった人たち(韓国人、中国人強し)は、皆自国で4ヶ月程学んできてから、再度ドイツで基礎コースを受けている。分かっている事をドイツ語で学ぶから理解が早いし、いくら自国で学んできてもそう簡単に一発でドイツ語文法が頭に入る訳もなく、復習にもなっていい。

 その他私のように、ドイツ語のドの字も知らずにいきなり入った、考えなしの生徒たちは、国籍問わず「訳分かんないし~!」と皆女子高校生の様なことを叫ぶばかり。だって訳分かんない文法を訳分かんないドイツ語で説明されて、訳が分かる訳がない!一番付いていけなかったブラジル人女性は、あまりの分からなさに腹が立ち、授業途中で帰ってしまうこと多々・・。しかし、その気持ちよく分かるぞ!

 私もあまりの分からなさに先生に食って掛かってしまった事がある。先生はそんな私の為に居残り授業までしてくれた。でもあまりにも複雑でそれもドイツ語で説明されて、頭が痛くなって、吐き気までもよおした事もある。(本当です)毎日「あ~休みたい~!」でも「休んだらもう付いて行けない~!」と仕事で致し方なかった3日除いては、2ヶ月通い通した。でもその後の上のコースは、色々な言い訳を見つけて行かなかった。初級すら全く消化できていないのに、その上に上塗りされても頭に入らないと思ったし・・。自分で日本語で基礎やらなくちゃ!と思った。

 そしてそれは大正解だった!(次回続く・・え・・?) 

 ドイツ語文法は、英語以上にややこしや~な文法でありますから、基礎はまず日本語で!これが私系の方は近道と思われます。はい。



自慢じゃあないが・・

2005-07-21 | Dialy
 自慢ではありませんが、ドイツ語話せません。初級も初級レベルならなんとかって具合です。ちなみに、これまた自慢ではありませんが、英語もよくありません。でも、毎日英語で過ごしています。

 しかし不思議なもので、慣れてくるもんなんです。「この人とは話せる」ってな具合に。英語が上達した訳では無く、相手の英語のクセが分かってくるんでしょうね。向こうもこっちのクセが分かる。だから「この人」となら話せるって人が増えてくるんです。それに甘えて英語は上達しません。だから、初対面の人は未だ英語で話すのが苦手です。

 毎日英語で過ごしてるクセに、私がややこしい件で、英語でお客さんに電話をしなくてはいけない時は、「weiwen、代わりにしてあげようか?」と英語達者な周りの同僚が助け舟を出そうとしてくれます。「お願い~」とすがりたいけど、「いや、甘えてばかりいてはいけない!!」と、頭の中で一回会話をシュミレーションし、ダイヤルします。しつこい様ですが、毎日英語で過ごしてます。

 彼ら曰く、私の電話の対応は「超soft」らしいのです。「こっちは悪くないんだから、そんな話方では相手に舐められるぞ!」と昨日も言われました。でも・・無理です。だって、「たかびーに話す英語」って奴をしらないんですから。「強気で話せ!」と言われても、私程度の英語力で強気な雰囲気で話しても、言葉と噛み合ってなくて、妙な雰囲気を生み出すだけですよ。私は私なりのやり方を生み出すしかないんです。

 今日日本の上司にその事を話したところ、「それでいいんじゃない?」との事。私なりの英語でのスタンスを確立していけばいいとのこと。強気になんて出なくていい。そのかわり・・・「頭を使いなさい。」だそうです。その上「あ~君。ドイツ語早く話せるようになりなさい。」

 英語もままならないのにドイツ語。その上中国に出張に行けば中国語を要求される。「え?何ヶ国語?」なんてふざけた事聞いてくる人もいるけど、中途半端な言葉って、時には「知らない方がまし。」って状況を招く。

 5年後くらいには、英語くらいは「バイリンガルです」くらいの事が言える様になってますように!って他力本願かい!!


 

  

モテる(らしい)日本人女性

2005-07-20 | Dialy
日本人女性はドイツ(ヨーロッパ)でモテるらしい。あくまでも「らしい」。わが身で感じたことは無い。でも私の周りのドイツ人はそんな話をする。

何故か??

理由は「男性にとって都合がいい。」(超訳)

日本人女性は、元から我慢強くできている。そもそもマラソンに強いというのも我慢強い証しであろうし、小さい頃から「我慢しなさい!」という教育を受けてるからかもしれない。ドイツ女性は、ドイツ男性曰く、ささいな事でギャンギャン騒ぐらしい。

例えば・・「時間に遅れる」

男「ごめ~ん、遅れたよ。待った?」
欧女「ギャンギャンギャン!」
日女「も~まったく~!でどこ行く?」
なんて会話が繰り広げられるのだろう。

でもこれって男性にとって都合がいいだけ以外の何ものでもないよね?ま、でも日本人は別に無理しなくてもモテるらしい。

しかし理由はそればかりでは無いと最近感じるようになった。「女性」そのものが、日本人の方がレベル高くないか?(もちろん全体的にという意味であり、全てでは無い)

私の職場を見てみよう。例えば職場では簡単なスナック(ガス水、ジュース、パン等)は会社が用意していて、自由に飲み食べする事ができる。しかし、その後の始末を進んでする人がいない。カップやお皿が重ね放題。別に私は特別に「キレイ好き」では無い。整理整頓は苦手としている方だ。でも、「よくもまぁここまで放っておけるなぁ・・。」と感嘆するくらいちらかし放題。どうだろう・・日本だったら「まぁ、自分たちが飲み食いしてる訳だし!」と言って、片付ける人が出て気やしないか?主婦なんかは放っておけなくて「あらあら・・。」と動き出しそうだけれど、ここでは一番動かないのが主婦だ。

こちらではどうも「食器洗いの為に雇われてる訳じゃない。」と言うことらしい。実はそういった雑用をする為に雇ってる人もいるのだけど、「そればかりが能じゃないの。」とばかりに放っておくのだ。営業で雇った女性はかつて「雑用はしたくないのよね。」と言って、FAXまで古いスタッフに頼む始末で反感を買い、オーナーが「こんな小さな会社、みんながそれぞれやらないでどうする!」と注意して直させたくらい。「営業として雇われてます。」「事務員として雇われてます。」って感覚が強いのかな?日本でもそーゆう人がいるって話は聞いていたけど、実際に見たのは始めて。

じゃあ、誰がキレイにするの?
私です。
家でも「食」を預かるキッチンが汚れてるのは、私は嫌い。だから職場のキッチンもゴキブリが出てきそうで落ち着かない。そんな私を見てオーナーは
「weiwen、他の奴にやらせろ。君がやるからみんなどうせ君がやると思ってるよ。利用されるな!」
と言う。そんな意見に私が返せる言葉は「はぁ??」だ。
「そんなレベルの女たちを雇ってる訳?そう思うなら注意してみたら?オーナーが言わないからつけ上がって何もしないだけでしょう?私は私が気持ちよく働けないからやってるだけ。別に会社のためとか思ってないし・・。」と心の中で思うだけ。

私は別にできた人間ではない。普通の普通の感覚を持った日本人だ。ただそれだけ。でもそれがこの国では「貴重」だったりする事もあるのだ。