若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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試練を乗り越えるための秘訣

2013年11月30日 | 私の好きな曲 ~ジャズ訳詞一覧~

「TIME TESTED BEAUTY TIPS」   ~対訳編~

(時の試練をへた人生の知恵)   作;サム・レヴェンソン

~ 時の試練をへた「人生の知恵」と「本物の美しさ」を得るための条件 ~


For attractive lips, speak words of kindness.

魅力的な唇でいるためには、

思いやりのある、優しい言葉をつむぎなさい。


For lovely eyes, seek out the good in people.

愛らしい瞳でいるためには、

人々の素晴らしいところを見つけなさい。


For a slim figure, share your food with the hungry.

スリムな体でいるためには、

飢えた人々と、食べ物を分かち合う心を持ちなさい。


For beautiful hair, let a child run his or her fingers

through it once a day.


艶やかな髪でいるためには、

一日に一度、子供の指で梳かしてもらい、

その感じた気持ちを味わいなさい。


For poise, walk with the knowledge you’ll never walk alone.

美しい身のこなしのためには、

人は、決して一人では生きてゆけない、

ということを心得なさい。


People, even more than things,

Have to be restored, renewed, revived, reclaimed, and redeemed;


忘れてはいけません。

人はみな、物よりもはるかに多く、

回復し、復活し、生き返り、再生し、

救われることが必要なのです。

繰り返し、繰り返し、報われることが。


Never through out anybody.

身分や年齢などに関係なく、

どんな人も、決して見放してはいけません。


Remember,if you ever need a helping hand,

you’ll find one at the end of your arm.


忘れないで下さい。

『あぁ、もうダメだ!!』と思って倒れそうになっても、

あなたの腕をつかみ、救い上げてくれる誰かが

必ずいるということを。


As you grow older, you will discover that you have two hands,

年をとると、人は、

自分に『二つの手』があることに気が付きます。


One for helping yourself,

一つの手は、自分を助けるために。


The other for helping others.

もう一つの手は、他者を助けるために。


The beauty of a woman is not in the clothes she wears,

また『女性の美しさ』というものは、

いかに高価な服を着ているか、などの理由で

判断されるものではありません。


The figure that she carries,

『見た目の美しさ』というものは、

それまでのあなたの生き方が

姿となって表れるものです。


Or the way she combs her hair.

手入れの行き届いた髪とて同じこと。

それだけではダメなのです。


The beauty of a woman must be seen from in her eyes,

『女性の美しさ』を判断するなら、

その人の目を見れば分かります。


Because that is the doorway to her heart,

なぜなら、目は「心に直結する扉」だからです。


The place where love resides.

今までその人が、その目で何を見、何を感じ、

どんな風に自分や他人を愛してきたか、

それらを映し出す「鏡のようなもの」だからです。


The beauty of a woman is not in a facial mole,

また『女性の美しさ』というものは、

顔のどこにホクロがあるかなどで

判断されるものでもありません。


But true beauty in a woman is reflected in her soul.

つまり、『真の女性の美しさ』というものは、

その人自身の「魂の表れ」となって

映し出されるものなのです!!!


It is the caring that she lovingly gives,

the passion that she shows,


心をこめた人々への気遣いが、

別けへだてのない人々への深い愛情こそが、

その女性を美しく、魅力的に見せているのです。


And the beauty of a woman with passing years only grows!

したがって『女性の美しさ』というものは

昨日今日で完成されるものではありません。

『真の女性の美しさ』というものは、

年を重ねてゆく過程の中で

まるでダイヤモンドのように、

数々の試練によって少しずつ磨かれ

光り輝いてゆくものなのです!!



Sam Levenson

サム・レヴェンソン



~お詫びと訂正~

2011年4月30日に一度アップさせていただいておりますが、

もう一度、少しニュアンスを変えたい部分があったので、

対訳風に変えて、再度掲載させていただきました。


3月11日の震災以来、いまだに先がまったく見えない日本ですが、

大人はもちろんですが、心に傷を負った子供たちのことを考えると、

誰かに頼ってばかりでなく、私たちに出来ることはなんだろうと、

もう一度真剣に考えなければいけないときにあると思います。


重複する箇所がございますが、

訳させて頂いた感想も追加しましたので、

お時間がありましたら、ぜひお読みください。



以前訳させて頂いた『スマイル~中編~』で

ご紹介させていただいた詩は、

オードリー・ヘプバーンが書いたものではありませんでした。


サム・レヴェンソンという、アメリカの喜劇俳優、作家、

教師、テレビ司会者、ジャーナリストである彼が、

「TIME TESTED BEAUTY TIPS」

(時の試練をへた人生の知恵)というタイトルで、

自分のかわいい孫へあてて書いた手紙の中の詩です。


後に、オードリー・ヘプバーンが愛した詩と知られたことで、

「彼女自身が書いた」と間違えて伝わることもありますが、

オードリーが書いたものではありません。


ユニセフ親善大使であり、バレリーナであった

彼女が愛したこの詩は、人生最後のクリスマス・イヴの夜に、

子供たちに読み聞かせたというエピソードでも有名です。


この手紙を訳していて、特に後半は、

『女性美』についてかかれているのがわかります。


サム・レヴェンソンが『女の子の孫』にあてた手紙

ということだったので、今回はあえて『本物の女性美』

として書かせていただきましたが、

女性に限らず、もちろん男性にも、

全ての人々に当てはまることだと思います。


そして、前半にある一節。


「人はみな、物よりもはるかに多く、

回復し、復活し、生き返り、再生し、

救われることが必要なのです。

繰り返し、繰り返し、報われることが。」



今の日本人の心に、そして世界の人々の心に、

大事なことを思い起こさせてくれる、

ぜひ毎日でも読んで心に刻みたい、

そして、少しでもこの詩の内容を、

確実に、実行していきたい!!


そんな風に思わせてくれる、

素敵な一行一行だと思いました。



若生りえ
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8 コメント

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ありがとう、りえさん。 (シフォン)
2011-07-21 22:10:40
りえさーーん。
本当に混沌とした世の中ですが、この詩を読んでいると、ふっと余分な力が抜けます。
ブログに載せてもらって、読ませてもらって
良かったです。
乱れた気持ちというか感情が、静かにニュートラルに戻る感じ、とでもいいましょうか・・。
なるほど、かのオードリーヘップバーンも愛した詩なのですね。
何だか妙に納得しますね。
返信する
お礼 (山川きよみ)
2011-08-10 11:39:57
私もオードリーとこの詩が大好きです♪
とても素敵なBlogを読ませて頂き、感謝です!!
私のFacebookでも紹介させてください♡
返信する
ありがとうございます。 (ラブ)
2011-09-17 20:39:56
若生さん、いい詩を教えて下さり、ありがとうございました。

返信する
人生とは… (マスター)
2011-10-30 07:53:50
深みのある訳に心打たれました
作者の魂がりえさんの心を動かして言外に込められた思いを引き出しているなあって感じた
己自身のアバウトさを恥ずかしく思います

佳い言葉をありがとうございました〓
返信する
『あぁ、まだダメじゃない!!』 (kariyas)
2012-10-16 08:44:04
自分に『二つの手』があることに・・・って辺りが、中でも一番好きです。りえサンの仰るとおり、本物の美しさって、女性も男性も本質は同じじゃないかなぁ~
  超問題は、『子供の指で梳かして・・』ってトコロだな、だってさ、そのムムム(笑)
 最初から、もう一回読みなおし、傷心の日曜日から回復し、再生しないとね、また週末向けて頑張ろおっとありがとうございました。
返信する
ああ 圧巻 (たんのめぐ)
2013-10-07 14:06:06
内館先生のコメント⇒UTubeに至りました

なんて素敵なお声
Jazz聞くのも唄うのも大好きなわたくしには 至福な出会いでした‥週間朝日を読まなければ‥りえ様のJazzを知らないままでした
神様と私のガーディアンエンジェルに感謝
返信する
人間とは・・・・・ (Artenrich)
2013-11-30 15:26:02
りえさん、こんにちは。

今日は家での仕事もなく、のんびりと過ごしています。
この詞素晴らしいですね。女性というところは「人間」に置き換えても良いと思います。

自分のことも大事ですが、人はやはり利他的に生きなければダメなんですね。(自分は全然まだまだダメですが・・・)人間の美しさとは外見ではないのです。いくら外見が良い女性でも、内面のレベルの低い人はやはり美しくないです。

自戒の意味も含めて、色々考えさせられる良い詞ですね。こういうものに着目して紹介されるりえさんもなかなかの女性(ひと)だと思います。

少し寒くなってきたので、仕事に差し支えるので風邪などひかれませんように、ご自愛ください。

長文失礼しました。

返信する
もしかして・・・ (Burt)
2013-12-01 00:40:26
対訳編になったのは初めてかな・・?

全文通しで読むのは勿論なのですが
思い出したように、(その時の気分に見合った)ある節を読み返すのも好きです。凹んだ気分の時はなおさら・・

最後から3行目....断然異議無ぁ~し

対訳(遅ればせかも?)ありがとうございました。
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