ドイツで三十路すぎはつぶやく

ドイツ暮らしでつい漏れてしまう日本語での独り言を、つれづれと書き留めることにしました。

まだ暑い日

2006-07-25 | Dialy
ブログの更新をしようとパソコンに向かっても、なんだか口からというか、指先が動く内容がなんだかネガティブで、途中まで書いて、いやになっちゃう訳です、自分でも。

仕事やめようかな・・とか考えたり、でもやめて何する?とか考えたり。

周りでものすごく理不尽な事が起きたり、それが人事に思えず腹が立ったり。

しばらく、日本に帰った方がいいかな・・。とか。

落ち込んでる訳ではなくて、気は確かなんだけど、でもやっぱりなんだかネガティブモードかも・・。あ~もう。

それにしてもドイツはまだ暑い。こう暑いと家のアイロンがけが溜まってしまって・・。日本は雪にあんまり慣れてないから、いきなり大雪なんかが降るとパニックになってしまうけど、こっちはそれの逆バージョンで、暑い夏が来るとパニック。洋服を買いに行っても、扇風機が売り場に回ってるだけで、試着室なんかに入ると、汗が・・。
「この服買いたくないけど、汗をつけてしまったから、買ったほうがいいかな?」とか考える。ま、買わないけど。それくらい店の中まで暑い。

数年前、「ヨーロッパは猛暑で、死者もでている。」ってニュースで聞いたけど、それを越す猛暑だと言う人もいるくらい。でも、あの時の猛暑が今と同じくらいなら、欧の猛暑って・・真夏の日本のことなんだろうな。

最近ジムに行っても、暑すぎて誰もコースに参加しないから、キャンセル続出。生徒2人からじゃないと開かないからな・・っていうか、インストラクター1人、生徒1人でやってても、なんだか気詰まりというか・・。この間なんか、ちょっと遅れて行ったら、インストラクターと生徒がちょうど帰るところで、私の顔を見たときのインストラクターの残念そうな顔・・。きっと帰れると思ってたんだろうなぁ・・。申し訳なくなったくらい・・。

今日は行こうかな・・それともこの暑さではまたキャンセルかな・・??






真夏日

2006-07-21 | Dialy
ドイツに来て、こんなに夏日の多い夏は初めてです。毎日夏日。去年は私の住むエリアは、2週間ぐらいしかなかったはず。それが今年はもう一ヶ月以上真夏日が続いて、
「まさにこれぞ夏」
って感じ。

が、ドイツ人が弱くて困る。今日の話は私の職場限定かもしれないけれど。

私の職場もエアコンが無い。通常ドイツの夏はそんなに暑くないから、全室エアコン完備なんて職場は、大企業で無い限りないと思う。でも、そうは言っても、暑いからって・・帰るか?14時に。15時に。

私は日本の習慣になれてるからかな?ドイツ人の暇な日は、やる事が無いからって「今日は帰ってもいいですか?」
ってゆーのにすごく疑問を覚える。だって、会社にいてやる事がないことなんて絶対にありえないと私は思うから。

学校を卒業して入社した会社で、
「やる事がありません。」
と言ったとき、
「やる事がないんじゃない。やる事を見つけられないだけだ。頭をつかえ。」
と言われて以来、「やる事がない。」という台詞は怖くて吐けなくなった。まず、考える。何ができるか・・。そうやって考えて仕事をするようになると、忙しい合間にも、
「あ、暇になったら、これまとめよう。」とか
「暇になったら、ここ整理しよう。」
なんて事を考えるようになる。だから、暇になっても、何かしらやる事は私には必ずある。でもドイツ人は、早く帰るほどやる事が無いと言いながら、棚の上に溜まっているファイルは目に入らない。

ドイツ人は、自分に任せられた仕事はやるけど、例えば、みんなでやらなくちゃいけないような仕事は、見て見ぬフリをする。それが「チームで働く」事に慣れていない国民性かな。

オーナーが何かしら働いている私を見て、
「これこそ、日本だ。ドイツ人はもう昔とは違う。」
と愚痴を言うので、
「それは違う。社員が働かないのは、あなたのせい。私は学校を卒業して入社した会社で「考えて働く」と言う事を学んできたから今こうやって働ける。でも、あなたはそれを社員に教えていない。だから社員が「考えて働く」事を知らないだけ。社員のせいではない。」
と言ってみた。でも、その通りだと思う。

天地がひっくり返って、私がオーナーなんて立場になったら、ドイツ人からはすごく嫌われるだろうな。うるさいって。でも、もし彼らが、ドイツだけではなく、ワールドワイドに働きたいと思ったら、ドイツの生ぬるい職場環境にいたら、まずだめだと思う。

同僚にひとり一年間アメリカで営業として働いて、成功して、かなりお金をためて帰ってきたと豪語している人がいるけれど、それが真実なら、アメリカなんて簡単な国だなって思ってしまう。今の彼女のように、机の上に置かれた仕事だけをただするだけで成功するなら、日本人ならたいてい成功してしまうと思う。

暑いからかな?ちょっと愚痴っぽくなってしまった。



イタリア人のなんとかと言う選手へ

2006-07-14 | Dialy
「家族に対して酷いことを言われた」というのが本当だとしたら、それはいけないなぁ。本人ではなくて、その家族に対しての中傷は、それはいけないよ。私の家族が根も葉も無いことで中傷されたら・・・暴力は使わないまでも、相手が言い返すこともできないくらいの勢いで、ビシッと言うだろうな・・。相手が男性だったら、手も出るかもしれない。その点ジダンはえらかった。手は出さなかった訳だから。そこが天才と凡才の差かもしれない。私だったら、絶対手が出てた。

よかったね、相手がジダンで。


とってもうれしい!

2006-07-11 | Dialy
ライプツィヒで行われたWC予選フランス対韓国戦。イエローカードを2枚もらい、次の試合の出場停止が決まってしまったジダンは、それに腹が立ってか、試合会場のドアを蹴飛ばして壊してしまった。でもその会場は
「ジダンに壊してもらって光栄」
とそのドアを壊したまま保存する事に決めたらしい。

さっきまで、ずっとずっと考えていた。
「何でジダンは昨夜あんなことをしちゃったんだろう・・。」
って。イタリアの挑発があったのか、何があったのか分からないけれど、引退試合をあんな風に終わらせてしまって、一番悔やんでるのはきっと彼自身。何考えてるのかな・・って思ってた。

私は、WCが始まるまで、「若ハゲの人」だったジダンの、すっかり虜になってしまった。決勝戦は、最初から最後までフランスの応援をしていて、ジダンにボールが渡ると、
「今度はどういくんだろう。」
「今度はどこにパスを送るんだろう。」
「今度は何を見せてくれるんだろう。」
って、楽しみで仕方が無かった。チーム力だってフランスの方が贔屓目無しで見ても上だったし、フランスの優勝をずっと信じていた。それが・・、延長戦で・・。

今朝起きても、まず考えたのは
「なんでジダンは・・。」
だった。彼にMVPを取らせてあげたかった。サッカー素人の私が、誰よりもひきつけられた選手だったから。それが・・。

昨夜の事をどう報道してるのが、とても気になって、インターネットでチェックしてみた。
「見たくも無いプレーを見せられて、観客がブーイング」
という間違った報道もあった。あのブーイングは、何が起こったのか分からない観客の、ジダンが退場させられてしまったことへのブーイングだった。それを証明するように、その後の試合はイタリアにボールが渡るとブーイングの嵐だった。

それが・・。ジダンが最優秀選手退場なのに、MVP

こんな事ってあるんだ・・。理由は・・、誰もが同じ気持ちだったのだ。あんなにもすばらしいプレイをみせてもらえて、誰もがとってもうれしかったのだ。私もとってもうれしい!

今回のワールドカップはフーリガン騒ぎも無く(一部しか)、とっても気持ちのいいWCだったと、各国からドイツは賞賛を受けているとのこと。私も、ジダンのMVPで気持ちよくWCが終われて、本当うれしい。心からジダンに感謝をしたい気分。ありがとう!!

ドイツの国旗

2006-07-07 | Dialy
 おととい負けたはずなのに、車も家も国旗をしまわないなぁ・・これも愛国心なのかなぁ・・って思ってたら、なんと3位決定戦があるんですね。今日知りました。どうりで・・・。

 ドイツでは、国旗を飾る事は、おおっぴらに飾る事は、暗黙のタブーみたいなところがあったようですね。それも、ひげちゃびんによる、歴史上の汚点から来ている様子。今回のワールドカップで、規制がとれたような感があります。お年をめした方が
「我々とは時代が違う、新世代だからな。」
ってうれしそうになんだか言ってました。やっぱりドイツという国に住んでいながら、その国をおおぴらに誇れないというのは、なんだか寂しい気持ちだったのでしょうね。

 話は変わって、私の知り合いのものすごく物事の分別のある人50代半ばの人がが、
「海外にいると、日本の歴史の事でいろいろ言われると思うけれど、むやみに謝らない方がいいです。」
と私に話してくれました。その人は、「どうして心根の優しい日本人が、戦争ではあんなにひどい事をしたんだろう。本当にしたんだろうか・・。」とふと疑問に思い、関係書類を片っ端から読み漁ったそうです。今でも「真実は一体何なんだろう。」と読み漁っている途中だそうです。

海外の人が書いた日本の当時の事実に関する書も読み、彼曰く、なんとなく分かってきたそうです。その結果が、私へのアドバイスになったそうです。

今は「そうですか、じゃあそうします。」とはまさか言えませんが、彼がなんとなくでも分かってきた事は一体なんだろう・・という思いはあります。
「歴史というのは、強い者が自分を正当化するために捻じ曲げられてきたところが多大にあります。でも、歴史は変わる可能性があります。」と最後に言っていました。

何をもって、どの角度から見た歴史が正しいのでしょうか。高校時代、世界史を習っていた時、先生が授業を教えながら
「この歴史は間違っているんだ。本当はここはこうだったんだ。でも、そんな答え書いたら大学受験はまず落ちるから、教科書どうりに覚えとけ。」
とよくのたまう先生でした。そういえばあの先生は、歴史が全て頭に入ってるかのようで、授業中教科書を見る事はまれでした。

は!ドイツの国旗からこんな脱線してしまった。蒸し暑いからかな?


負けちゃいましたね。

2006-07-06 | Dialy
昨日は、どっちが勝ってもこれがWCだと思える気がするなんて聖人みたいな事書きましたが、ただただ悔しかったです。イタリア、決勝戦絶対応援しない!とか、イタリア料理はしばらく食べない!とか、凡人丸出しの感想を持ってしまいました。聖人には程遠い。

昨日観戦させていただいた家から帰る途中、やたらとクラクションを鳴らす車が多くて、見るとイタリアの国旗を車からはためかせていました。我が街に住むイタリア人が、うれしさのあまりにくりだしてるのです。もう夜も12時だというのに。アパートのあまりの暑さに窓を全開にすると、聞こえる聞こえるクラクション。おまけに近所の広場に来ているサーカスのオットセイも熱いのか、「おうおう」鳴くし、騒がしい夜でした。でも・・・あんな勝ち方したら、本当クレイジーにもなるよな・・。

でも、昨日は本当心臓に悪かった。今日はどっちが勝ってもいいから(ジダンに頑張ってもらいたいかな?)気楽に見れるかな。

ところで、4年後の開催地は決まっているんでしたっけ?


最近ドイツ熱いです。連日35度以上あります。でも、ドイツに来て初めて夏らしい夏を過ごせて(去年は寒かったし)うれし!_


サッカー準決勝

2006-07-04 | Dialy
今日は午後9時から、ドイツ対イタリアのサッカー準決勝があります。

サッカーというものを、生まれて初めて真剣に見て、とにかくおもしろいと感じています。マラソン以外のスポーツ観戦を自分が出来るわけが無いと考えていましたが、うれしい誤算でした。

イングランドがポルトガルに負けてしまいました。それもPKで。最初にシュートを止められてしまった選手が、試合が体育座りをしながら、ただもくもくと泣いていた姿に私まで泣けてきてしまいました。きっと彼は今夜眠れないだろうな。ずっと自分を責めつづけるんだろうな・・。

ベッカムは、下痢で途中退場とドイツのアナウンサーは言っていたらしいけど、日本の記事では負傷になっていた。下痢も負傷のうち??

フランスのジダン。彼の名前は知ってはいたけれど、
「ああ、あの若ハゲの人。」
ぐらいにしか思っていなかった。それが、今回の試合を見てびっくり。何故マスコミが、新聞がジダンジダンと騒ぐのかが、よ~く分かりました。すごい、あの人。年齢は私より下じゃないの!(当たり前か)すごいなぁ。ベッカムにも、ジダンのようなプレイを見せて欲しかったです。

私はPKは嫌いです。見てる私が息苦しくなって、怖くなって、まるでマウンドに自分が立っている気分になるからです。見てる私がそんなプレッシャーを感じるくらいだから、実際にシュートを決めなければならない人たちは、一体どんな重圧を感じているのでしょうか。考えるだけでも身震いしてきます。国旗を背負うというのは、ものすごいことですね。おまけに、最初から期待されている彼らは余計だと思います。その点日本は、彼らほどの重圧がない分、もっとはじけて欲しかったなぁ・・と贅沢にも思います。

ブラジルのロナルド。日本戦で2本放ったゴールが川口に止められた時、
「今日は自分はシュートが入らないのではないだろうか。」
と一瞬弱気になったというコメントを読んで、彼ほどの選手でも、弱気になるんだ・・とものすごく驚きました。日本から4点も奪ったチームがフランスからは1点奪えないなんて・・。世界の壁が見えた気すらしました。

そして読んだ中田選手の引退メッセージ。ファンでもないのに泣けてきました。

今日ドイツが勝っても負けても、それがWCなのだと思えるような気がします。もちろんドイツに勝って欲しいけど、国内でもイタリア優勢だという前評判だし・・。サッカーがおもしろいということが分かって、とてもうれしい気持ちです。