ドイツで三十路すぎはつぶやく

ドイツ暮らしでつい漏れてしまう日本語での独り言を、つれづれと書き留めることにしました。

よいお年を!

2005-12-30 | Dialy
サボリがちになってしまったブログの更新。更新しようと思って途中まで書いて中断せざる得ない事が起きて「草稿中」フォルダに入れてそのままになってしまった記事が数件・・。もったいないけど、「今更載せてもなぁ・・。」って事でボツです。

いよいよ暮れも押し迫ってきました。が、ドイツはそんな雰囲気が全くありゃしない。クリスマスに力を入れすぎて、気が抜けているそんな感じ。有給が残っているドイツ人スタッフは、
「休まなければ損!」
と無理やり年末に休みを入れるし、事務所は静かなものです。どうもどこもそうらしく、かかってくる電話の件数の少ない事。正直、働き者の少ないドイツを見てると、日本でもニートとか騒がれてはいるけれど、
「まだまだ日本は捨てたものではないなぁ・・。」
と感じてしまう。ドイツ政府が労働時間を取り締まりすぎた結果がこの薄い勤労意欲へと繋がっていると思う。

日本でもゆとり教育と言って、学校での勉強時間を減らしたけど、私が小学生、中学生の頃は勉強時間が「負担」とか「ゆとりない」とか考えた事なかったけどなぁ。授業後の部活動はかなり負担だったけど・・。

このゆとり教育も「外国と比較して」おこなった事だと思うけど、あまり海外を見すぎて、真似しすぎるのもどうかと思う。それに習おうとする人たちは、いいところしか見ないしね。今年8月に小学校に入学した知り合いのドイツ人の娘は、まだ入学して半年なのに宿題が山ほど出て、とてもプレッシャーを感じていると母親から聞いたし。私が一年生の頃は宿題は出なかったはず。2年生になって宿題が出て「ちょっぴり大人」になった感じがした(勘違いも甚だしいなぁ・・。)のを覚えているから。

外国で暮らす身だから、外国のよさも日本のよさもとてもよく分かる。その上で思うのは、
「日本人もっと自信持とうよ!」
という事です。なんとなく日本人は「自信」が少ない様な気がする。今年政治家になった人たちに若い人たちが多かったのは、とても喜ばしいことだと思う。若い人が日本という国に自信を持って国をもっともっといい方向に変えていってくれれば・・と思います。

年末サボリぎみになりましたが、色々な方と知り合いになれて、とても楽しいブログの一年間でした。また来年も(ちょっとしばらく忙しくてまた更新サボリぎみになるかもしれませんが)見放さず、よろしくお願いします。

weiwen

お国の道路事情

2005-12-07 | Dialy
昨日はイギリスへ車で日帰り出張でした。とは言っても私は助手席。

ドイツからイギリスの私が訪れるところまで、車で片道5時間。車で片道5時間ってすごい気がするけど、こっちの人は平気で日帰りで車を運転する。

ドイツからは、オランダ、ベルギー、フランスを経由してイギリスに到着。日本の様な島国と違って、欧の国境はあっけないくらい、車で一瞬にしてその「ライン」を越えてしまう。もっと「国境越え」ってもったいぶらないと・・となんか「おしい」気がしてしまう。イギリスでの国境で(イギリスはEUではないので)パスポートに判子を押されるのがちょっとうれしい。

行きは朝だったから気が付かなかったけど、帰り夜になってベルギーを通過していたら、やけに眩しい。そう。ベルギーは日本の様に高速に「電灯」が付いている。
「高速道路に電灯なんて当たり前」
と日本人の私は思ってしまうけど、ドイツなんてそんな親切なものない。道路脇に反射板がついていて、車のライトと反射板と、白いラインのみ。でも甘やかされていない国民は、そんなの減っちゃらで平気で160キロ、180くらいは出して運転する。ちなみにドイツは高速でも制限時速が無い。

そんなドイツにちょっと慣れた私には、ベルギーのオレンジのライトはやけに眩しくて、仰々しい。またおもしろいことに、電灯が無くなったな・・と思ったら、オランダの国境を越えていた。そのラインを境に、電灯が全く無いドイツと同じ道路となった。分かりやすい。その代わりではないけど、今までガタガタ言ってたタイヤが、一瞬にしてスムースになった。オランダは電灯は無いけど、道路がしっかり整理されているのだ。ベルギーは電灯はあっても、道路はあまりよく整理されていないのだ。振動でそれがよ~く分かった。これも「お国柄」なのか・・。

それにしても、車で通過したことはあるけど、オランダもベルギーもフランスもイギリスも、仕事以外では本当縁の無い国。イギリスのスーパーでバタークッキーを買いたい!といつも思っているのに、仕事の終わりが遅くて景色だけ眺めておしまい。昨日もやっぱりそう。仕事だけが人生じゃないぞ~私!


ドイツのサイレン

2005-12-05 | Dialy
もちろんドイツにも消防車や救急車、パトカーがあります。日本のそれらとの一番の違いは、「音」です。

こちらでは、サイレンが鳴ってなくても、車に取り付けられたランプが回っていれば、それは「緊急」です。道を空けなくてもなりません。もちろん、そんな空けなかればならない様な車が回りにいる時は、常に鳴らしています。周りに車もおらず、鳴らさなくていい様な状況の時は、あえて鳴らしません。

そしてその音ときたら・・・。日本のサイレンって良心的だったのね・・と思わせる、内臓をかき回されるような、耳の鼓膜が波打っているのがわかるような、聞くに堪えない騒音です。これは「慣れ」なのでしょうか。私は、側をサイレンを鳴らした車が走るといつも
「黒板を爪でギギーッ
とされた感覚になり、ひとり身をよじってしまいます。大嫌いです。

先日の朝、サイレンを鳴らした車が私の住むアパートの側でサイレンを消しました。それは気が付きました。それから15分後くらいして家を出ると、前の通りをパトカーが変な具合に止まっており、ゆく人の邪魔をしている様子。地面のマンホールからは、太いホースの様なものも出ており、数人人も立ち止まっている様子です。

私は怒られるかもしれないと、きちんとホースをまたぎ、てくてくと職場へ向うと、前方に消防車が2台、これまた変な具合に止まっていて、なんとその消防車からはしごが出ていて、上から隊員が消火活動をしているのです。
「あれ?火事?随分おおげさね~。」
なんて大して気にもせず、またてくてくと職場へ向かいました。そういえば、はしご車からの消火活動なんて見たの初めてかもしれない・・。

午後のニュースで、家のアパートから歩いて1分の家具屋と生地屋が全焼したのを知りました。そんなに大きな火事だったのに、ろくに気が付かなかったなんて・・。サイレンを出すタイミング、間違ってませんか?それとも私が鈍いだけ?考えてみれば、風がいい方向に吹いていたのか、煙が全くアパートに来ていなかったのが気が付かなかった原因かもしれない。

あのサイレンは消したのではなくて、止まったのか・・。分かりづらいなぁ・・。

貧素な食事

2005-12-03 | Dialy
ふ~。最近やけに忙しい日々が続いて、ブログの更新もできなかった。つい仕事が長引いてしまって、夕食を作るのもおっくう。

ということで、先週の日曜日に鶏を丸ごと一匹(もちろん冷凍)を買ってきて、
「チキンスープ」
を大鍋に作り(作ってもらい)、2日ほどそればかり食べてました。いくら冷凍でも鶏一匹丸ごとなんて日本の感覚から言えば贅沢なこと。でもこちらではそのチキンスープは
「貧乏人のスープ」
と言われるくらい、安上がりなスープ。鶏も冷凍で買えば丸ごとでも400円くらい。こんなにおいしいのに、貧乏人の・・なんてひどい話だ。

チキンスープの後は、大鍋に
「日本人の心、カレー」
これも2日ほどもちました。スープにしても、カレーにしても、昨日より今日の方がコクが出ておいしいから、こんな嬉しいことは無い。でもさすがに3日は飽きちゃうから、2日で食べきらないと。

こんな貧素な食生活をドイツで送っています・・・。


ノルウェーでの食事

2005-12-01 | 海外出張編
そうそう、忘れないうちに
「ノルェーでの食事」について書きとめておこうと思います。

一言でいえば 「残念」

現地のお客さんと行った訳だから、店選びは問題なかったと思うのだけれど、、時期も「クリスマス前」という事で、
「典型的なクリスマス料理」
と言うものをメイン料理に薦められてしまった。その前の前菜で
「鯨の燻製」
を薦められて断ってしまっていたから、メインは非常にイヤ~な予感がしたけれど、さすがに2品も断る気の強さを持ち合わせておらず、
「じゃあそれ。」
と笑顔で言ってしまった。

食事に対する私の感というのはけっこう強くて、メニューを見て迷う事があまりない。その分悪い予感もたいてい当る。今回もやっぱり当って、料理が運ばれてきた瞬間に
「やっちゃったんじゃない・・
って思った。食べて
「これどうやって我慢して食べれるだろう・・。」

頑張って食べたけれど、ソースを塗りたくって食べたけれど、半分が限界。人が頼んだ「鯨の燻製も」少しいただいたけど、頼まなくて正解だった。

その料理は、「Ludefisk」という魚料理。釣り上げてから半年近く酸と共に地中に埋めておいて、クリスマスシーズンに食べるとか。魚の身が半透明な感じで、見た目は非常においしいそうなんだけど、正直日本人の口にはどうかと・・。でも、
「Ludefiskを食べるクラブ」
もあるらしいから、やっぱり彼らには大好物なのだと思う。

あっちの人は性格も大ざっぱだから、味もかなり大味になるのでは?と思ってしまった。食事を楽しみにしていただけに、正直残念!

その分。ホテルの朝食はとても普通でおいしかった。パンもおいしいし、鰯の酢漬けや、クリーム漬けなんかは最高!鰯は北欧ではとてもポピュラー。スウェーデンなんかでは、日本のお漬物のように毎日食べているのだとか。私のお気に入りは、鰯のカレークリーム漬け。これがウマイ!
「ノルウェーの刺身だ。」
と紹介されたけど、ちがうぞ、全く。