ドイツで三十路すぎはつぶやく

ドイツ暮らしでつい漏れてしまう日本語での独り言を、つれづれと書き留めることにしました。

久々の晴天!

2004-11-30 | Dialy
 今日は窓を開けて仕事をしていたくらい、よく晴れたいい天気だった。見事な秋晴れ。朝おびただしい数の路上駐車のフロントガラスに霜が降りてないなぁとは思っていたけど、それは暖かいからだったのね。早く気づくべきだったわ。
 私はとにかく寒さ嫌いで、地理に弱い。ドイツに来るまでドイツの経度を知らなかったし、知ってびっくり。精神的に即挫折した。もちろんホリディは南国オンリー。ただ去年から暑さで汗をかくと、あせもができるようになってしまって、南国も考えもの。プーケットでのあせもとの戦いは、本当ツラかった。
 しかし、にも関わらず、思った以上にドイツでの生活が苦ではないのが、非常に不可解。寒いかと聞かれれば、「うん」と勢いよくうなずけるけど、でもでも、思ったほどじゃないのよね。そりゃドイツ人に言わせれば、こんなの寒いうちに入らないらしいけど、日本人だったら誰でも「冬」と認識していい気候。しかし、なぜ・・・。
 そして私は悟ったのだ。寒さが嫌いなのは、「寒さで布団から出られないからだ。」と。あの、「起きなきゃ起きなきゃでも出られない」というのがあるからだと。考えて見れば、外へ出る時は完全防備で、寒さをきちんと意識してるけど、朝起きる時は、パジャマもしくは何も着ていないなど、完全無防備状態。目を開けたらそこにいきなり寒さが待っていて、そして自分自身との格闘。毎朝起きた事を夢に見るほどの戦を必ずしてからでないと起きられない日本の冬は地獄に近い。
  でも、ドイツはほぼ全室ガスヒーターが入っていて、安全だからか、家を空けるときも温度設定を最弱にして出かけるから、帰ってきてもやっぱり部屋はなんだか暖かい。もちろん夜中ヒーターはつけっぱなし。つまり朝起きてもやっぱり部屋は暖かく、目さえ開けば、スッとベッドから出られるの。ガスはどうも寒い国だけあって国が管理してるのか、だいたい家賃込みだから、つけっぱなしでもガス代を気にする必要はないし。
 しかし、その事に気が付かせてくれたのは会社のトイレ。寒くなってから、もよおしても我慢するクセがついてしまった。何故なら、会社内で唯一ヒーターが入っていないのがトイレなのだ。やはりトイレに行く前は、自分と戦い、もう戦いきれなくなると、ダッシュで飛び込む毎日。
 昔からトイレでアイデアが浮かぶという話を聞くけれど、やはりトイレは私に悟りを開かせてくれたのだった。

生活能力に欠ける男。それがマンフレッド

2004-11-29 | Dialy
 会社の経営者であり、私のドイツの父でもあるマンフレッドは、仕事にかけては誰にも真似のできない才能を発揮するのだけれど、こと生活能力にかけては「今までどうやって生きてきたの?」と首をかしげざるえない。
 1.会社のキッチンの電気がつかない事に気が付いたマンフレッドは、迷わず電気会社に電話をかけ、電球を取り替えるだけの作業に出張費ふくめて、8,000円も払った。「電気がつかない=電球が切れた」という図式は彼の頭にはない。
 2.奥さんの旅行中、息子に「おい、洗濯機ってどう動かすんだ?」と電話をかけ、洗濯機を動かすために息子は彼の家に向かわざるえなかった。ちなみに食器洗い機は「いや、あれは偶然にも動いた。いや、あれはすごい偶然だったなぁ・・。」と独りつぶやく事しきり。
 3.昨日の話。独りでDVDを借りることのできないマンフレッドは、息子を伴いレンタルショプへ。希望のDVDを手にしてひと喜び。息子もこれで開放されるとホッとしたのもつかの間、夕方「おい、DVDってどう見るんだ?」と電話が入り、またもや息子は車で往復40分かけて、父親の家までDVDの操作を教えに行った。
 話し出せばきりが無いほどマンフレッドのエピソードは続く。お水を買ってきてほしいと頼めば、買いに出かけた出先から「おい、水はどこに売ってるんだ?」と電話がはいる、など。奥さんの苦労が痛いほど分かる。
 しかし、昔アクターズスクールに通っていたのがうなずける程、彼はコメディアンもびっくりするくらいの天性の面白さを兼ね備えている。外見だって、ソフトな紳士。洋服にだってきちんと気を使うよ。外からみれば立派な経営者。しかし・・やはり天は二物を与えないのだろうか・・・。

腹立つ

2004-11-28 | Dialy
今日は力作日記を書いたのに、投稿をクリックしたら「BUSY」とかでてきちゃって、急いで「戻る」をクリックしたのに、やっぱり「BUSY」で私の日記は消えてしまった・・。繋がりづらいだかなんだか知らないけど、そんな時は自動的に下書きに移されるとか設定してくれればいいのに。もう書く気がしないから、今日はおしまいじゃ!!

クリスマスパーティー

2004-11-27 | Dialy
今日は、会社のクリスマスパーティー。日本だとクリスマスまであとひと月・・って考えるけど、欧ではクリスマスはすでにスタートしているという考えで、11月下旬には皆にクリスマスカードを配ってる。私もお得意さん用に、まず日本では絶対買わない超日本風なカードを購入したら、1枚3.2ユーロ。つまり1枚400円強。さすがに足元みるわね。
 という事で、クリスマスパーティーよ。社員だけではなく、既婚者は配偶者を、独身者はパートナーを伴ってのアットホームなパーティー。日本もこんな風にフランクに家族同士集まれたらいいのになぁと思わずにはいられない。
 場所は、昔の馬小屋を改造したクラッシックなドイツ料理レストラン。すでに中はクリスマス一色で、センス良いも悪いも、なんせクリスマスを大アピール。日本だとクリスマス期間って短くて、終わるとすぐ正月様がやってくるけど、こっちは長いからね。デコレーションにお金かけてもきちんと十分元は取れる。なんて考えいやらしいかしら?
 まぁそれにしてもさすがドイツ人。恐ろしいぐらい飲む飲む呑め呑め。ビール、赤白ワイン、コニャックにウイスキー。次から次へとアルコールが運ばれてくる中、お酒に強くない私とベトナム人のリムだけ甘いカクテルをオーダーしてちびりちびり。
 やっぱりドイツ人でもそれぞれ性格があって、場の盛り上げ上手な人、笑って聞いてる人、色々な人間模様が小さな空間で繰り広げられる。みな大爆笑しているのに、ドイツ語を唯一話せない自分がちょっと残念。でもみんなが楽しんでるって事はよく分かって、やっぱりこっちもつられて笑っちゃう。私の特技でもあるヒトラーの物まねは、大爆笑する人あり、引く人あり。日本の伝統的ギャグ「カトちゃんペッ」の変形版なだけなんだけど。
 私が食べたのは、マンゴーソースのカルパッチョと魚と海老のグリル。肉を薦められたけど、やっぱり海老がメニューにあっては、わたいの血がそれを選ばない事を許さない。やっぱりおいしい海老。
 19時から始まって、終わったら24時すぎ。アルコールのせいで途中で眠くなったりしちゃったけど、雰囲気のある、とてもリラックスしたパーティーでした。初めてのドイツでのクリスマスはまだまだ始まったばかり!

だんだんクリスマス

2004-11-26 | Dialy
 ドイツの町は徐々にクリスマス色になってきている。個個の家庭でも、それぞれ庭の木に電飾を、窓際にはツリーなどを飾って雰囲気を盛り上げている。職場でも、クリスマスだからか、オーナーが出張中だからか、朝10時半ごろには、「朝食だ!」とみんなでテーブルを囲んで、差し入れのパンやハム、ソーセージなどをシャンペンと一緒に楽しむ。ドイツにも「鬼の居ぬ間に・・。」といった諺がきちんとある様子。
 ドイツにはクリスマス用のお菓子がたくさんあって、それもテーブルに勢ぞろい。でも驚きなのが、それらのどれもが恐ろしくまずいのよ。甘いもの好きの私に皆は「遠慮しないで!」と勧めるけれど、正直手が出ないだけ。どうしてドイツ(欧)のお菓子はこうもおいしくないの?そりゃ全部とは言えないけど、全般的に何かが欠けていたり、何かが多すぎたりと、いまいち。それがドイツ人の好み・・とも言えるけどね。でもドイツ人と日本で、日本のケーキを食べたら「なんて上手いんだ!!」と日本のケーキのおいしさに頭を抱え、日本滞在中毎日ケーキ屋に日参。きっとドイツ人に生まれたことを後悔した瞬間だったのでしょうね。つまり、日本のお菓子、ケーキ類はやはりおいしいのよ。ヨーロッパって本場って感じがするけど、日本はそれを越えてるのよね。(フランスは知らないけど。)
 でもスーパーに行くと、そのまずいお菓子がこれでもかってくらい積み上げられていて、それをこれでもかってくらいみんな買って行くんだから、やっぱりドイツ人はこれをおいしいと思っているって判断していいと思う。日本海の側に住んでた人が「東京でいくら上手いと言われる寿司屋にいっても、ちがうなって思う。」ってゆー人を「本当の味が分かる人なのね!」とうらやましがってたけど、今そーゆー人になった気分。

きょん2の木枯らしに抱かれては昔の18番

2004-11-25 | Dialy
 ますます寒くなるドイツの秋。朝は8時もまだ明るくなりきらないし、夕方5時はすでに暗い。日中はとても貴重な時間。椎間板ヘルニアという、なんともめんどうくさいものを患っている私は、ウォーキングを心がけている。というか、心がけなければならない。「まだ若いのに老人の運動を・・」などと言う周りの言葉もなんのその、夕方時間があれば、毛糸のキャップに手袋をして、寒さと湿気のため太ももにはりつくジーパンを押し上げ、もくもくもくもく歩く。中国でしょってきた肉も落とさなければならないし。
 ついこの間まで黄色やオレンジの葉で覆われていた木々も、いまやモト冬樹状態。あんな風に私の肉も落ちてくれたら・・・。
 ドイツは日本に比べて圧倒的に緑が多い。日本で秋になると目に付くいちょう並木が、そこいら中にあるイメージ。つまり、落ち葉もとんでもなく多い。その分落葉拾いもダイナミック。人海戦術なんてムダムダ!ホースの直径が50センチはあろうかというバカでかい掃除機車で、ブーボボボボォォと落葉を吸い込む。吸い込みきれなかった落葉は人間が箒ではいて、そのホースへまた突っ込む。
「私にもやらせて・・。」といいたくなるくらい見ていて豪快で気持ちがいい。
 あっという間に片付く落葉並木。でも、次の日にはまた元に戻ってる落葉並木。
この落葉拾いにドイツ政府が使う税金は相当なものでしょう。税金といえば、ドイツの失業保険はまたおもしろい。でもコレはまたの機会に書き留めよう。

洗剤事情

2004-11-24 | Dialy
今日は朝6時半頃から働き始めた。ドイツはフレックス制で、朝早く仕事を始めれば、その分早く帰れる。残業続きの日本とはだいぶ違うんだ。だから15時にはおしまいにして、家へ直行!私を待っているのはダーリンではなく部屋の掃除という地味な作業。中国出張から帰ってきてから、掃除ができないでいる。なんでだろう・・どうして大して活動をしていない部屋も、なんだかなんだかなぁ~って事になっているんだろう。
 掃除といえば、ドイツの人の食器洗いはおかしい。だって、洗剤たっぷり使って洗った食器をすすがないの。もしくは、泡だらけの水ですすいで、はいおしまい。小さい頃から夕食後の食器洗いは私と姉の担当で、「洗剤はしっかり落としなさい!」と教え込まれてきた私には信じられない光景。あんな食器で食事したら、体に毒に決まってるじゃないの!!
 一度トーマスには言ってみた。「洗ってくれるのはありがたいけど、泡をきちんと落さないとダメだよ。」って。「君は僕が今まで何十年間とやってきたやり方にケチをつけるのか?」とすごまれてもひるまない!しぶしぶすすぎながら「でも、僕が何も言わなかったら、知らずにその食器を使って食事するんだよ。」と言われて愕然・・。そうなんだ・・。
 それから気になって、オープンキッチンのビアホールなんかでは必ず洗い場を見るけど、洗剤で洗って、やっぱりためてある泡まじりの水にくぐらせておしまい。それで誰も文句を言わないんだから、ドイツ家庭ではあたりまえなのでしょう。会社でコーヒーカップなどを洗ってる人をみてもやっぱり泡だらけカップを布で拭いて食器棚へ。
 洗剤は体に毒ってゆーのは日本だけ?でも、バイリンガルの宇多田ヒカルちゃんだって、プロモで大して洗わないものの、きちんとすすいでいたではないの。やっぱり洗剤はしっかり落とさないと!これがメルマガなら「誰か知らない?」って聞けるけど、しがないつぶやき日記では仕方ない。
 すすがない習慣の国では、レストランでも会社でもどこでも、使ってる食器は洗剤をすすいでいない食器。毒とは言っても、誰も死んでない。そーゆー事かな。

ドイツのアパート事情

2004-11-23 | Dialy
日本にいた時、よく雑誌で外国の若い人の部屋を拝見!なんて記事をみると、部屋を色々改造してあって、いつもびっくりしてた。年齢からいって賃貸なんだろうに、おいおい大家怒らない?なんて他人事なにの心配したりして。
 ドイツに来て知ったんだけど、外国は日本とは賃貸事情が全く違うんだよね。日本だったら、「壁に画鋲を使うな。」なんてところも多いけど、こっちは本当自由。今住んでる所も、トーマスが80万くらいかけて床から壁から業者さんにやってもらったんだって。前までは床はカーペットだったらしいけど、今はレンガ調の床。そんな事して大家に怒られないの?って聞いても「え?何で?」ってな具合でびっくりする。
 実は私、ドイツに来る前に住んでたアパートの件で大家と電話でやりあったの。そんな激しいもんじゃないけど、だってだって、私が入居するときは、掃除してないから「クリーニング代」って請求されたのに、出るときは「クリーニング代」って敷金から差し引かれたのね。それって違うよね。おかしいよね。きれいな所に入居したならともかく、クリーニングを断って、掃除もしてないヤニだらけのところを親兄弟巻き込んで掃除したのに、今度はきれいにするからクリーニング代って・・。もちろん汚いままでは出て行けないから、きちんと掃除もしたのに。
 その連絡の時私はすでにドイツにいたから両親が受けて、私は国際電話までして「おかしい!」と抗議したの。このまま黙ってる訳にはいかないしね。でも、大家がおばあちゃんで話しにならない上に、”住まわせてやったのになんだその態度は”みたいないい方で、まるで私が悪者扱い。同じ事を繰り返すばかりで、こちらの言い分は全く聞かないし、途中でいい加減アホくさくなって「話になりません。勝手にどうぞ!」って電話を切ってしまった・・。戻ってくるお金より、電話代のほうが高くなりそうだしね。でも、切ったあとはなんだかすご~く落ち込んだのよね。なんであんな言い方されなきゃいけないんだろうって。
 それに比べて、ドイツの賃貸アパート事情は本当気楽でいいなぁ。

犬の糞の後始末

2004-11-22 | Dialy
 ドイツ人は犬が大好き!血統書付きみたいな犬がゴロゴロご主人様と散歩してる。でも、その血統書付きがなさる糞を飼い主が全く後始末しないの。ドイツ人に言ってみたら、規制が無いんだって。日本だったら、さすがに田舎以外はスコップとビニールを飼い主が持って散歩させるでしょう?それが全くなし。でも公園やら道やらあちらこちらでなさるものだから、気がつくと靴の裏にってことが少なくない。小さな子供達を遊ばせるには、もってこない環境。いやだなぁって思う。

あっという間の一日

2004-11-22 | Dialy
 出張から戻ってまた今日からドイツでの生活の再開。朝からたまっていた仕事をやっつけたり、アポイントメントも何件か入ってたりで、あっという間に外は真っ暗になってた。
 中国での4泊は何故か非常にのんびりとできた。ホテルの朝食は食べれたもんではないけれど、やっぱり中華料理は最高!日本料理もイタリアンも大好きだけど、(ドイツ料理はちょっとね・・。)中華料理は料理の王様だと思う。日本料理みたく繊細さなんかはどこにもないけど、イタリアンみたくイカしてないけど、私を驚愕させる料理はやっぱり中華料理。それも現地のね。日本のはダイナミックさに欠けるの。
 おまけに、安い!!それも海老とか海老とかね。もうね~海老がね~。おいしかったなぁ~。なんで海老ってこんなにもおいしいんだろう。他の料理を賞賛する言葉のひとつに入れていいと思うんだよね。「海老みたくおいしい。」とか、おいしいレストランとかは「5つ海老」とか、「エビシュラン」とか。(これは無理があるかしら)おかげでズボンがちょっとキツくなったけど、でも伊達にきつくなった訳ではないと胸を張って言えるぐらいおいしかったからいいか。
 思ったほど驚く事も起きなくて、道路で小麦粉らしき物を運んでいた5トン近いトラックが横倒しになってて、小麦粉まみれの人がたくさんいたとか、対向車線を平気で走ってるバイクとか、中国らしいと言えばすんでしまう事ばかりだった。そう、ほとんどつぶれかけている様な家の集落の前を車で走っていたら、ダルメシアンが一匹優雅に走っていたのはびっくりした。さすがに食べるにはおしい犬だと言う事は知っている様ね。海老がおいしいのも分かってはいたことだったけど、やはり驚きだったなぁ・・。海老。仕事の割にはいい6日間だった。またドイツで頑張るか!