(所感)
これまでブログ記事を書くときには、安倍晋三氏に対して”安倍議員”という表現を用いていたわけですが、敢えて”安倍総理”という表現を極力、使わないようにしてきたのは、ハッキリ言って我が国、日本の総理大臣とは絶対に認めたくないという強い思いが自分の中にあるからでありますが、
今回、タイトルを見てのとおり、”安倍”と呼び捨てにして書いてあります。
いつもこの”安倍”には怒りしか感じないわけですが、今回特に凄まじい怒りを感じ、敢えて”安倍”と呼び捨てにしたタイトルに。
なにに対して凄まじい怒りを感じたのかと言うと、安倍内閣が今国会で強行成立を図ろうとしている安保関連法案には、『国際平和支援法案』という、米軍や他多国軍の後方支援(兵站:戦闘の一部を成す)のため、いつでも海外派遣ができるようにする、又、自衛隊派遣は国会の事前承認を例外なく義務付けるという、新しい恒久法案が含まれており、
これに対し、山本太郎議員は米軍によるイラクでの市民(非戦闘員)に対する殺戮を追求し、こういった殺戮を行った米軍などの後方支援(兵站)を自衛隊にさせようとしている国際平和支援法案の危険性を訴えるためであろうと思いますが、
山本太郎議員による米軍のイラク市民(子供、女性、お年寄り等の非戦闘員)に対する殺戮について安倍に追及したところ、次のような答えが返ってきたわけです。
「え~まずですね、そもそも何故、米国、多国籍軍がイラクを攻撃したかと言えばですね、大量破壊兵器、当時のサダム・フセイン独裁政権がですね、これはかつては間違いなく化学兵器を持ち、そしてそれをですね、イラン・イラク戦争で使用し、多くの人々を殺し、自国民であるクルド族に対してもですね、これを使用してですね相当多くの自国民も殺したという実績があったわけでありまして、そしてそれを・・ 既に大量破壊兵器は無いということを証明する機会を与えたにも関わらず、それを実施しなかったというわけであります。
そこでですね、国連決議において国連憲章第7章の下で採択された決議、678、687、及び1441を含む関連の安保理決議によってこれは正当化されたというわけでございます。」
米軍によるイラク攻撃開始の前に、大量破壊兵器は存在しなかったという国連の調査結果が出ていたのにも関わらず、米国などがこの報告を無視しイラク攻撃を行ったわけです。
また、イラクの大量破壊兵器の捜索活動を指揮していたCIAのデビッド・ケイ博士は、米上院軍事委員会の公聴会で「イラクに生物・化学兵器の大量備蓄は存在しない。私たちの見通しは誤っていた」と証言されている。 そして、米国とともにイラク攻撃に参加したイギリスのブレア政権でも大量破壊兵器の存在が認められないと認識されていた。
にも関わらず、未だに安倍はイラクは大量破壊兵器を持っていた、サダム・フセインが悪いかのような主張でその場を逃げ切ろうとしているかのような答弁を行ったわけです。
その答弁の様子を見ていると、実際、米軍がイラクで市民を殺戮していた事さえ知らず、初めて聞かされたかのような雰囲気で答弁を行い、綺麗ごとばかりに終始するその姿がなんとも腹が立つ! いつまでもとぼけてんじゃないよ!!といった怒りしか湧いてこない。
国民の生命と安全、幸福追求の権利を守るために安保法案は必要だ、とかなんとか真面目くさった顔で言ってのける安倍は、その一方でイラク市民が米軍に殺戮されたことに関し、安保理決議によってこれは正当化されたと国会の場でぬけぬけと言ったわけです。
こういった人間に日本国民の生命、安全、幸福追求の権利を守るという気概が本当にあると思われますか!?皆さん!!
私は無いと思いますね。 ただただ、自己保身のため、我欲のために安保法案(戦争参加法案)を強行的に成立させようとしているとしか思えないのです。
いろいろと安保法案に関する国会質疑の動画を拝見してきたのですが、今回ほど、安倍内閣(安倍とその一味)の、人間の命などなんとも思わない冷酷さと、凄まじいほどのアメポチぶりが見て取れたことはない。
絶対に安保法案(戦争参加法案)を成立させてはいけないと、今回特に確信した。(山本太郎議員の質疑のおかげだと思っています。)
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【山本太郎事務所編集】2015.7.30 安保特「イラク戦争~日本も戦争犯罪者になる?!」
質疑者:山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
答弁者:安倍晋三内閣総理大臣・中谷元防衛大臣・上村外務省中東アフリカ局長
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(※38秒あたりから書きおこし)
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
安保法案について質問いたします。総理、宜しくお願いします。航空自衛隊がイラクに派遣されていたことは、総理は御存じですか?
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
え~まぁ、航空自衛隊はですね、イラク特措法に基づきまして平成16年3月から平成20年12月までの間、クエートを拠点としてイラク国内の飛行場との間で、人員物資の輸送をしていました。
具体的には、イラクの復興状況や国連多国籍軍の輸送ニーズ等を踏まえまして、国連、米軍等の要員や事務機器、医療機器、車両、航空機部品、テント等を輸送したわけでありました。
その際、輸送対象となる人員が武器を携行することについては、それが常備的な範囲(?)で通常、携行するものであれば輸送の対象としていたわけであります。
まぁ、これらの内容は活動期間中や活動終了後に国会に説明、報告するとともに、適切に公表しております。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
丁寧にご説明ありがとうございました。
そらそうですよね、空自の先遣隊、クエートに出発した時には内閣の官房副長官であられたんですもんね、ありがとうございます。
え~とですね、航空自衛隊、イラクで何を運んでいたんでしょうか!?というお話です。平成19年4月24日 衆議院本会議にて総理は、航空自衛隊のイラク派遣について、国連その他の人道復興支援のための人員物資の輸送を行っていると説明されました。これに間違いございませんか!?
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
え~それに間違いはないわけでありまして、まぁ、ご答弁申し上げた通りでございまして、国連や多国籍軍の輸送ニーズを踏まえまして、国連、米軍等の要員や、事務機器、医療機器、車両、航空機部品、テント等を輸送したわけでございます。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
そうですか!皆さんのお手元の資料で①になります。お手元の資料で円グラフをご覧ください。
元データは2009年10月、防衛省が開示したもの、航空自衛隊がイラクでの活動を開始した2004年3月3日から、最後の空輸となった2008年12月12日までの空輸実績の全記録をグラフ化しました。
全体で46,000人輸送いたしましたと! 先ほどの平成19年の総理の国会答弁だけを聞くと輸送のメイン、輸送したメインは国連の関係者がほとんどなのかなぁと勘違いしそうになりますけども、実際は国連の関係者はたった6%ほど!
その10倍、約60%以上が米軍や米軍族だったということなんですけれども、これあれですよね? なんの目的だったんですかね!? お伺いしていいですか?
中谷元(自民党 衆議院議員 防衛大臣 安全保障法制担当)
はい、あの数字の話ですがご指摘の通りですね、総人員が46,479人、米軍人が約半数の23,727人でございます。
この活動につきましては、特措法に基づいて人道復興支援活動を政策的に重視をしましたが、基本計画におきまして派遣部隊の編成規模については、人道復興支援活動を実施するために必要な規模という観点から定めるとともに、派遣部隊は人道復興支援に支障を及ぼさない範囲で安全確保活動、これを実施することと致しておりました。
で、イラクに派遣された航空自衛隊、こうした方針の下で活動を実施いたしまして、米軍は類似の安保理決議に基づいて治安維持活動のみならず、復興支援活動にも取り組んでいたということで、この二つの任務の中で活動したということでございます。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
フタを開けてみたら60%がアメリカの軍人であったりとか、軍属だったという結果があるわけですよね!
じゃあ、どうして国会の答弁において「国連その他の人道復興支援のための人員、物資の輸送を行っている」という答えをするのか?
どうして一番多い人たちが『その他』という部分に込められるのか? 意味が分からない!! これ、隠そう・・・そうですよ!いちいち法律を見てたら『等』と書いて”など” 結局そこに全部集約されてんだろ!?って。 国連関係と言いながら、メインは米軍の輸送に使っていたんじゃないかって!!
お手元の資料でございますけども、表と裏に週間運輸実績の一例(空自の)あります。 黒塗りの資料。そして裏が黒塗りのはずされた開示文書がご覧いただけます。
国連職員を運んでいるといいながら、その中には実際ほとんどが、米軍関係、自衛隊関係の人員だった。人道支援といいながら戦闘員を輸送していたんじゃないの!?ていう話だと思うんですけど、自衛隊が運んだ米軍兵士も復興支援のための人員だったと、
あの総理!総理、宣言なされますか、一言でお願いします。
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
まぁ、これはイラク特措法に基づくこれは活動としてですね、クエートを拠点とした国内の飛行場との間で人員物資の輸送をしたわけでありました。
あくまでも特措法に基づく活動をしていたわけでございます。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
なるほど!そう仰るなら総理は自衛隊がバグダッドまで輸送した兵士たち、お届けした兵士たちがその後、なにをしたのかという事の詳細まで把握されているということで宜しいですよね!?
ということはですよ、それらの兵士の所属部隊であるとか、従事した作戦まで知っていたという話になります。それが把握していたということになりますから!
もう一度、お伺いします。把握していたということで宜しいですか? 内容は結構です。 把握していたか、してなかったか。
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
あの、この法律によってですね、まさにこれは人道復興支援活動と安全確保支援活動を行うということになっているわけでありまして、
そしてまた、自衛隊の部隊はですね、物品の輸送に際しては武器の輸送は行わないことにしているわけでございますが、今、私はこの詳細についてはですね、ここで承知をしているわけではございません。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
なるほど!詳細はわからないんですよね? 要は・・そういうふうに聞かされているというお話ですよね? そういう当時は、そういうお話に聞かされていたということじゃないんですか!?
先に進みましょうか! 総理は航空自衛隊がバクダッドに・・あっそうや!これ資料請求したいんですけど資料請求出来ますかね?
総理、これ把握されててっていう・・今把握していないけれども、昔聞いた話によるとそういう事だということだと思うんですけど、これ本当に、これ平和活動のみにその人たちが旅立って行ったのか、バグダッドから、ていうことの詳細というのは、これ資料請求できますかね? 応援してくれますでしょ? 隠したりしないでしょ!出してもらえますか資料!いかがでしょう?
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
まぁ、輸送した米兵についてはですね、イラク国内において復興支援、またはですね、治安維持、いずれの活動に従事していたというふうに認識をしております。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
へぇ~なるほど!そうですか。え~じゃあ総理は、航空自衛隊がねバグダッドに米軍兵士らの輸送活動を行った2006年から7月以降、それによって・・と言いますか、市民、米兵の犠牲者数、どのように変化していったかという事を把握されてますか?
上村司(外交官 外務省中東アフリカ局長)
お答え申し上げます。 米軍の犠牲者数に関しましてでございますが、ある一定の期間を区切って米国が発表しているものではございません。
我々が持っております数字は米国国務省の数字でございますけども、2003年3月19日から2010年8月31日までの、イラクの自由作戦全体の総数でございますが、4,724名の犠牲者が出ていると言う数字は持っております。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
フリップお願いします。こちらのグラフ、お手元の配布資料③です。
イラクで犠牲になった亡骸、この亡骸の数をカウントしているNGO イラク・ボディー・カウントの発表しているもの、ご覧になればわかる通り2007年の民間人の犠牲死亡者数24,000人にものぼっている。
自衛隊のクエートへの輸送が始まったのは、2006年の7月だと! この当時は安倍官房長官時代ですよね。これ以後の約1年間、開戦直後の空爆が激しかった頃を別にすると、最もイラク市民の犠牲が多かった時期であり、米軍兵士の犠牲も一番多かった時期だったそうです。
で、総理にお聞きしたいんですけど、2007年の1年間ですね、まぁこの2007年の1年間と言えば、総理がこれ第一次安倍政権の総理になられたときですよね。 この2007年の1年間で米軍が爆撃した回数ってご存じですか? これ通告してません。ご存じか、ご存じでないかだけで結構です、ありがとうございます。
(関連記事)
- イラクボディカウント(死亡者集計)プロジェクトについて(市民ライター通信より)
- イラク戦争犠牲8割が民間人 NGO集計(日本共産党 しんぶん赤旗:2012年1月5日)
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
あの、爆撃した回数はですね、回数まで今、お答えすることはできません。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
すいません、突然の質問。
1,447回、1年間、2007年・・。1年間で1,447回も爆撃された、っていうのがイラクの現状だと。
所謂、テロとの戦いと先進国が始めた戦争によって子供、女性、お年寄り、多くの市民が犠牲になったと! イラク戦争に賛成したんですよね、安倍総理は! 賛成してなかったら多分、ここまでこれなかったですもんね総理まで、途中で。 アメリカ兵の輸送に関しても賛成されたわけですよね? これ賛成されてなかったらここまでこれないですもんね!
我が国の総理が、イラク戦争の実態、あまり詳しくは御存じないようなんですね。 その一方で自衛隊の活動を拡大しようとしている! アラブの人々、世界の人々聞いたらどう思うんですか!
航空自衛隊のイラクでの空輸活動については、2008年の名古屋高裁で違憲判決、 憲法違反だという判決が確定しています。 このことについてはご存じですか!? ご存じか、ご存じでないかだけでお答えください。
(関連記事)
- 昨日,4月17日,名古屋高等裁判所民事第3部(青山邦夫裁判長、坪井宣幸裁判官、上杉英司裁判官)は,自衛隊イラク派兵が憲法違反であることの確認などを求めた訴訟(自衛隊イラク派兵差止訴訟)において,判決理由の中で、「現在,航空自衛隊がイラクにおいてアメリカ兵等武装した兵員の空輸活動を行っていることは,憲法9条1項に違反する」との違憲判断を行った。 高等裁判所において,自衛隊が現に行っている活動について憲法9条1項違反が認められたのは日本国憲法制定後初めてのことであり,歴史的な意義を有する画期的な判決である。(名古屋高等裁判所違憲判決に関する会長声明:愛知県弁護士会 会長 入谷正章:平成20年(2008年)4月18日より)
- 耳を疑った。「そんなの関係ねぇ」。最近テレビはあまりみないので、お笑い芸人の名前を知らない。パンツ一枚でこう叫ぶ男性芸人。なぜ人気があるのか疑問に思っていたのだが、その言葉を、何と航空自衛隊トップの田母神俊雄航空幕僚長が使ったから驚いた。「私が〔隊員の〕心境を代弁すれば『そんなの関係ねぇ』という状況だ」と。空幕長が憮然としたのは、イラクにおける空自の輸送活動を憲法違反とする判決が出たからである。(空自イラク派遣に違憲判断――「そんなの関係ねぇ」?:2008年4月21日より)
中谷元(自民党 衆議院議員 防衛大臣)
はい、平成20年の4月17日に名古屋高裁における判決について、違憲の確認、及び差し止めを求める訴えは不適法なものであると却下をされました。
また、損害賠償請求は法的根拠が無いとして棄却をされておりまして、まぁ国側が前面勝訴の判決でございました。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
総理とお願いしたんです。総理にお答え頂きたい。 最高責任者なんでしょ!?
この違憲判決、要はイラクでの空輸はこれ違憲だ、憲法違反だという判決が出た。 その要旨、中身を見てみると、政府と同じ憲法解釈にたち、イラク特措法を合憲としても、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる。
人道支援といわれるものの実態は、結局、米軍との武力行使一体化であったと! それがハッキリと司法によって判断された。 イラク戦争でも我が国は、多くの民間人を殺すことに加担していた可能性が高いということを、これ伝えているわけですよね。
輸送した米兵の中では、ひょっとしたら戦場に向かって人道復興支援だとか言うような話になってたかもしれないですけど、表向きは、でもその中身はわかんないってことですもんね。
総理は衆議院での質疑で、国際憲章上、違法な武力の行使を行っていれば、それは国際法上、認められないことであり、我が国はそのような国を支援することはないと答弁されました。
総理、我が国がジュネーヴ条約や国際人道法や国際人権法に違反する行為、つまり、戦争犯罪に協力することなんてありえませんよね!? 一言でお願いしたいです。 あり得るか、あり得ないか、お願いします。
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
え~それは、我が国はですね、我が国として国連憲章上、違法な武力の行使を行う国に対し、支援や協力を行うことはないわけです。
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
ありがとうございます。
えっと、夏休みにたまたま中学生がテレビを見てて国会やってたという方もいらっしゃると思うんですね。 今、私と総理との間でどういうやり取りがあったかと言いますと、戦争には最低限、ルールがあるんだよ!ってことなんです。
勿論、皆さんご存じだと思います。中学生になれば! 攻撃するのはあくまで戦闘員、軍事拠点であり、一般市民や民間施設は攻撃しちゃダメ!当たり前ですよね!
これに反する者は戦争違反とする!当然ですよね。 アメリカが批准しているジュネーブ条約では、民間人に対する攻撃、殺人、傷害は禁止!病人の保護、文民病院の攻撃禁止、定められております。そして今、総理が言われたことはルール違反は許さないよ!そういう事ですよね!
で、おそらくそういった、そういう違反をするような連中とはやっていかないから、という強い意思を示してくださったと思うんです。今までの委員会での発言でも。
でもですね総理!一番一体化・・一体化って言ったらおかしいですか!? 一番絆を深めたがっているアメリカ、米軍はジュネーブ条約など国際人道法、国際人権法違反の常習犯だそうです。
安倍総理にとっては、お爺様の時代から深く縁があるアメリカと、この法案が成立すればより一層、その絆も深まるかもしれない。 そのアメリカの軍隊は、例にももれずイラクでも戦争犯罪の常習犯の呼び声が高いそうです。
2004年4月、米軍はイラクのファルージャという都市を包囲、猛攻撃を行った。 翌月、国連の健康の権利に関する特別報告官が、「ファルージャの攻撃で死亡したのは90%が一般市民だった。約750人が殺されたという情報もある。国連は一刻も早く人権侵害行為に関して独立した調査を行うべきである」という声明も出している。
(関連記事)
- 米軍がファルージャで市民を虐殺している。( ファルージャの大虐殺を今すぐ中止せよ!より)
- ファルージャ 静かな農村を襲った真夜中の「無差別」攻撃(土井敏邦(『週刊朝日』2004年6月4日増大号より)
フリップお願いします。先ほどお話しました中学生の皆さんのためにもフリップ出してください。 救急車、攻撃されてますよ!!!アメリカの攻撃ですよ、これ!!! 2004年6月、現地入りしたジャーナリスト志葉玲さんが撮影したもの、黒焦げになった救急車。
で、先ほどのお話です!国連の方が言うには、「医療活動を妨害したのはアメリカ! そして救急車を攻撃したのもアメリカだ」という話なんです。あまりにも酷過ぎる。
じゃあ、ファルージャ、どんな戦いだったのか!2004年の11月から米軍の大規模攻撃を受けたですけど、この作戦に参加した米兵がこう言っている。 『冬の兵士、良心の告発』というDVDの中で、攻略戦の訓練を受けていた全員、ある日、軍法の最高権限をもつ部隊の法務官に召集されてこう言われた。
(画像元):上念司におすすめの動画『冬の兵士―良心の告発』(日本が好きな人のブログ:August 4, 2015)
「武器を持つ人間を見たら殺せ」
「双眼鏡を持つ人も殺せ」
「携帯電話を持つ人は殺せ」
「何も持たず敵対行為がなかったとしても、走る人、逃げる人は何か画策をしているとみなして殺せ」
「白旗を掲げ命令に従ったとしても、罠としてみなし殺せと指示した。」
「ファルージャで僕たちは、その交戦規定に従った。米兵たちはブルドーザーと戦車を使って家屋を一つひとつ引き潰し、人間は撃ち尽くしたか、犬や猫、ニワトリなど動くものはなんでも撃った。動物もいなくなったから死体も撃った」
これ一部のおかしな米兵がやったことじゃないですよ。米軍が組織としてやってきたことです。ファルージャだけじゃない!バグダッドやダマディでも!
総理!アメリカに民間人の殺戮(さつりく)、当時やめろと言ったんですか? そしてこの先、やめろと言えるんですか? 引き揚げられるんですか? お答えください。
(関連記事・動画)
- 冬の兵士――良心の告発 Winter Soldier シナリオ(リブ・イン・ピース☆9+25:イラク・アフガニスタン戦争より)
「冬の兵士」証言
安倍晋三(自民党 衆議院議員 内閣総理大臣)
え~まずですね、そもそも何故、米国、多国籍軍がイラクを攻撃したかと言えばですね、大量破壊兵器、当時のサダム・フセイン独裁政権がですね、これはかつては間違いなく化学兵器を持ち、そしてそれをですね、イラン・イラク戦争で使用し、多くの人々を殺し、自国民であるクルド族に対してもですね、これを使用してですね相当多くの自国民も殺したという実績があったわけでありまして、そしてそれを・・ 既に大量破壊兵器は無いということを証明する機会を与えたにも関わらず、それを実施しなかったというわけであります。
そこでですね、国連決議において国連憲章第7章の下で採択された決議、678、687、及び1441を含む関連の安保理決議によってこれは正当化されたというわけでございます。
(関連記事)
- 2004年1月28日、イラクの大量破壊兵器の捜索活動を指揮していたCIAのデビッド・ケイ博士が、米上院軍事委員会の公聴会で「イラクに生物・化学兵器の大量備蓄は存在しない。私たちの見通しは誤っていた」と証言し、CIA特別顧問の職を辞した。 時を同じくして、アメリカとともにイラクへの武力行使の中心的役割を果たしたイギリスでも、ブレア政権がイラクの大量破壊兵器の脅威を誇張したとするBBCの報道と、その報道の情報源となった国防総省の専門家の自殺をめぐり、国をひっくり返したような大騒動が起きていた。(『幻の大量破壊兵器』はいかに捏造されたか イラクの脅威を誇張し続けたブッシュ政権の情報操作と戦争の大義を再検証する:ビデオジャーナリスト 神保哲生 オフィシャルブログより)
- 苦境に立つ米英の軍事占領(その2)米英「イラク大量破壊兵器脅威論」のウソと「でっち上げの戦争」(アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局:2003年6月7日より)
- 「トンキン湾事件」も「イラク・大量破壊兵器」も捏造と分かっても日本政府は米国政府に説明すら求めなかった。なぜか? 「(説明を求めれば)将来にわたって米国の情報について検証と説明を求める前例となり『パンドラの箱』を開けることになりかねかった」(柳沢協二氏) こんな関係でいいのか?(志位和夫 Twitter:2015年6月3日より)
- 米国の侵略戦争支持、反省も検証もなくていいのか 衆院特別委 志位委員長の質問(日本共産党 しんぶん赤旗:2015年5月29日)
山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち 共同代表)
ありがとうございます!今、ツッコミが入りました。678は関係ないというお話がありました。
えっとですね、イラクに査察に入った国連の方々、700回以上ですよ、大量破壊兵器無かったていう話。 でも無理矢理、踏み込んだのはアメリカとイギリスじゃないですか!で、その片棒を担いだのは日本なんですよ!
(関連記事)
- まず第一に、イラク側は査察に応じていたし、国連の査察団もイラクは脅威ではないとの認識を深めていた。それにもかかわらず、米国側が勝手に戦争を始めたことだ。イラク戦争開戦直前まで、現地で査察を行っていた「国連監視査検証査察委員会(UNMOVIC)」の委員長だったハンス・ブリクス氏は「2002年から2003年2月までイラクで700回に及ぶ査察を行った。その上で、国連安保理には、大量破壊兵器は一切見つからなかった、と報告した」と語る。ブリクス氏は米国の情報は非常にいい加減なものだったとも言う。「私は米国とイギリスにこう言った。『大量破壊兵器は一体どこにあるのか。 もし教えてくれれば、そこに査察に行きましょう』と。彼らは100箇所くらいを教えてくれ、私達は30箇所を査察したが、全部査察する前に戦争が始まってしまった。この30箇所でも通常兵器や書類は発見したものの、大量破壊兵器はなかった」。ブリクス氏は「戦争は防げたはずだった」と強調する。つまり、米国の確度の低い情報を鵜呑みにして、査察の現場からの報告を無視したのは、日本政府だ。それを棚にあげての「イラクが、大量破壊兵器を所有していないことを証明しなかった」という安倍首相及び外務省の主張は、全く不誠実極まりない詭弁なのである。(志位委員長に完敗した安倍首相にさらに戦場ジャーナリストがツッコミ―どこまでも対米追従な安保法制:志葉玲 フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和):2015年6月2日より)
その総括がなされずに自衛隊をまた外に出す?、遠くに出す? 拡大させる? これ総括必要ですよ!総理、総括必要ですよ!貴方自身が!
だって、ずっとその決定した組織の中にいて、いいポジションにいたんですから!
(※書きおこし終了)
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