みかん栽培と、その周辺の四季

みかんの木を栽培しています。四季折々の周辺作業を紹介したいと思います。これを通じて交流できたらと期待しています。

朝、八王子にも雪が降る

2010年04月17日 11時17分42秒 | 南神奈川の自然

4月17日朝、八王子にも雪が降りました

冷たい雨がふっていた昨夜でしたが、
朝起きると、外がやけに明るい。
それもそのはずです、うっすらと雪がまかれていました。

過去、東京で一番遅く雪の降ったのは4月17日とのことですから、
今年、2010年はそれに並ぶ記録となりました。

問題は、この雪や寒さがあたえる影響です。
凍りつく遅霜もそうですが、雪も発芽したての作物の芽を加害します。
むかし北国では、「冷害」をきたしたとの話を聞きますが、
関東平野でも、今年はその危険の中にあるようです。

神奈川県西部の真鶴のみかんはどうなっているでしょう。
みかんの発芽が遅かったのですが、それはあとで取り返せるでしょうが、
梅の小さな実は、遅霜があって育つことができずに消えていきます。
いつもであれば新緑の芽が生えそろうお茶の木ですが、
穂先が黒く枯れて、次の葉が代わってのびはじめていましたが、
その後にこの雪です。

みかん、お茶、梅、もちろん露地栽培の小松菜も影響を受けています。
自然を相手とし、自然の中での農業です。
いくら人がほしいからといっても、価格の都合があったとしても、
自然の成熟は、適度な許容範囲にいたるまで、待つしかありません。
工場生産なら、「出荷の前倒し」も、徹夜してでも生産することは可能でしょうが。
生鮮食料品をあつかっている農業は、そうはいきません。
生産-流通-消費が鮮度をたもつように密接につながっています。
冷凍保存もきくし、そうしているというなら別ですが、ありえません。
「出荷の前倒し」して不足を埋めするなどということは、農業では不可能です。

さらに事態の推移をみまもって、影響の度合いをつかんで、
可能な手当てをするしか、仕方がないところです。
みかんの手入れをするようになって10年になりますが、
南関東で、4月半ばの雪などということは、初めての経験です。



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